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水を司る神となって異世界へ  作者: 松雨
第3章 ティーテン王国編
41/70

第41話~潜んでいた凶刃~

1時間弱遅れましたm(__)m

 ラタネーの宿で一泊し、それから朝一でレティエンに戻ってきた僕たちは、ケレストラ皇国皇太子夫妻がティーテン王国の王族との友好15周年記念に訪問、それにより急遽(きゅうきょ)開催された友好交流会を特設の一般観覧場で見ていた。


「それにしてもミリア皇太子妃、ミラとそっくりだね」


「確かに、瞳の色以外殆んど私と瓜二つって感じに見えるな。もっと細かい所とかは位置が遠いからよく見えないが」


 僕から見ても、ミラの瞳の色が翡翠(ひすい)のような色をしているのに対し、ミリア皇太子妃は水色であるという違いしかないように見えた。背丈も恐らくほぼ一緒、髪の色も同じ光沢のある銀色だ。


「ここまでそっくりだと、実は皇国の皇太子妃と姉妹なんですよ~。とか言われても納得しちゃいそうですね」


「かもな。ちゃんとした格好が出来ていればだと思うけど」


「確かに。それにしても人が一杯居すぎてちょっとしか見えなかったね…… どうにかもっと長く見れる場所は無いのかな?」


 せっかく皇国の皇太子妃を見れるチャンスなので、人を掻(か)き分けて良い場所がないかを探す。そして30分程歩き回っていると、運良く空(す)いていて良く見える場所を発見したので、その場所を使って友好交流会の観覧を再開した。


 そして2時間後、交流会が終わって見に来ていた人も全員帰り始めたので僕たちも城から出て、今夜の宿をどこにするかをガイドブックを見ながら皆で相談した。その結果『イーシェント』と言う最近出来たばかりだが、スタッフの接客態度も良く料理も値段の割にかなり美味しいと評判らしい場所に決定した。



 ~王都レティエン ホテルイーシェント~


 ホテルイーシェントに着いた僕たちは、人混みに居た疲れを部屋で1時間程癒した後にまだ食べていなかった朝食を食べる為、ホテル内のレストランに居た。


「これが本当に銅貨5枚なのか…… 美味い!」


「美味しいね~。私こういうの好きだよ」


「これで高級食材が全く入ってないなんて信じられないよね……」


 出された料理を食べた僕たちは衝撃を受けた。たった銅貨5枚で食べられるこの料理が、高級食材を使った他の料理よりにひけを取らないレベルだったからだ。きっとここのホテルの料理人がとんでもなく腕が立つのだろう。


 そんな感じで食事を済ませ、王都観光をする為ホテルを一旦出る。


「ティルバルス城は行ったから…… 次は『ルノス美術館』にでもします? ガイドブックにも載っていますし」


 ルノス美術館は、王国だけでなく他の国からも集めたあらゆる昔から現在までの美術品を展示している最大級の美術館だ。


 まだ王都で見たのはティルバルス城しかないので、そこに行くことにした。その道中の町並みも見ながら25分歩くと、ルノス美術館に到着した。


「大きいね~。さすが大量の美術品を集めているだけ…… ん? お姉ちゃんたち、あれを見て!」


 ローフェが何かを見つけたようだ。指差す方を見ていると、中心の女性を守るように囲む兵士が数人殺気だって居るのが見える。


「いったい何が…… あ、まさかあれは…… ミリア皇太子妃!?」


 その円の中心に居たのは、ケレストラ皇国皇太子妃ミリア・アリオットだった。良く見たら脚を怪我しているようだ。


(怪我の治療をしたいけど、今近づいたら無用な誤解を生みそうだ…… どうしたらいいんだよ……)


 どうやって助けようか思考を巡らせていると、突然数m上空に黒いフードを被った人物が出現、彼女を殺ろうとして襲いかかる。


「これで終わりですよぉ!!!」


(ああもう! 誤解を生みそうとかどうでもいいことを考えてる場合じゃない!)


 緊急事態なので、神気を込めて黒フードの人物に接近した。その為すんでのところで自身の攻撃を当てて、奴を吹き飛ばしてミリア皇太子妃を守ることに成功した。


「危なかったぁ……」


 取り敢えず最大の危機は脱した。


「大丈夫ですか! ミリア様…… ローフェ、治療をよろしく!」


「任せて! 皆を癒して『ヒーリングレイン』」


 強力な治癒効果を秘めた光の雨を降らせ、効果範囲内に居る負傷した者を完全回復させる高位回復魔法を発動させたローフェ。ミリア皇太子妃を含む周りの兵士達も傷が癒えていく。


「おぉぉぉぉぉ!! 傷が癒えたぞ! ミリア皇太子妃はもう大丈夫だ!」


「嬢ちゃん。ありがとうな。もしこの方を死なせでもしたら、皇国と戦争になってただろう」


「良かったぁ~」


(全員ちゃんとローフェの回復魔法で全快になって良かった)


 そう思ったその時、またさっきの黒フードの人物がこっちに向かってきて数m手前で止まる。


「余計なことをしてくれましたねぇ。もう少しで『ミラ』とか言う奴を殺れるところでしたのに!」


(ん? 今こいつミラって言った? だとしたら何故ミラを狙う……まさか、ヒーティルオン帝国が送り込んだ刺客なのか!?)


  そう思っていると、相手が高速で僕に向かってきて殴りかかってきた。こちらも魔法の刀で反撃して、吹き飛ばす。


 こうして、ミラとミリア皇太子妃を守る為の戦いが始まった。










ここまで読んで頂きありがとうございますm(__)m

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