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水を司る神となって異世界へ  作者: 松雨
第3章 ティーテン王国編
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第46話~ささやかな森の異変~

 フォレストウルフを討伐するために王女様と皇太子妃の2人と共にプロタムの森に行った僕たちは、途中で大量の魔物の集団に妨害を受けるも、これを退けて目的の魔物の大群を発見するも、数が多かったので、それは全員で協力して討伐し、アルフェネリエに帰還した。


「ただいま戻りました!」


「シルヴィーさん目標の討伐は終了しました」


「おお、ずいぶん早かったですな王女様方。それで、どうでしたかな?」


「えっと…… 100を超える数のフォレストウルフが群れで居るのを発見、討伐しました。これが証拠です」


 それで僕たちが出したのは、討伐した際に剥ぎ取った彼らの牙や毛皮、地魔石といった素材である。100頭以上のフォレストウルフから証拠・売却用の素材を剥ぎ取った為、全部出した時には山積みになっていた。


「ううむ…… 確かにそのようだが、一体なぜこんなにも大量に? 奴らが100単位で群れを作るなんて聞いたことない……」


「分かりません。ただ、群れる以外にも通常の個体とは違う点がいくつかありました。1つ目は、去年以前に討伐した個体より明らかに凶暴さと力の強さ等が大幅に上がっていることです。2つ目は、光属性以外の攻撃が効きづらくなり、光属性攻撃がかなり効きやすくなったことです」


 あれでかなり強化されてるらしかった。ミラの氷の槍を放つ魔法も小手調べの威力とは言え、殆んど効かなかった時は疑問に思ったが、これが理由だったと思うと納得だ。


「これらの事から、彼らが誰かに操られていたか、何らかの大きな環境の変化の前触れがあるものだと推測されます」


「成る程…… まあ、原因が分からない以上、今は取り敢えず町周辺の警戒を強化するしかないのぅ」


「そうですね。警戒をしつつ、原因の調査もした方が良いでしょう」


 そうして町長のシルヴィーに結果報告等を済ませて部屋を出て、ツリーハウスホテルへと戻った。


「お疲れ様でした。貴女方の協力のお陰であのフォレストウルフの大群をあんなにも早く討ち取ることができました。ありがとうございます」


「いえいえミリア皇太子妃。それも仕事の内ですから。それより、これからどうしますか?今日の予定である魔物討伐終わりましたけど……」


「……他に無いですね。予定。この町に来たのは、自然と美味しい食事をひたすら楽しむ為に来たものなので」


「了解です。まあ、私もこういう自然沢山ある良い場所でのんびり美味しい物でも食べながら過ごすのは好きですから」


 僕がそう言うと、ミリア皇太子妃が目の色を変えて食い付いてきた。この町に何日も滞在するほどなのだから、それほど自然が大好きなのだろう。それに自分と同じ趣味嗜好の人が知り合いに居れば話が合うから嬉しいと思うのは当たり前だ。


「そうだったんですね! 貴女も自然が大好きだったなんて嬉しいです!」


「ええ、そうです。私と一緒に居る3人と出会う前は山に籠(こも)って自然満喫してたことがありました」


 その後も2人だけで他の人たちをほったらかしての自然談義は何時間も続き、気づけば夕方になっていた。皆をほったらかしにしたお詫びに夕飯をおごって食べ、軽く温泉に浸かりに行った後、やることも無くなったので皆で寝ることにした。


 次の日は、プロタムの森の中にある元々フォレストウルフの居た開けた場所で、釣ってきた川魚を焼いて食べたりしながらのんびり過ごし、あとは昨日と同じで、夜が近くなればホテルに戻って夕飯を食べ、お風呂に軽く入って第二回自然談義を開催、これにローフェも加わって3時間もの長い時間語りあった後に、眠りについた。


 そして、滞在3日目の昼頃にこの町を発つことに議論の結果、そう決まった。


「ミリア皇太子妃。次はどこに行くのでしょうか?」


「えっと確か…… 軍事都市の『アリスリート』でしたね」


 説明によると、ティーテン王国の軍事力を支える中規模の都市で、高速船づくりが最も盛んな町であるとのことだ。


 説明を聞いた後、空中戦艦に乗り込んで出発した。その中でもミリア皇太子妃の自然談義は続いた。そして2時間後、何事も無く軍事都市アリスリートに到着した。

ここまで読んで頂きありがとうございますm(__)m

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