表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
掌編集   作者: Elnika Flose


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
8/11

雨の日の友

私は雨が好きだ。


いつも賑やかな道路も、

雨音とタイヤが水しぶきを跳ね上げる音しか響かない。


それでいて、とても静まり返った――

この静謐な空間が、とても居心地が良かった。


雨の日はみんな素直に下校していく。

いつもの通学路が、違って見える。


雨の匂いは、おひさまの匂いと似ている。

心が落ち着く土の香りは、

どこか私を包みこんでくれる優しい懐の深さを持ち合わせている。


家で、自分の部屋へ駆け上がると、いつもの特等席に着く。

この窓からは庭の木々が見渡せる。

そして、一本だけ手が届きそうな紫陽花が、すぐ側にある。


窓ガラスには、雨粒が張り付いては落ちてゆく。

風の呼吸に合わせて、リズムをつくる。


今日も来てくれた。

窓には、雨粒を遮る一筋の線が描かれる。


重そうな貝殻を背負い、

にゅるんと不思議な触覚が辺りを眺めながら進んでゆく。


「今日も来てくれてありがとう」


私の秘密の友人へ贈る――

この掌編は、創作のひとときを描いたものです。

雨は言葉、窓はページ、紫陽花はインスピレーション、

そしてカタツムリはゆっくりと進む筆先。

作品そのものが“読者に宛てた手紙”でもあります。

『雨の日(=私の作品)』を読んでくれたあなたへ――ありがとう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ