↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
41/53

第41話

 家へ戻ってから、俺はステータスを確認した。

==========

小森透

個人Lv:9

現在の職業:僧侶 Lv2

取得済み職業

・無職 Lv5

・戦士 Lv2

・僧侶 Lv2

取得済みの心得

・斥候の心得

・戦士の心得

・格闘の心得

・僧侶の心得

・魔術師の心得

・神使導師の心得

テイム契約

・いなり

 狐巫女 Lv1

職業スキル

・回復魔法

転職可能

・無職 Lv5

・斥候

・戦士 Lv2

・格闘家

・魔術師

==========

 魔術師が、転職可能欄に追加されている。

 まだ先は長い。

 でも。

 神使導師へ続く道の、次の足場は確かにできた。

 俺はステータスを閉じ、隣で嬉しそうに尻尾を揺らしているいなりを見た。

 とりあえずの目標は、こうだ。

 僧侶をLv10まで上げること。

 神官になるには、僧侶Lv10と神の加護が必要らしい。

 神の加護については、まだ何をすればいいのか分からない。

 でも、僧侶のレベルを上げることなら、今の俺にもできる。

 魔術師も必要になる。

 けれど、まずは僧侶だ。

 回復魔法を使える職業だし、いなりと一緒にダンジョンへ潜るなら、上げておいて損はない。

「まずは、僧侶Lv10だな」

 先は長い。

 それでも、目標がある方が進みやすい。

 俺はそう決めて、次の土偶へ向かう準備をした。

「はい。一緒に頑張りましょう、あるじ」

 その言葉に、俺はうなずいた。


 週末は、キャンプ地の清掃とダンジョン探索に使うようになっていた。

 朝は裏山へ行き、草を刈る。

 落ち枝を片づける。

 キャンプ地の様子を確認する。

 その後、いなりと一緒にダンジョンへ入り、第一層の土偶を倒す。

 そんな生活を続けたおかげで、俺の僧侶レベルは五に到達した。

 目標にしていた僧侶Lv10まで、半分。

 順調だと思っていた。

 けれど。

「……上がらないな」

 土偶を倒した後、俺はステータスを確認して首をかしげた。

 経験値がまったく入っていないわけではない。

 ただ、最初の頃と比べると、ほとんど変化がなかった。

 何体倒しても。

 次のレベルへ進む気配がない。

「いなり、前より経験値が入らなくなってる気がするんだけど」

 隣にいたいなりが、考えるように尻尾を揺らした。

「同じ魔物ばかり倒しているから、でしょうか」

「やっぱり、そういうことかな」

 最初は土偶一体を倒すだけでも大変だった。

 石を投げて。

 鉈で何度も叩いて。

 いなりの狐火に助けられて。

 それでも、ぎりぎりだった。

 今は違う。

 魔力を纏えば、いなりとの連携で一撃でも倒せる。

 土偶は、もう俺たちにとって危険な相手ではなくなりつつあった。

 だからこそ、経験値もほとんど入らなくなっているのかもしれない。

「第二層へ行くか?」

 以前、いなりが嫌な気配を感じ取った、あの階段を思い出す。

 土偶より強い魔物がいるなら、経験値も入るだろう。

 ただ。

「今は、まだやめておきます」

 いなりは、きっぱりと言った。

「第二層は、今のわたしたちには危ないです。あるじが強くなってからの方がいいと思います」

「そうだな」

 俺も、すぐにうなずいた。

 経験値が足りないからといって、危ない場所へ無理に進む理由にはならない。

 第一層で上げられる職業を、先に上げる。

 僧侶だけではない。

 魔術師。

 戦士。

 斥候。

 使える職業を順番に上げて、個人Lvそのものを伸ばす。

 それが、六月後半の俺たちの方針になった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。