第48話~衝撃の来客~
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軍事都市アリスリートに到着した僕たちは、アリスリート軍事基地で偶然訓練飛行中だったティーテン王国雷竜騎士部隊を見学した後、当たり障りのない施設の見学、王国の歴史が綴られた書物閲覧、軍人たちとの交流等をミリア皇太子妃たちの護衛としての任務があった為ある程度の制限はあったものの、存分に堪能した。そして次の日の朝、王都レティエンに戻った。
「戻ってきましたね。町とかを回っている間、敵とか強力な魔物が出てくることが無くて良かったですね」
「まあ、仮に出てきたとしても私らでねじ伏せていただろうから大丈夫だ」
今回のティーテン王国視察…… と言うよりは半ば観光の旅と化していた今回の護衛依頼で出てきた敵と言えば、謎に強化されたフォレストウルフの群れ位だ。ルノス美術館前で襲ってきた帝国軍四天王クラスの敵や魔物は出ることは無く、平和な護衛依頼だった。
「ところでイリス皇太子殿下、本日中にケレストラ皇国に帰る予定でしょうか?」
「そうですね。ティルバルス城のティートス2世国王とレゼル・ルルトラシオ王妃のお二方にご挨拶してから帰ります」
「ここまで皆様に護衛して頂き感謝します。お陰で今まで安心して見て回ることが出来ました。報酬は王都ギルドに送っておきますので都合の良いときに取りに行って下さいね」
「ありがとうございます。こちらとしても良い経験が出来たことに感謝です」
「もしも我が国に寄るようなことがあれば、その時は是非皇都イーレストの
カルトレ邸までお越し下さい。歓迎します!」
そう言ってミリア皇太子妃が渡してきたのは、ケレストラ皇国皇族の紋章が描かれたペンダントだ。彼女の説明によると、これがあれば皇太子夫妻の住むカルトレ邸に見せるだけで入れるようになるとのこと。
じゃあ僕が仮にそれを落としてしまった時は大変なことになるのではないのかと質問してみた所、持ち主自身の魔力を込めれば落としても勝手に帰ってくるし、奪って邸宅に入ろうとすると、ペンダントを邸宅前の警備魔導兵が持っている特殊な魔石で、ペンダントを持っている人と、ペンダントに込められた魔力に違いがあれば弾かれる為、問題ないという。
「もちろん、ケレストラ皇国に行った際には寄らせて頂きたいと思います」
お互いに挨拶を交わした後、皇太子夫妻はティルバルス城に向かって行った。
「さて、ギルド支部に報酬を取りに行きますか」
「ああ、そうだな」
そうして僕たちは、ミリア皇太子妃が送ってくれたという報酬を受け取りに行くため、ギルド支部に向かった。地図を頼りに歩くこと10分、目的地に到着した。
「そう言えば、ギルド支部に寄るのって結構久しぶりじゃないですか?」
「言われてみれば確かに、クアメルがギルドに登録した時以来だよな」
今まであちこち冒険の旅をしている関係で、ギルド支部に寄る暇がなかった。その為、今日が約1ヶ月ぶりにギルド支部に寄った日である。
早速受付の職員にミリア皇太子妃から送られた報酬を取りに来た事を伝えると、直ぐに出てきた。中身を見てみると、白金貨3枚と強力な神気が込められた謎の水晶を貰った。取り敢えず報酬の受け取りは完了した為、ギルド支部を出る。
「私たちもここを出ましょうか? 皇太子夫妻もケレストラ皇国に帰るみたいです」
「そうだけど、目的地とか全然決まってないんだけどね…… まあ、とにかく港に行こう。行き先はそれから決めても遅くないと思うし」
「じゃあ、次の目的地は港だな」
こうして、僕たちは4人で港に向かうことにした。歩くこと20分、港に到着する。僕たちが来たタイミングで丁度皇太子夫妻がケレストラ皇国に帰る為に空中戦艦に乗り込んで出発する所だった。見えないとは思うが、一応手を振って見送る。それと同時に入れ替わるようにして、小規模帆船が3隻入港してきた。
3隻から20人程が出てきたその中に、ひときわ目立つ格好をした杖をもつ黒髪の女の人と、恐らく15~6歳程の少年が居た。その2人は僕たちを見ると、走って近寄ってきた。
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