第六十二話:まだ何を言われても裏切らない
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遠くから、甲高い叫び声が聞こえてきた。視力の良い者なら、青い空に浮かぶ、とても小さな点をいくつか見つけることができた。
学校の皆さんは、最初、なぜ戦士たちがそれを見て満面の笑みを浮かべたのか分からなかった。中には、不吉な予感を覚える者もいた。
そのとても小さな点は、次第に小さくなくなっていった。そして、点にも見えなくなっていった。やがて、それが巨大なフクロウのような鳥であり、その背に毛皮の外套をまとった別の戦士たちが乗っていることがはっきりと分かった。
彼らが到着する頃には、馬のような生き物たちの大半はすでに野営地へ連れ戻されており、横転した馬車の物資も、その大部分が回収されていた。生徒たちの大半は、少なくとも少しは、いつもの調子を取り戻していた。
まだ寒かったが、夜ほどではなかった。まだ怖がってはいた。しかし、少し前ほどではない。
あの新しく来た連中は、何をするのだろう? 彼らも同じような顔の刺青をしているようだった。
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「ゴマニ・ナヌガ・ナリダル?」
チィの騎手の一人が尋ねた。
「ボンジュル」
護衛の戦士の一人が答えた。
「ボンジュル? ゾダ・ガ・ギダナイ・ボノ・アヤジグ・ダイ」
すると、その騎手は隊商が向かっていた方向とほぼ直角になる方角を指差した。
そして、さらに二人の戦士をフクロウのような生き物に乗せ、山の麓へ向かわせた。そこには残っていた戦士たちがいた。
彼は残った二人の騎手に指示を出し、それから自分自身も、彼らがやって来た方向へ戻っていった。
護衛の戦士10人が、負傷した戦士たちと、ボンジュルに殺された戦士の遺体とともに野営地に残った。物資も彼らに残された。
捕らえられた人々が乗っていた、壊れた馬車は、護衛の戦士の一人が乗っていた馬車と交換された。
残りの戦士たちは、先ほどより少し窮屈になった状態で、学校の皆さんとともに進んだ。10人は専用の馬車に乗り、残りの10人は最後の2台の馬車を男子生徒たちと分けて乗った。
佐藤先生は、護衛の戦士たちに、生徒たちを男女別に分けるよう説得しようとした。
しかし、それは二重の意味で徒労に終わった。
彼らは、身振りを交え、さらに伊藤さんと、意識を失ったままの王さんに代わって加わった高橋さんがフォローしても、先生が何を言っているのか理解できなかった。
そのうえ、戦士たちは、学校の皆さんの内部で男子と女子を分けること自体に介入することにも興味がなかった。
全員が馬車に乗っている限り、どういうふうに分けて乗っているかなど、彼らにとってはどうでもいいことのようだった。
隊商は、チィの騎手が指示した方向へ進んだ。
南西ではなく、今度は南東へ向かっていた。より起伏の多い道だった。そして、より森林の深い道でもあった。
良い点は、木々が防風林の役割を果たしてくれたことだ。そのおかげで、旅の寒さは少しだけ、惨めなほどではなくなった。
悪い点は、道がさらに不規則になったことだった。そのせいで、旅はさらに惨めなほど揺れるものになった。
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その高原のその一帯では、雪の層が数センチほどしかなかったため、馬3頭で1台の馬車を普通に引くことができた。そのため、馬車同士は連結されていなかった。
道の凸凹以外にも、森の中を通る道には、雪原を進む際にはない別の欠点があった。そして、学校の皆さんは日没までに、それを知ることになる。
馬のような生き物たちが、どこか落ち着きを失い始めた。耳をしきりに動かし、首を硬く伸ばして頭を上げ、目を大きく見開き、鼻から荒い息を吐いている。戦士たちもまた、何かを感じ取っていた。
隊商は追尾されていた。いや、むしろ左右から挟み込まれていた。
先頭の馬車の御者が手綱を軽く振った。その辺りでは雪がずっと浅かったため、馬のような生き物たちは速足で走り始めた。他の馬車も同じようにした。
すると、森の中から灰色がかった、狼のような生き物の群れが現れた。
そのうち2体が、先頭の馬車を引いていた動物たちの上へ飛びかかった。荷役用の動物たちは急停止したが、重い馬車の慣性によって、轅と首輪に押されるようにして、さらに数メートル前へ引きずられた。
後続の馬車の一団は、少し遅れて速足になっていたため、まだ全速力ではなかった。そのおかげで、辛うじて玉突き衝突を避けることができた。
異常に大きな群れだった。
さらに多くの狼のような生き物たちが、木々の間から姿を現した。
その数は、20体を優に超えていた。
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先頭の馬車の戦士たちが外へ出ると、狼のような生き物たちは馬のような生き物たちを放し、牙をむき出しにして唸り始めた。
守るべき馬車1台につき、戦士はおおよそ1人。そして、襲おうとしている狼のような生き物も、馬車1台につきおおよそ1体だった。
実際には、防衛側のほうがわずかに数で劣っていた。余った狼のような生き物たちは、6対1という有利な状況で、一人の戦士を集中的に襲うことができる。
「なあ、みんなで戦えば、簡単に勝てるんじゃないか?」
中村くんが、同じ馬車の仲間に言った。
「そうだけど、その前に俺たちの何人も殺されて、重傷者も出るだろ。そんな状態で、素手で野生の捕食者と戦おうなんて、誰が志願するんだよ?」
仲間の一人が言い返した。
「じゃあ、どうするんだよ、中村? お前の臭い屁で追い払うか?」
別の一人がからかった。
「おい、俺が屁をこいたなんて言ってないぞ!」
「ああ、じゃあ、やっぱり小林さんだったのか?」
「誰が彼女だって言った?」
「彼女は自分の屁が起こした騒ぎなんて聞こえてませんって顔して、ずっと黙ってたじゃん。それに、顔から火が出とったぞ!」
「この野郎、そんなわけないだろ!」
「へえ、そうなのか?」
「ああ。彼女は……俺がぶつかったことで、恥ずかしがってたんだよ」
「じゃあ、お前がセクハラしたってことか? で、野郎ってのは俺か?」
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その会話は、狼のような生き物が馬車の中へ飛び込んできたことで、突然終わった。




