7話 魔力
「うわあああああああああ!?」
校庭から根子田の悲鳴が聞こえる。
「え…何…?」
恵理が青ざめながら校庭を見る。
「行きましょう!根子田さんに何かあったのかも…!」
青流たちは走って根子田と蘭の方に向かった。
校庭では、根子田が地面に座り込んでいる。
「根子田さん!」
青流が急いで猫たち駆け寄った。根子田は青流たちに気づいて振り向く。
「青流…勝…」
根子田は勝の方を見る。
「…!?」
勝はすぐに異変に気づいた。
「んだよ…これ…」
勝は青ざめながら後ずさった。
青流が記憶を取り戻す10分前…
「確保ー!!」
根子田は蘭の腕をつかんで地面に叩きつける。
「根子田…足速いって…」
蘭は振り向いて根子田に言う。
「で、なんで青流を突き落としたの?」
根子田は冷徹な目で蘭を睨む。
「…」
蘭は黙ったままだ。
「答えてくんない?」
根子田が顔を近づける。
「…違う!僕じゃないんだ!」
蘭は必死に叫ぶ。
「あんな証拠が揃っててまだ足掻くの?」
根子田はスマホを持つ。
「警察。呼ぶよ?」
根子田は蘭を見下す。だが蘭は引かなかった。
「あれは僕じゃない!僕じゃなくて、僕の…」
蘭が何かを言いかけたその時、蘭が急に頭を押さえた。
「あ゙っ…まだ…だめ…」
蘭は頭を押さえ、苦しんでいる。
「え?どうしたの!?大丈夫!?」
流石に根子田も異常事態を悟り、蘭をさする。
「今出たら…根子田…が…」
蘭はそれだけ言い残し、腕をだらんと垂らした。
「蘭?」
根子田が蘭の腕に触る。その瞬間、何かが腕に入ってくる感覚が根子田に走った。
「…!?」
根子田は慌てて自分の手を見る。そこには衝撃的な光景があった。根子田の手が黒ずんでいるのだ…
「え…?」
根子田は状況が理解できない。
「う…うわああああああああ!?」
根子田はパニックになって、叫んでしまった。
そして、今に至る。
「右腕…真っ黒じゃねぇか…」
勝が根子田の右腕に触ろうとする。それを青流が止めた。
「触らないほうがいいです。もしかしたら、伝染するかも…」
青流は勝の腕を掴みながら言った。ふと、蘭の方を見る。青流は蘭を警戒していた。でもあくまで蘭とは同じ学校で過ごす生徒。青流は差別なんてできなかった。青流は蘭に近づく。
「蘭さん…」
青流が蘭のすぐ側にきた時、すごい速度で青流の横をナイフが通った。青流の頬から血が流れる。
「…え?」
青流は血が出てる部分を押さえる。蘭はすくっと立ち上がる。
6年2組教室。教室の中では剛拳と影が話していた。だが、影が急に立ち上がる。
「…魔力?」
小さな声で呟く。そして影は勢いよく教室から出た。
「は!?どこ行くんだよ!?」
剛拳が影を追いかける。だが影は足が速い。剛拳には追いつけなかった。
影はそのまま校庭に向かう。蘭たちの近くに着くと、すぐにこう言った。
「今すぐ蘭から離れろ!」
そういう影の手にはお祓い棒が握られている。
「影…?」
根子田は影に気づく。だが、少し遅かったようだ。
「今すぐ蘭から離れろ!」
影が皆に言い放つ。影の叫びを聞いた根子田は後ずさる。すると、このあと蘭がとんでもない行動をする…
次回 油断




