閑話1 ガルド視点
本日、2つ目ですฅ^•ﻌ•^ฅ
その子供を最初に見たときの印象は――
「変なガキだ」
それだった。
楽器屋に子供が来ること自体は、珍しくはない。
だが、あのガキは違った。
「……音域が足りない」
開口一番、それだ。
(何を言ってやがる)
普通のガキなら「音が綺麗」とか「楽しい」とか、そんなもんだ。
だがあいつは違う。
「あと……音程が、固定できない」
(音程を固定……?)
まるで――
完成された何かを知っているような口ぶりだった。
(気に入らねぇな)
そう思った。
だが同時に。
(……面白ぇ)
とも思った。
「お前、名前は?」
「……シオン」
「そうか。ワシはガルドだ」
シオンか……。
(……こいつなら、もしかして)
ワシは奥の資材置き場から木材を持ってくる。
「やってみるか?」
「……いいの?」
「ただし」
ニヤリと笑う。
「簡単にはいかんぞ?」
そう言うとシオンは――
「……やる」
小さく――
だが、芯のある返事だった。
(ほう……)
そして、シオンが描いた図面を見たとき――確信に変わった。
「妙な形だな」
そう言いながらも、目は離せなかった。
無駄がない。
意味のない線が、一つもない。
(誰が教えた)
ガキが描けるものじゃない。
だが、本人は何でもない顔をしている。
「音の間隔は……決まってる」
言ってることは分からんでもない。
だが、それを“理解している顔”をしているのが気に食わない。
そして。
「……作れる?」
その一言。
(はは……)
笑いそうになった。
作れるか、だと?
「やってみなきゃ分からん」
そう返した時点で、もう決まっていた。
(作ってやる)
これは仕事じゃない。
挑戦だ。
職人としての、な。
読んでくださりありがとうございますm(_ _)m
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