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水を司る神となって異世界へ  作者: 松雨
第3章 ティーテン王国編
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第43話~皇太子夫妻護衛の依頼~

 ルノス美術館を視察しようとしたミリア皇太子妃を襲った四天王シャドスと戦い、撃破して捕縛する事に成功した。その後、皇太子夫妻の居る迎賓館に招待をされたので、僕たちはそこに向かった。


「先程は襲われていた所を助けて頂きありがとうございました! 怪我の治療も私だけでなく、周りの傷ついた兵士にもして貰って感謝です!」


「いえいえ。治療に関しては全部ローフェのお陰です。私も回復魔法使えますけど、あそこまで広範囲で強力な治癒効果のある魔法は使えないですから」


 僕たちがここに来た時、普通の回復魔法では治せないような傷の兵士や、強力な呪いを付与されて瀕死になっている人が居て、苦しむ人の呻(うめ)き声等が聞こえる地獄のような場所と化していた。思わず視線をそらしてしまうほどだった。


 そんな普通は目を逸らしたくなる光景を見ても臆せず、落ち着いて回復魔法ヒーリングレインを唱えたローフェ。その魔法はあらゆる傷を一瞬で治し、失っていた体力も回復させ、強力な呪いも風に吹かれた煙のようにいとも容易(たやす)く消滅させた。さすが治癒の精霊だけあって物凄い治癒効果だ。


「そうなんですね。ありがとうございます、ローフェちゃん。貴女のお陰で私たちは無事にこうして生きる事が出来ました」


「えへへ、役に立ったみたいで良かったぁ~」


 誉められてご満悦な様子のローフェだった。そんな感じで会話が進むこと30分、ミリア皇太子妃が


「えっと…… それで話の流れは変わりますが、実はここに貴女方を呼んだのはお礼をする為だけではありません。頼み事がありまして……」


 今までの和やかな雰囲気とは打って変わって急に静かになった。


「頼み事ですか。一体何でしょうか? 3人は問題ない?」


 そう3人に問いかけると問題ないようで、首を縦に振った。


「3人は問題ないそうですので、頼み事がある程度長期間となっても大丈夫です」


「そうですか。それはよかったです。で、頼み事と言うのは私たちケレストラ皇国皇太子夫妻の護衛をティーテン王国をスレシア王女達と共に見て回って、出国するまでお願いをしたいです」


 皇族の護衛のような非常に大きな依頼では、成功すればギルドのランクも一段階上がり、失敗すれば一段階下がる。それだけ大変な依頼なのだ。


「警護の件なら大丈夫です。依頼はもちろん受けさせて頂きます」


「本当ですか? ありがとうございます!」


 これにより、今から皇太子夫妻の護衛の任務に就くことになった。最初はハイエルフと妖精しか住まない『アルフェネリエ』と呼ばれる森の中にある町に行くらしい。地上から行こうとすると何故か必ず道に迷うらしいので、空中戦艦と呼ばれる戦闘用の船で行く為に軍港に向かう。20分程歩くと、軍港に到着した。そこで目にしたケレストラ皇国最新の空中戦艦を見て僕たちは驚く。


「凄い! こんなに大きい……」


「これが軍事超大国ケレストラ皇国の力の結晶……」


 そこには、全長270m程の巨大な空中戦艦が6隻軍港に停泊していた。


「では、あそこにある船に乗ってくださいね」


 ミリア皇太子妃に促され戦艦に乗艦した。すると、僕たちの乗っている戦艦は徐々に空に浮かび、時速250km程の速度でアルフェネリエに向けて移動し始めた。その後直ぐに他の5隻の戦艦も、僕たちの乗っている戦艦の後を追って移動し始めた。


 そして2時間後、最初の目的地アルフェネリエに到着した。


「こんな森の奥深くに町があるなんて凄いですよね」


「王都とは違って空気が綺麗だよね~。それに何だかここにいると私の力が増してくる感じがするんだ~」


(精霊だから、自然が沢山ある場所だと力がみなぎるのだろうか?)


 そんなことを思いつつ、皇太子夫妻の近くに行く。あくまでも今回の依頼はあの2人の警護なので、ある程度の距離を保ちつつ、目を離さないように気を付ける。


「そう言えばスレシア王女様、これからどこに行くんでしょうか?」


「この町の町長であるハイエルフの『シルヴィー』さんの所に挨拶に行くんですよ。ここに来たら必ず挨拶していきます」


「そうなんですね」


 そんな話を王女様と話しながら皇太子夫妻一行についていく。そして25分歩くと、目の前に巨大なツリーハウスが見えてきた。

ここまで読んで頂きありがとうございますm(__)m

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