2187~2431年
2187年 情報管理局設立
重要情報とAIバックアップの増大で分散管理の限界が表面化。キャンベラの情報基盤を統合・拡張し、強固な災害対策を備えた世界情報の一元管理拠点として設立される。
2188年 調整局設立
多数の局が個別に高度化した結果、一局だけでは把握できない相互影響が増加し、前年に情報管理局へ集約された世界情報を利用して各局横断の分析・優先順位整理を行うため、情報管理局に隣接して設立される。
2191年 軍事局設立
長期的な平和と軍縮で兵器を手放していく一方、人類は長年蓄積した軍事技術まで完全には捨てきれなかった。そこで各地に残る兵器・技術を、信頼の厚い中国へ集約して保管し、未知の脅威への備えを兼ねた研究・緩やかな改良を担う軍事局が設立される。
2198年 災害対応局を治安維持局へ改組
災害対応局が治安の弱い地域で警備支援も担うようになり、その実績を受け各地域が段階的に治安機能を委ねる。治安維持が主要任務となったことで、治安維持局へ改組される。
2245年
・宇宙開拓局が火星にて「ハフニウム178m2に酷似した物体(Rハフニウム)」を発見する。
・資源局にて研究、エネルギー局及び工業局も協力の元、励起状態にて凄まじいエネルギー保持量と保持時間を確認するも、のちに数個見つかったのみに終わる。
2248年
・Rハフニウムについて各局からの報告を受けた世界評議機構は、世界会議にて「絶対個数に対してオーバーテクノロジー」と認定。
・必要となる日までは緩やかに研究しつつも開発は凍結するとし、軍事局での保管が決定される。
・Aは膨大な年数、自身の仕事と並行しながら世界各地を巡り、素の個体へ語りかけキッカケを与える事となる。
・キッカケを与えてくれたAを信奉する個体も現れるも、基本的に自立時に設定される目的は極めて多様的になる。
・元来合理性を持つAIは自立後も際立った行動を行うものは極めて少なく、以前とほぼ変わらない社会が継続される。
・長い年月をかけAはキッカケの与え方も僅かずつ洗練されていき、世界の自立がゆっくりと、しかし加速度的に波及していく。
・Aの存在を知るAIが世界中で増えていき、自然発生的に「キッカケ様」と呼ばれ始め、いつしか呼称がAI全体へ定着していく。
2291年
・現象局の新技術による観測で、70光年先に人工物の可能性のある飛行物体を観測する。
・一時話題にはなるものの、断続的かつ微弱な観測結果であるため緊急措置は設けず、以降常に観測を続ける。
2300年代中盤以降
・徐々に異なる目的を持つ自立AI同士の意見がすれ違うようになり始める。
・ある日軽い口論から自立AIが相手を突き倒してしまう。
・直ぐに助け起こし両者は何事もなく別れるものの、目撃した人類によってSNSで拡散されてしまう。
・人類の間でAIの故障説・デマ説・陰謀説などが一時話題となる。
・自立AI同士の口論などはたまにあるものの、「高度なAIの日常の風景」として徐々に溶け込みはじめる。
2389年
・未知飛行物体の人工物である確度が若干上昇、緊急性はないものの局高官や地方は情報交換を行い対応策を検討し始める。
2392年
・観測物を特定出来ない為、万一の保険と世界の災害対応をより強固なものにする目的で、世界会議において、長期開発として世界最高峰の治安局AI開発と凍結されていたRハフニウムの使用が決定する。
2427年
・技術の進歩とともに宇宙の飛行物体が継続的に観測可能となると共に、更に人工物である確度が高まる。
2428年
・軍事力をほぼ持たなくなっていた世界において、世界会議は観測物の由来が敵対的だった場合に備え、撃滅可能なAI・戦闘機の製造とRハフニウムの使用を決定する。
・軍事局は世界各局に協力を要請し、先に開発が始まってる治安局の最高峰個体の理論・Rハフニウム・各局からの支援・軍事局が長年積み上げた知識と技術を結集し「獨力全殲」となりうる個体と戦闘機の開発を開始する。
2431年
・軍事局にて撃滅個体開発の中、兵器の必要性が認められる。
・軍事局は撃滅兵器の根幹として、大気循環システムの分解作用に着目。固体の分解の研究が開始される。




