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水を司る神となって異世界へ  作者: 松雨
第4章 ツコーレ共和国編
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第64話~神聖霊樹~

投稿予定が大幅に遅れましたm(__)m

 妖精アルカに推定樹齢数千年であろう神聖霊樹まで案内してもらった僕たちは、その木に宿ると言われているこの町込みの全ての精霊や妖精たちの王に対して、今後も精霊や妖精たちの平和と繁栄を祈るための『祈祷の門』でお祈りをしようとしたが、結構な人が並んでいてこのまま待っていると何時間も立ちっぱなしという地獄を味わうことになりそうだ。


「人気観光地とだけあって、列の長さが凄いことになってたな」


「確かに。これならもう少し時間を置いてからにした方が良いのだろうがの」


「て言うか、確かあの祈祷の門って精霊や妖精たちの繁栄の為に祈る場所ですよね? 何故関係のない種族のこれまた関係のない願いが叶うことがあるのでしょうか?」


「正確には、精霊や妖精たちの繁栄の為に祈る場所に(・)も(・)使われているだけどね。僕たちに関係のないそれ以外の願いでも祈るだけで叶うことがあるよ!」


 どういう経緯で全ての精妖たちの王と言う存在はそんなことをし始めたのかは謎だが、本人が居ない以上考えていても仕方ない。なのでひとまずあの長行列が解消されるまでの間、神聖霊樹周辺にある店や屋台を回ることに決めた。


「焼き鳥に焼き魚、唐揚げや飲み物と言った美味い料理を調達したら、花見スポットで食べようと思うんだけど良いかな?」


 そう提案したら皆同じ事を考えていたらしく、花見しながら食べることに決まった。流石に観光地周辺の店や屋台だけあってどこもそこそこ混みあっていたが、料理人たちの想像を超えている調理速度のお陰でそれ程時間がかからずに料理を得ることが出来たが、ここまで来て肝心なことを忘れていたことに気づく。


「しまった…… 料理を得たのはいいけど、花見の場所を確保するのを忘れた……」


「「「あっ」」」


 急いで出てきた料理を持ちながら食べる場所を探す為に十数分歩き回り、少し狭いものの何とか場所を確保することが出来た。


「ごめんね。肝心なことを忘れていたせいで出てきた料理が冷めちゃって……」


「いや、それを言うなら私たちだって先に場所確保するのを思い付かなかったからな。クアメル、お前のせいだけじゃない」


「そうですね。では、この話はもう終わりにしましょう。冷めていたってこの辺の店や屋台の料理は美味しいですからね」


「確かに。普通冷めたら味が程度の差はあっても落ちるはず。なんか秘訣があるんだと思うな私は」


 そんな感じで話しながら神聖霊樹の花見をし、美味しい料理を食べて楽しんだ。途中でもう何杯も酒を飲んだだろう酔っぱらいに絡まれたり、怪しい黒フードの人物がアルカとローフェを連れ去ろうとしたが、アルカが軽く火属性魔法で周りに影響がない程度にひねり潰していた。観光案内の妖精は全員強いのだろうか。


(あの黒フード、まさかあいつらの所属している集団か。なんか嫌な予感がするな。警戒しておこう)


 こうして1時間程花見を楽しんで料理を食べ終わった後、改めて祈祷の門でお祈りをするための列に並ぶ。さっき来た時の列の長さよりは短くなっているので、待ち時間は前の人たちのお祈りの時間込みで1時間~2時間位だろう。


「やっぱりもう少し花見を楽しんで時間を置いてからにした方が良かったかも」


「うーん。僕たちが並んで少し後から他の人たちも並び始めたし、これ以上時間を置いたら待ち時間が物凄いことになっていたかもしれないから今並んでよかったと思う」


「まあ確かにな」


 それにしても凄い数だ。僕の後ろ側にもどんどん列が出来ていき、しまいには最後尾が見えなくなっていった。絶対ではないが、祈れば願いが叶うかもしれない樹木とだけあって沢山の人やエルフ、ドワーフ、精霊や妖精たちが集まっている。


 1時間半ほど経ってようやく後数人で僕たちの番になろうとした時、次の人の為準備をしている神社の巫女さんのような格好をした精霊たちの元に黒フードを被った人物が数人駆け寄るのが見えた。

 



ここまで読んで頂きありがとうございます。ブックマークしてくれている読者の方々にも感謝ですm(__)m

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