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それから装備を身に纏って宿へと戻った。
「とりあえず、冒険者として登録できたし、武器も入手した。あとは冒険者としてお金を稼げば何とか生活ができるかな?」
「そうだね。でも、今後の方針くらいは決めないといけないんじゃない?」
今後の方針か……。とりあえず、この国から早く去りたいという気持ちはあるけど、現状の所持金では隣国まで行けるのかは分からないからなぁ。それに隣国までもかなりの距離があるから可能性もあるし移動も大変そう……。
「そう言えばまこちゃんって商人っていう特殊スキルを貰ったんだよね?」
「は、はい」
私がそう聞くとまこちゃんは不安そうに私の方を見てきた。別にあの王女のようなことはしないから安心して欲しいけど、それは少し難しいのかな?
「そう、不安そうにしなくてもいいよ。まこちゃんのことを見捨てることはないから」
「ほ、本当ですか? 商人っていう使えないスキルだけど……」
「それはこれからいろいろ知っていけばいいじゃない。それに私なんてマヨネーズなんだよ? 意味分からないし、商人より使い道なさそうなんだよ? 調味料なんか授かってもどうしたらいいのよ!」
……うん。まこちゃんの不安を少しでもなくしてあげようと思ったのに、自分のスキルのことを考えたらだんだん腹が立ってきた。私達を召喚した際にスキルを授けたやつに文句を言ってやりたい!
「こら真奈美、落ち着きなさいまことさんが困っているよ」
「あ、ごめんなさい」
私はそう言って頭を下げた。
「い、いえ、その、私の方こそすみません」
「いいって、とりあえず私達は一緒に行動していく仲間なんだから。だから1人で悩んだりしないで、できる限り私達に相談してくれると嬉しいかな?」
「が、頑張ります」
「まぁ、そこまで気負わなくてもいいから。それに私達もあまりまこちゃんのことを知らないから交流もかねてステータスを見せ合いっこしない?」
「そうだね。お互いにできることを理解しておいた方がいざというときに役立つかもしれないしね」
「……分かりました」
そう言って彼女は私達にステータスを見せてくれた。
由崎 真琴
Lv 1
HP 800
MP 300
体力 500
攻撃力 200
魔力 200
物理耐性 800
魔法耐性 800
敏捷力 500
抵抗力 100
運 80
特殊スキル『商人』
スキル 『言語翻訳』『鑑定』『アイテムボックス』『生産』
……うん。私より有能そうだ。




