第42話~皇太子妃防衛戦~
たびたび投稿遅れてすみませんm(__)m
ケレストラ皇国皇太子夫妻とティーテン王国王族との友好交流会が終わった後、宿で1時間程人混みに居た疲れを癒してから次の観光にルノス美術館を選んで行った所、黒フードを被った人物に皇太子妃が襲われているのを発見、彼女を守る為に戦闘を仕掛けた。
(良く見たら…… 女性?)
そんなことを思っていると……
「喰らいなさい!『呪刃』」
彼女は持っていたナイフに強力な呪いを込めて僕の首を狩ろうと斬りかかってくる。それを上体を反らして回避し、ナイフを持っていた腕を掴んで、地面に叩きつけて距離を取る。だが、直ぐに起き上がってきた
「私の必殺技が避けられた!? くっ…… ならば『闇夜の鎌鼬』」
彼女の周りに闇と風の魔力が集まり、それが取り込まれていく。すると、先ほどとは比べ物にならないほど気配が薄くなっていき、動く速度も大幅に上昇していった。その速度と気配の薄さを利用して再び襲いかかってくる。
(さっきとは速度も隠密性もレベルが違うな…… だが、対処できないわけじゃない!)
斬りかかってくる彼女のナイフを避け続け、避け損ねた攻撃は結界で防御する。30秒程回避・防御し続けていると、僅かな隙が生まれたのを見つけた。
「隙あり!『桜花の舞』」
桜の花びらの形をした水の弾を吹雪のように舞い散らせる魔法を唱え、相手の横から飛来させる。まともに受けた彼女は、水の弾と共に美術館に吹き飛んで入り口の扉を貫通し、そのまま地面にめり込む。少ししてからめり込んだ地面を抜け、僕の前に立つ。
「この私がここまで苦戦することになろうとは…… くそぉ! こうなったらあの魔法を……」
そう言った彼女が、魔法の詠唱を始めた。
「魂を縛りし闇の力よ。我の覇道を妨げし者に破滅の呪いを……『魂呪の雨』」
上空から禍々しい魔力を感じる槍のような形をした闇の弾が雨のように降り注いでくる。
(避けるだけなら簡単だが……)
周囲にはまだ逃げていない人が沢山居る。仮にこれに当たれば、耐性がなければ魔法の名前通りに魂を縛る呪いを受けて下手すれば死んでしまうだろう。
「取り敢えずあの魔法で行くか……『竜伐の光槍・滅』」
ドラゴン用に開発した竜伐の光槍を進化させ、ドラゴン以外の空中目標にも対応したこの魔法を詠唱を略して放つ。
100を超える光の槍は上空へ飛翔し、禍々しい闇の弾の魔力に誘導されて全てを打ち消した。
それに驚いて隙だらけの彼女に桜花の舞を放って倒すことに成功、ケレストラ皇国兵に身柄を引き渡した。
「ぐっ……くそぉ!!! 何故だ! こんなことが…… ヒーティルオン最強の四天王が敵に捕らわれるなど……」
倒れた彼女は叫びながらなおも抵抗しようとしていたが、魔力を使い果たした為かろくな抵抗も出来ずに連れていかれた。
無事にミリア皇太子妃を襲った敵を撃破した僕は、彼女の元に近づいて
声を掛けた。
「ミリア様、大丈夫でしたでしょうか?」
「ええ! 貴女方のお陰で大丈夫でしたよ! ありがとうございます!」
「それは良かったです」
「後でお礼をしますので、是非迎賓館に来てもらいたいです!」
「分かりました。準備でき次第行きます」
この後、僕たちは皇太子夫妻の泊まる迎賓館に招待をされることになった。
~ケレストラ皇国 皇都イーレスト 皇帝ケレストラ5世謁見の間~
ミリア皇太子妃襲撃事件は、ティーテン王国と共に警備に当たっていた皇国兵の超魔導通信機により、直ぐに本国の知るところとなった。
「何だと! ティーテン王国を訪れていたミリアが敵に襲われただと!? かの国の警備はどうしていたのだ!」
「いつにも増して警備の増量をしていたようですが、突破されてしまったようでした」
「ぬぅぅ…… それで、ミリアを襲った馬鹿はどこのどいつなんだ?」
「ティーテン王国兵と共に警備に当たっていた皇国兵によると、通りかかった冒険者にねじ伏せられた後、発狂しながら『ヒーティルオン最強の四天王』と言っていたようです。状況からして帝国側に明らかに殺意があったことは明白です」
それを聞いたとき、皇帝陛下の顔が怒りのあまり真っ赤に染まっていた。
「ヒーティルオン帝国か。道理で最近怪しいと思ったら…… お前達、戦争の準備をしておけ! これは我が国に対する宣戦布告である! 情け容赦は要らない! 徹底的に潰せ! ただし、民衆は無差別に殺すなよ!」
「「「はっ!」」」
こうして、軍事超大国ケレストラ皇国の怒りを買ったヒーティルオン帝国は、報復攻撃を受けることとなってしまった。
ここまで読んで頂きありがとうございますm(__)m




