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「アイテムボックスっていうスキル持っているんだ……」
「う、うん」
「もしかしていろいろなものを仕舞えるの?」
「ま、まだ試したことない」
それもそうか。私も鑑定スキル以外使っていないし……。そもそも使う場面があるのかな? 料理とか必要なものが多い上に場所とかもいるからかなりお金がかかりそうだし。
「せっかくだからそのスキル試してみようよ」
「わ、分かりました」
そう言うと彼女は自分の鞄から消しゴムを取り出した。
「た、試してみます!」
そう言うと手に載せていた消しゴムが消えた。
「おぉ!」
「で、できました」
「次は出してみよう!」
「は、はい!」
そう言うとまこちゃんの掌に消しゴムが出てきた。
「問題なさそうだね」
「そうだね。せっかくだからどれくらいのものが入るのかとか出し入れの条件とか探ってみよう!」
そんな感じでアイテムボックスというスキルの検証を行ってみた結果はというと。
手に触れたものを仕舞うことができる。
周囲3mに物体を出すことができる。
容量は不明。とりあえず私達の荷物は全部仕舞うことができた。
という感じだ。
「容量が分からなかったけど、かなり便利なスキルだね」
「は、はい。思っていた以上に役に立ちそうで安心しました」
とまこちゃんはほっとした様子を見せていた。
「そう言えばスキルって何かを消費して使っているのかな?」
「どうだろう? それは考えたことがなかったわ」
「まこちゃん、HPとかMPって減っていたりする?」
「ちょっと待っていて下さい。……変わっていないです」
どうやら、使用制限みたいなものはないみたい。それならどんどん使えそう。流石に魔法とかはMPを使うとは思うけどそれ以外は消費するものはないのかな? まぁ、この辺りはいろいろ試してみないと分からないかな?
「とりあえず、ギルドの依頼をこなす際にはまこちゃんに荷物とか預けてもいいかな?」
「だ、大丈夫ですが私なんかに預けてもいいんですか?」
「? 別に問題はないと思うけど? むしろ私達がまこちゃんに荷物持ちを任せちゃってもいいのかな? って感じだよ?」
「そ、それなら大丈夫です」
「でも、必要最低限は身に着けないと何かあったときは危ないよ?」
「それもそうね。まぁ、そのことは追々決めよう」
結局のところ町の外には出ていないから分からないことが多いし、依頼とかをこなしているうちに必要なものが分かるはず。




