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水を司る神となって異世界へ  作者: 松雨
第3章 ティーテン王国編
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第47話~軍事都市アリスリート~

 フォレストウルフの討伐を町長のシルヴィーに報告をした後、滞在3日目の昼頃まで食事や風呂・自然を堪能した後、軍事都市アリスリートに出発して2時間後、無事に到着した。その時に偶然、ティーテン王国雷竜騎士部隊が訓練飛行中だったので、見学をする事になった。


「ここが、軍事都市アリスリート…… 雷竜騎士部隊がこんなにも沢山居て、訓練を見る限り練度も高い。海上船も数は少なめですが、かなりの質の良さですね。これなら同程度の国、例えばヒーティルオン帝国に攻撃を受けてもこの都市が落とされることは無いでしょう。僕はそう思います」


「ありがとうございます。お褒めの言葉を頂き光栄です」


 軍事で世界トップクラスの実力を誇るケレストラ皇国の皇太子から自分の指導する竜騎士部隊を誉められた案内役の『アリスリート軍事基地』のトップ『クルヴァル』は、喜びを隠しきれていないようだった。


 その後も、当たり障りのない部分を見て回ったり、王国軍の歴史を綴(つづ)った書物を見ながら説明を受けたり、軍人たちとの交流等を3時間楽しんだ後、既に予約されているホテルに入った。


「それにしても、あの竜騎士部隊の訓練飛行は迫力あったよな」


「そうだよね。確か最高速が300kmだっけ? 帝国の竜騎士飛行部隊より速いね。操竜技術もティーテン王国の方が上みたいだから、空中戦は有利かな?」


「確かに速度と技術はこちらが上だけれど、火力と防御力は向こうの方が上回ってるみたいだから、油断は出来ないでしょう。恐らくまともに喰らえば一撃で撃墜されてしまうでしょうし」


 軍事力的にはほぼ互角であるティーテン王国とヒーティルオン帝国。この2ヶ国が全面衝突すれば、互いに国力を大幅に減らすことになると予想される。


「そう言えば、ルノス美術館前でミリア皇太子妃を襲った馬鹿って確か帝国軍四天王シャドスでしたよね? あの後どうなったか知ってます?」


「あの後超魔導通信で聞いた話なんですけど、問答無用で牢獄行きになったみたいですよ」


 それを聞いて、そうだろうなとは思った。一国の皇族を勘違いとは言え、襲って怪我をさせてしまったのだから仕方ない。


「それともう一つ、その件について皇帝ケレストラ5世に兵士が報告をした所、速攻で報復戦争を決定したようです。シャドスを連行して尋問した時に彼が言った『帝国の皇帝陛下の命令でやった』この一言を超魔導通信機を介して聞いていたケレストラ5世が激怒して、それが決め手になったようです」


 話を聞いていたミラが、僕に向かって問い掛けてきた。


「なあクアメル。それって…… ヒーティルオン帝国完全に詰んだよな?」


「うん。詰んだと思う」


 軍事超大国のケレストラ皇国を完全に怒らせてしまった。それだけで世界トップクラスの国家以外の大半を占める国家はどう考えても対抗できないだろう。


「おまけに、今回のヒーティルオン帝国攻略に当たって、皇国最新型空中超戦艦『ヴァーレ』が投入されるそうです」


 どう考えても最新型空中超戦艦は過剰な戦力投入だろうが、それだけケレストラ5世が激怒しているのだろうと思う。そう考えながら居ると、リュエルが話に割り込んで来た。


「話の流れを変えますけど、次はどこに行きますか?」


「あ、えっと…… よく考えたら軍基地の見学と言う最大目的は達成しましたし、予定が無いんですよね。今日と明日の朝だけ滞在して、王都に戻りましょう」


「「「了解です」」」


 その後は、美味しい食事を食べれるレストランへ行って楽しみ、土産物屋に寄ってお土産を買ったり等、まるで普通の観光客のように町歩きを楽しんでいた。夜になれば、中で夕食を食べた後に貸し切り状態の大浴場で付き人の兵士たちと共にのんびり入ったりして過ごした。ちなみに男女はもちろん別々である。


 そうして次の日の朝を迎える。


「皆様おはようございます。これから戦艦が停めてあるアリスリート軍事基地に行って、王都レティエンに戻ります」


「了解です」


「分かりました」


 こうして、一泊二日の短い滞在ではあったが、皆で楽しく色々な事をやっていたので、充実した二日間になった。



ここまで読んで頂きありがとうございますm(__)m

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