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水を司る神となって異世界へ  作者: 松雨
第4章 ツコーレ共和国編
53/70

第53話~神敵排除戦(前編)~

少し短めです。寝落ちして投稿遅れてしまいましたm(__)m

 ギルドで受けた依頼で、夕方に大神官ヒューランと共に神殿に集まった僕たちは、風の神像が祀られている祭壇の後ろにフィンドルが張った結界に潜んで待っていると、敵が数人神殿内部に入ってきてその内の1人が神像を破壊しようとしたので、クルルが刀でその敵を一刀両断した。


「何だコイツ、念には念を入れて支部団長に強力な防御結界を施してもらったのに、結界ごと叩き斬りやがった……」


「柔い…… その程度の結界、僕にとっては斬ることは造作もないことです」


「何だと!?」


 気配すら感じ取れない隠密性、太刀筋が見えないほどの素早さ、防御結界ごと切り裂く攻撃力。これらを備えた奴だからこそ言えるのだろう。だが、命令を受けている以上、俺らは退くわけにはいかない。仮に背けば、高確率で殺されてしまうからだ。


「くそっ! たかだか1人を斬ったぐらいでいい気になるなよ!」


 俺を含む6人がかりで斬りかかるも、全て刀で受け流されるか避けられるかで奴に全くダメージが入らない。ならばと全員同時に斬りかかるも、ちょうどそのタイミングで奴の攻撃が襲いかかる。


「6人同時ですか。フィンドル様との訓練に比べればこんなもの…… 円刃『聖雷』!」


 その声と同時に奴の刀に雷が宿り、猛烈な速さで周囲を斬り払った。俺は何とかその太刀筋が見えたので『緊急防御』『受け流し』この2つのスキルを使用し、威力を相殺する。だが、元の威力が凄まじいせいなのか相殺しきれなかった奴の攻撃が俺の身体にダメージを与えた。


「くっ…… かはっ…… これでも防ぎきれないのか」


 何とか死は免(まぬ)がれたものの、この状態ではとても戦えるものではない。俺以外の神殿内部の仲間は全員さっきの技で消し飛んでいる。その中には回復魔法を使える仲間も居た為、非常に不味い状況だ。


「さて、止めと行き――――」


 奴が俺に止めを刺そうとしたその時、この神殿に増援が遂に到着した。


「やっと到着か、長い道のりだった」


「暗いな。明かりを照らせ!」


「おい! 大丈夫か? 他の仲間はどうしたんだ?」


「実は、あそこに居る白銀の髪の少年に全員消し飛ばされてしまいました……」


「成る程、了解した。イルセンは下がれ。後は俺が何とかする」


「はい。リエルフィオ様、奴は非常に強い。どうかお気をつけて……」


 そう言って、2人の仲間に支えられながら俺は神殿を後にした。



 ~クアメル一行の視点~


「なあ、クアメル。クルルって絶対あの時戦った四天王シェリオンよりも強いと思うんだが」


「私も多分そう思う。ねえ、フィンドル。クルルに一体どんな訓練を積ませたの?」


「それは2人で帝国軍四天王にまだ在籍している時に、資産を使って伝説級の剣士を呼んできて訓練してもらったり、私自身魔法を少し教えただけじゃ


 クルルが刀を引っ提げて、神殿内部の敵をものの数分で片付けた時にはびっくりした。敵の防御結界をまるで豆腐を切るように斬り、隊長格の人物込みの6人が相手でも余裕で攻撃をいなし、強力な雷を纏う超高速斬撃で隊長格を除いて消し飛ばしてしまった彼。


「でも、あと少しで全滅させそうな所に何かヤバそうな奴が来たぞ。大丈夫なのか?」


「うーむ。私の見立てでは大丈夫だとは思うが、何故か不安があるのじゃ……」


 フィンドルが凄い不安そうにしているので、僕がここからサポートする事を提案する。


「分かった。じゃあ、周りの十数人の兵士を戦闘不能にするけど大丈夫?」


 そう僕が聞くと、フィンドルが頷いたので、実行に移した。


「さあ、彼らに安らかな眠りを『水精の子守唄』」


 僕がその魔法を唱えると、いかにもヤバそうな大男以外の兵士が全員その場で眠りについた。こうして、邪魔な敵を全員沈黙させることに成功した。



ここまで読んで頂きありがとうございますm(__)m

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