第41話
家へ戻ってから、俺はステータスを確認した。
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小森透
個人Lv:9
現在の職業:僧侶 Lv2
取得済み職業
・無職 Lv5
・戦士 Lv2
・僧侶 Lv2
取得済みの心得
・斥候の心得
・戦士の心得
・格闘の心得
・僧侶の心得
・魔術師の心得
・神使導師の心得
テイム契約
・いなり
狐巫女 Lv1
職業スキル
・回復魔法
転職可能
・無職 Lv5
・斥候
・戦士 Lv2
・格闘家
・魔術師
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魔術師が、転職可能欄に追加されている。
まだ先は長い。
でも。
神使導師へ続く道の、次の足場は確かにできた。
俺はステータスを閉じ、隣で嬉しそうに尻尾を揺らしているいなりを見た。
とりあえずの目標は、こうだ。
僧侶をLv10まで上げること。
神官になるには、僧侶Lv10と神の加護が必要らしい。
神の加護については、まだ何をすればいいのか分からない。
でも、僧侶のレベルを上げることなら、今の俺にもできる。
魔術師も必要になる。
けれど、まずは僧侶だ。
回復魔法を使える職業だし、いなりと一緒にダンジョンへ潜るなら、上げておいて損はない。
「まずは、僧侶Lv10だな」
先は長い。
それでも、目標がある方が進みやすい。
俺はそう決めて、次の土偶へ向かう準備をした。
「はい。一緒に頑張りましょう、あるじ」
その言葉に、俺はうなずいた。
週末は、キャンプ地の清掃とダンジョン探索に使うようになっていた。
朝は裏山へ行き、草を刈る。
落ち枝を片づける。
キャンプ地の様子を確認する。
その後、いなりと一緒にダンジョンへ入り、第一層の土偶を倒す。
そんな生活を続けたおかげで、俺の僧侶レベルは五に到達した。
目標にしていた僧侶Lv10まで、半分。
順調だと思っていた。
けれど。
「……上がらないな」
土偶を倒した後、俺はステータスを確認して首をかしげた。
経験値がまったく入っていないわけではない。
ただ、最初の頃と比べると、ほとんど変化がなかった。
何体倒しても。
次のレベルへ進む気配がない。
「いなり、前より経験値が入らなくなってる気がするんだけど」
隣にいたいなりが、考えるように尻尾を揺らした。
「同じ魔物ばかり倒しているから、でしょうか」
「やっぱり、そういうことかな」
最初は土偶一体を倒すだけでも大変だった。
石を投げて。
鉈で何度も叩いて。
いなりの狐火に助けられて。
それでも、ぎりぎりだった。
今は違う。
魔力を纏えば、いなりとの連携で一撃でも倒せる。
土偶は、もう俺たちにとって危険な相手ではなくなりつつあった。
だからこそ、経験値もほとんど入らなくなっているのかもしれない。
「第二層へ行くか?」
以前、いなりが嫌な気配を感じ取った、あの階段を思い出す。
土偶より強い魔物がいるなら、経験値も入るだろう。
ただ。
「今は、まだやめておきます」
いなりは、きっぱりと言った。
「第二層は、今のわたしたちには危ないです。あるじが強くなってからの方がいいと思います」
「そうだな」
俺も、すぐにうなずいた。
経験値が足りないからといって、危ない場所へ無理に進む理由にはならない。
第一層で上げられる職業を、先に上げる。
僧侶だけではない。
魔術師。
戦士。
斥候。
使える職業を順番に上げて、個人Lvそのものを伸ばす。
それが、六月後半の俺たちの方針になった。




