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友情マギカプリ 〜魔法が使えるスマホアプリを開発して、二つの世界を守ります〜  作者: 秋乃 透歌
第二章:魔法世界の騎士

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第七話:さくら

 九月二十四日。昨日までの五日間は、土日と祝日を合わせて五連休だった。久しぶりの平日は、学校や授業に思考の焦点が合っていない気がした。気付くと授業後になっていた感覚だ。

 私は、この連休のほとんどをマギカプリ開発に注ぎ込んだ。ミカエラに助言をもらいつつ、師匠とも協力して、マギカプリを基本から応用へと鍛え直したイメージだ。各魔法の攻撃力アップ、戦術の選択など、魔法バトルに特化した改良をいくつも実装した。

 その際、従来のマギカプリと、今回改良したバトル特化のマギカプリとを、別のバージョンとして管理することにした。スマホで魔法を楽しむ従来のマギカプリの用途と、バトル特化マギカプリの用途が、大きく異なってしまったからだ。

 具体的な改良点としては――。


「真保ちゃんってば」

「何?」


 私は、そう反射的に聞き返しながら、優香の顔を見た。


「何、じゃないよ。授業、とっくに終わってるよ?」


 優香の言葉に周りを見回すと、ほとんどのクラスメートが席を立っていた。そんな中、私は、最後の授業の教科書が机の上で開かれている状態だった。


「真保は、連休のマギカプリ開発モードから、頭が切り替わっていないんだよ」


 ピンクの紙袋の中から、ミカエラの声が聞こえた。


「そうみたいだね。スマホのストラップ買いに行く予定だったけど、やめとく?」


 優香が気を使ってそう言ってくれた。


「いや、問題ないよ。行こう」


 私は、急ぎ支度を整えながら、そう応えた。二人連れ立って校門を出ると、私達は、いつもの帰り道とは逆方向へと向かった。私立大道学園の敷地は、最寄り駅である瀬尾駅と、大型商業施設の中間地点にある。つまり、学園から駅と反対方向に歩けば、目的地――その商業施設の中にあるスマホのアクセサリーショップに到着するという訳だ。


「【武装解除】の魔法を使われてもスマホを落とさないように、手首できゅっと固定するイメージなんだよね。そんな都合の良いストラップあるかなー?」


 ショップに到着すると、優香はそう言って、ストラップを物色し始めた。


「手首できゅっと固定、ね。どこかで見た気がするから、置いてあると思うよ」


 私も、優香とは違うところを探した。可愛らしい方向やキラキラした方向ならバリエーションが多いけど、目当ての物はなかなか探せない。


「どうしてもなければ、一番シンプルなストラップを買おう。その後で、手芸用品店とかで、手首できゅっとできるような金具? 部品? を探してハンドメイドしよう」


 どうやら、このショップにはなさそうだ。優香のそのアイディアを採用しようか。


「それにしても、どこかで見たことある気がするんだけど」


 そう言って、私は、ひっかかっている記憶を辿った。手首できゅっと固定する。落とさないように。手から離れないように。振っても大丈夫なように。壊れたり、壊したりしないように。激しく振って――遊ぶから。


「分かった、ゲームだ!」


 私は、思わず声を上げた。


「え?」

「プレイヤーの動きを検知して、手とか体とかを動かして遊ぶテレビゲーム。コントローラーが手から離れて壊れたり、物に当たって壊したりしないように、ストラップが付いてた。手首で固定するやつ」


 そこまで説明して、優香にもピンときたようだ。


「あー、アレかー。なるほどねー」


 果たして、二人でテレビゲーム売り場で少し探すと、目当てのストラップを見つけることができた。無事、入手完了である。


「良かったー。創太さんに任せて下さい、って言ったから、自分で探したかったんだよね」


 優香は、戦利品の入ったエコバックを上機嫌でぶんぶん振りながら、そう言った。


「無事に見つかって良かったね」


 私も、そう言った。そうこうしているうちに、私達は再度、大道学園の前を通過した。ここから改めて、帰途に着く訳だ。

 すると。

 前から歩いてくる女性と、目が合った気がした。あれ、なんだか、どこかで――。


「真保ちゃん! あのひと、オコジョに詳しいお姉さん!」


 優香が、私の腕をバシバシ叩いて、興奮気味にそう言った。言われて、私の記憶も繋がった。

 その女性とは、ミカエラと出会った日に、偶然言葉を交わしていた。オコジョについて、今の季節は夏毛のはずだとか、飼育禁止のはずだとか、色々と指摘されて逃げ出した経緯があった。それが、アンデザイトの【認識阻害】魔法が発動する前だということが、重要な意味を持っていた。つまり、この人は、ミカエラを認識して――協力者になってくれる可能性がある。


「あの、すみません!」


 優香は、臆することなく、お姉さんに声をかけた。本当に、このフットワークの軽さは、私には真似できない。優香はすごいなぁ、といつも感じてしまう。


「あら? あなた達、どこかで――?」


 お姉さんの方も、私達が記憶のどこかにひっかかったらしい。

 彼女は、今日も、長い黒髪を頭の後ろでヘアクリップで止めていた。働く大人の女性という雰囲気は変わらず、今日は、サマーカーディガンを羽織って、控えめなフリルのシャツに、長めのスカート、足元は低いヒールを履いていた。


「覚えていませんか? オコジョが珍しいって、話しかけてもらったんです」

「ああ、あの時の。――思い出したわ。今日はオコジョは一緒じゃないの?」


 お姉さんのその言葉に、優香が私へと目配せした。私は、優香へと頷き返した。


「今日も、一緒にいるんです。この紙袋の中なんですけど」


 私はそう言って、お姉さんに紙袋を開いて見せた。紙袋の中から見上げるオコジョと、覗き込むお姉さんと、間違いなく視線が合ったはずである。


「あら。どう見てもオコジョね。やっぱり冬毛なのは不思議だけど」


 そして、お姉さんは、動きを止めたり、壊れた音楽プレーヤーになったりはしなかった。【認識阻害】魔法が、効いていないのだ。


「あの、驚かせたらごめんなさい。実は、ただのオコジョではないんです」


 私はそう言いながら、ミカエラへと頷いて見せた。


「ボクは、ミカエラ。魔法世界の魔法騎士です。今はオコジョの姿だけど」

「まあ、喋るオコジョなのね」


 顔の前で手を合わせ、驚いた、というリアクションでお姉さんはそう言った。なんだか、それほど驚いていない感じだけど。


「やっぱり問題なく認識できるんですね」

「やったね!」


 私と優香の反応に、お姉さんは不思議そうに首を傾げた。


「あの、突然で申し訳ないんですけど。聞いて欲しい話があるんです」


 優香が、そう切り出したところで。


「あら! あなた達、大道学園の生徒さんだったのね!」


 私達のブレザーを見て、たった今気付いたというように、お姉さんは声を上げた。


「はい。中等部の二年生です」

「なんて幸運! ねえ、声をかけてもらっておいて悪いんだけど、私からもお願いがあるの」


 お姉さんは、興奮気味に、私達に向かってそう言った。


「私は、秋葉(あきは)さくら」


 最初に、お姉さん――さくらさんは、そう名乗った。


「わたしは、対馬優香です」

「塚井真保です」


 優香と私も、順番に名乗った。


「優香さんに、真保さんね」


 頭に入れるように、さくらさんはそう繰り返した。


「お願いというのは、大道学園の図書室の書庫にある――かもしれないある本を、本当にあるかどうか確かめて欲しいの」

「ある本? 本当にあるかどうか?」


 優香が、さくらさんの言葉を繰り返した。


「私、統京大学の総合新領域学部、魔法世界学科の研究室で事務員をしているの」


 統京大学なら、師匠が通っている大学だ。総合? 新領域? 学部というのはあまり聞き馴染みがないけど、魔法世界について研究しているなら師匠が知っているだろう。


「それでね。うちの教授が、魔法世界の存在を予見したっていう学者、宗田(そうだ)董適(とうてき)の自費出版の稀少本『双世界論』」を探しているのよ」

「そんな稀少本が、うちの図書室にあるかもしれないんですか?」


 さくらさんの言葉に――固有名詞は頭に入らなかったけど――私は、そう聞き返した。


「そうなの。なんでも董適は、大道学園の卒業生らしいのよ。それで、その本が寄贈されている可能性が高いみたい」


 さくらさんはそう応えた。


「実は、電話で学園の図書室には問い合わせしたんだけど、外部からの依頼だと書庫の中までは調べてくれないらしくて。そこで、優香さんと真保さんに、書庫にあるかどうか調べるよう依頼して欲しい、という訳なの」

「分かりました。多分、図書室で依頼用紙一枚書くだけだと思うから――」

「今からでも、図書室に行ってみませんか」


 優香の言葉を受けて、私はそう提案した。私達で調べてみて後日連絡、という選択肢も思い浮かんだけど、ミカエラへの協力の話を早くしたいなら、今動いた方が良いはずだ。


「じゃあ、お願いするわね」


 私達は、生徒用の下足箱ではなく、学園の来客用玄関を通って図書室に向かった。来客用のスリッパを案内して、さくらさんに使ってもらった。

 学園の図書室は、中等部と高等部で一つの大きなものになっている。その代わり蔵書量は、普通の中学校の図書館よりかなり多いらしい。書庫もしっかり併設されている。私達三人は、そんな図書館に向けて廊下を歩いた。


「マギカプリには、探し物をぱっと見つけちゃう魔法とかはないの?」

「今のところないかな。そういう複雑系の魔法は、マギカプリは苦手なんだよね」

「ボクが魔法を使えたら、【探し物】魔法も使えるよー」


 紙袋の中から、くぐもったミカエラの声が聞こえた。


「そう言えば、喋るオコジョの話が途中だったわよね? その話は?」

「先に図書室の件を片付けようと思います。その後で、改めて聞いて下さい」


 オコジョの話を忘れていなかったらしいさくらさんに、私はそう言った。


「わかったわ。今の、マギカプリって聞いたことあるけど、魔法が使えるの?」

「そうです」


 私は、さくらさんの疑問に応える。


「マギカプリは、魔法の中でも、各属性の放出系の魔法が使えます。基本に忠実な、シンプルな魔法が使えるイメージです。魔法を使うだけでなく、色々な条件を指定して記録にチャレンジしたり、魔法バトルのようなゲームを楽しむことができるアプリです。一方で、先程話に出たような複雑系や継続系、召喚系は苦手といった特徴があります。放出系というのは――」

「真保ちゃん、真保ちゃん」


 優香が声をかけてきた。ちょっと待って、これから良いところなんだから。


「真保ちゃん。さくらさん、固まっちゃってるよ」


 一気に喋りすぎた私に、さくらさんの表情が笑顔のまま固まってしまっていた。


「……すみません」

「真保ちゃんは、マギカプリが大好きなのね」


 表情を取り戻したさくらさんが、くすくすと笑った。そうしているうちに、私達は図書室へと着いていた。


「宗田董適ねえ。私の記憶にはないけど……」


 司書の先生は、優香が書いた書庫の検索依頼を見て、そう言った。


「まあ、今は手が空いているから、ぱぱっと調べて見るわね」


 そう言って、司書の先生は、パソコンで検索をかけてくれた。


「出た――というか、出なかったわね。パソコンで管理している中にはないみたい」


 そう言って、司書の先生は、古めかしい棚へと向かった。


「パソコンに登録していない古書の関係は、こっちの紙のカードで管理しているんだけど。――宗田、宗田。さしすせそ、そあ、そい、そう――あ、あるわね」


 その言葉に、私達は顔を見合わせた。


「『双世界論』、確かにあるみたい。私の記憶には全くひっかからなかったけど。探してくるわね」


 司書の先生は、そう言って奥へと引っ込んだ。


「あるみたいですね」

「良かった。これで厄介事が一つ片付いたわ」


 優香の言葉に、さくらさんはそう言って肩を撫で下ろした。やがて、司書の先生が本を手に戻ってきた。


「はい。『双世界論』あったわよ。禁帯出みたいだから、図書室の中で見てね」


 優香は、受け取った本を持って、図書室の奥――司書の先生の目が気にならない、読書スペースへと向かった。幸い、今は、自習などに使っている生徒もいないようだった。


「さくらさん、どうぞ」

「ありがとう。でも、私が見ても詳細は分からないんだけどね」


 手渡された本に苦笑しながら、さくらさんは受け取った。


「なんか、嫌な感じがする」


 珍しく自分で紙袋から顔を出して、ミカエラはオコジョの鼻をひくひくさせた。


「ちょっとミカエラ」


 私がミカエラに注意しようと声を上げかけた。まさに、そのタイミングで――。


「きゃっ!」


 さくらさんが悲鳴を上げた。見ると、さくらさんの手の中で、本が――驚くことに、本の表紙に鋭い牙が生え、開いたページが口であるかのように、バクバクと、勝手に閉じたり開いたり――さくらさんの手に噛みつこうと動き出したのだ。


「危ないっ!」


 声を上げて、ミカエラが紙袋から飛び出した。さくらさんの足を駆け上がると、その本に体当たりして弾き飛ばした。


「本に取り付く魔物だよ! 真保、マギカプリを!」


 ミカエラの叫びに、私は反射的にスマホを取り出していた。


「マギカプリ・オープン」


 音声入力で、ロックを解除。


「【光の――」


 魔法を選択、タップしようとして、私はためらった。この魔物を倒してしまったら――。


「魔物を倒しても、本は無事なはずだよ! 逃げられる前に!」


 ミカエラの言葉に、私は画面をタップした。


「【光の矢】!」


 本棚の影へと逃げ込もうとしていた魔物に、光が編み込まれて作り出された矢が放たれた。一瞬の時間差の後。矢の直撃を受けた魔物は、ギャー、と声を上げて、パタリと閉じた。……ただの本に戻ったみたいだ。


「本当に、本は無事、みたいだね」


 恐る恐る本を持ち上げた優香が、本の裏表を確認してそう言った。


「ちょっと、今大きな音がしなかった?」


 勢いよく飛び込んできた司書の先生に――。私は、ミカエラの体をつかんで突き出していた。


「ちょっと、今大きな音がしなかった?」


 司書の先生は、【認識阻害】魔法のせいで、体の動きを止め、壊れた音楽プレーヤーになってしまった。


「これは、一体――?」


 さくらさんは、一連の出来事に呆然としている。無理もない。


「さくらさん。詳しく説明しますから、ちょっと待って下さいね。ここを誤魔化しますから」


 そう断っておいて、私はミカエラを紙袋へとしまった。


「ちょっと、今大きな音がしなかった? ――あら?」


 司書の先生は、ようやく動きを取り戻した。


「本当ですよね。何だったんでしょう? 外ですか? びっくりしましたね」


 白々しく、私はそう言った。


「外? そうね、外の音だったかしら?」


 司書の先生は、窓を開けて、外を見回した。


「探している本、これで間違いなかったみたいです。それで、この本、統京大学で研究に使いたいらしいんですけど、特別に貸し出し手続きができたりしますか?」


 優香は、誤魔化し半分で、そう尋ねた。


「え? ああ。そういうことであれば、ちゃんと文書で依頼してもらえれば、貸し出しもできると思うわ。特例だから、校長先生にもお話が必要だと思うけど」


 司書の先生の応えに、さくらさんが頭を下げた。


「また連絡させていただきます」


 そうして例の本を返却し、私達は、慌ただしく図書室を辞してきた。それから、そのまま学園内の食堂に移動して話の続きをすることにした。昼時には生徒達で一杯になる食堂も、授業後のこの時間では人一人いない。当然、売店も閉まっている。適当なテーブルに着くと、ようやく私達は一息つくことができた。さくらさんは、食堂内のジュースの自販機を見つけると、席を立った。


「これは、さっきのお礼ね」


 そう言ってさくらさんは、紙パックを三つ、私達の前に並べてくれた。


「ありがとうございますー」

「いただきます」


 優香がミックスジュースを手に取ったので、私はコーヒー牛乳を選んだ。残ったオレンジジュースを、さくらさんが引き取る。


「オコジョには水が良いと思うけど、ミネラルウォーターは紙パックにはないみたい。ごめんなさいね」


 さくらさんは、そう言ってミカエラにも気遣ってくれた。


「それが、私達と同じ物を飲んだり食べたりするんです。本物のオコジョじゃないからなんですけど――」


 私はそう言って、ミカエラにストローの先を差し出した。ミカエラは器用にコーヒー牛乳を飲んで、嬉しそうに体を震わせた。


「さっきの魔物は、宝箱に取り付くミミックの仲間で、古い本に取り付く魔物なんだ。でも、魔法世界の魔物が、なんで学校の図書館なんかに……?」

「あの本が、魔法世界について書かれた本だから、っていうのは関係あるの?」

「そうかも。でも、分からないよ」


 私達は、その話はそこで終わりにすることにした。


「それで、このオコジョと、私達のお願いの話なんですけど――」


 私は、そうやって口を開いた。そうして私達は、これまでの経緯や事情を、さくらさんに説明した。ミカエラとの出会いのこと。ミカエラが、オコジョに変身させられたこと。【認識阻害】魔法のこと、三つの攻防のこと。


「話は分かったわ」


 長い説明を聞き終えて、さくらさんはそう言ってくれた。


「つまり、ミカエラを認識できる最後の一人が、さくらさんなんです」


 私は、改めて重要なポイントを念押しした。それ以外の人は、先程の司書の先生のように、動きを止めて、壊れた音楽プレーヤーになってしまう。だから。私は、お願いを口にした。


「ミカエラに協力する仲間に入ってもらえませんか?」


 そう言って、さくらさんの反応をうかがった。さくらさんは、ほんの少しの間、思案して。やがて、口を開いた。


「そうね、良いわ。私もミカエラさんに協力する」


 果たして、さくらさんは、そう言って快諾してくれた。私は、優香と小さくハイタッチした。それからミカエラの前足も、ちょんとつまんだ。


「よろしくね、さくら」

「ええ。私にできることなら」


 改めて、ミカエラとさくらさんは言葉を交わした。


「あと二人のメンバー、静流さんと、師匠にもすぐに紹介しますね」

「連絡先教えて下さい。LINAとかやってます?」


 優香の言葉に、さくらさんは恥ずかしげに俯いた。


「それが、機械もスマホもあんまり得意じゃなくて。電話くらいはできるんだけど」


 そう言って私達の電話番号を登録するさくらさんは、本当にスマホの操作に慣れていないようだった。優香が横から教えながら、なんとか操作できているくらいだった。


「明日、みんなで集まって作戦会議をやる予定なんです。十五時三十分過ぎに統京大学の図書館なんですけど、来ることってできますか?」

「もちろん。ぜひ参加させてもらうわ」


 さくらさんは、笑顔でそう応えてくれたのだった。


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