表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
15/22

禁術の代償と、暴かれた原作者の秘密



光のように魔法陣バリアが輝いたあと、シルヴィアはヒロトを見つめ、困惑と驚愕の表情で叫んだ。


「ヒロト……お前、一体何者だ!?」


ヒロトは首を傾げる。


「何者って、どういう意味だよ?」


「どういう意味も何も、さっきの魔法のことだ!」


「魔法? 何のことだ?」


「この魔力の障壁バリアのことだ!」


ヒロトはさらに困惑して言った。


「いや、それはさっきの紙の呪文(刻印)のせいじゃないのか?」


「違う! あの刻印はただの……」


しかし、シルヴィアの言葉は途中で止まった。


突然、彼女の身体に異変が走ったのだ。


強い**高揚感(興奮)**に襲われ、彼女はその場に崩れ落ちる。


青い瞳にはハートの模様が浮かび、頬は真っ赤に染まり、荒い呼吸を繰り返し始めた。


「ひ、ヒロト……早く……何とかしろ……!」


ヒロトは混乱しながら周囲を見回す。


「な、なんだこれ!? シルヴィア、どうしたんだよ!?」


シルヴィアは苦しそうに言った。


「これは……刻印の呪いだ……!」


「呪い?」


「奴隷(従者)が主人を攻撃したり逆らったりすると……主人が“許す”と言うまで、強制的に強い興奮状態が続くのだ……! 早く……私を……許せ……!」


彼女は耐えきれず、甘いような悲鳴を漏らした。


ヒロトは慌てて叫ぶ。


「わ、わかった! わかったから! 許す! 許すから! だから元に戻れ!!」


その瞬間、刻印の光が消え、シルヴィアはようやく呼吸を整えた。


ベッドに腰を下ろしながら、彼女はヒロトを睨む。


「ハァ……ハァ……よりによって、こんな呪文を選ぶとは……この変態オタクめ……」


ヒロトは反論する。


「俺のせいじゃないだろ! そもそもお前が毎日剣を向けてくるからだ!」


「ゲームやラノベの話じゃないのか?」


「ゲーム? ラノベ?」


シルヴィアは首を振る。


「私は最初から本物の世界から来たと言っている」


ヒロトは頭を抱えた。


「意味がわからねえ……」


彼は本棚から適当に第3巻を取り出し、ページを開いてシルヴィアに見せる。


それを見たシルヴィアは目を見開いた。


「……な、何だこれは……ここに書かれている出来事は、私の世界で実際に起きた歴史だ……!」


そして静かに考える。


「答えは一つしかない。この本を書いた人間は、私の世界と同じ場所から来た者だ」


ヒロトは驚愕する。


「え!? フバト先生が……お前の世界の人間だって!?」


「それ以外に説明がつかない」


「でも、あの人は顔を出してないぞ?」


シルヴィアは鼻で笑う。


「それはただの偽装だ。あれほどの情報を知っている時点で、重要人物に決まっている」


ヒロトは混乱するばかりだった。


「じゃあ一体どうやって元に戻すんだよ……」


シルヴィアは真剣な表情になる。


「問題はそこだ。これは最上位の禁術だ。解除方法は存在しない」


ヒロトは絶望する。


「じゃあ一生このままかよ!?」


「そういうことだ」


そのとき、玄関の扉が開いた。


リカだった。


「やっほー! ミユキん!」


シルヴィアは軽く会釈する。


「こんにちは、リカ」


リカはヒロトを睨む。


「バカヒロ」


「なんで俺だけ扱い悪いんだよ!」


「ミユキんに謝ってないからでしょ」


「何もしてない!」


結局、ヒロトはため息をついて謝る。


「……悪かったよ」


リカは満足げに頷いたあと、話題を変える。


「ねえ、ミユキんって学校行くの?」


ヒロトは慌てて答える。


「いや、まだ慣れてないからホームスクーリングだ」


シルヴィアも合わせる。


「そういうことだ」


リカは納得したように笑う。


「じゃあさ、今度みんなで海行かない?」


ヒロトは少し考える。


「いいな、それ」


シルヴィアも目を輝かせる。


「海か……行く!」


リカは嬉しそうに笑う。


「じゃあユウトにも連絡するね!」


そしてヒロトは言った。


「せっかくだし、今日は夕飯食べていかないか?」


リカは驚く。


「え!? ヒロがそんなこと言うなんて!」


「いいから、食うのか食わないのか」


「食べる!」


リカは嬉しそうに笑い、ソファに座る。


そしてシルヴィアと並び、明日の予定を楽しそうに話し始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ