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香り探し

挿絵(By みてみん)


いつも誤字報告感謝感激雨霰です!

「香りを聞く」はあえての「聞く」です~!皆さま、ご指摘いただいてるのに事前にお伝えしてなくて申し訳ないです(´;人;`)

 原古神語の授業の後は、昼食をいただいてからフロリアナと一緒に匂い袋を作る時間です。

 昼食は、私が決まった時間に食べた方が体にいいとタンザナイト公爵家で広めたのを知ったのか、王家でもそうするようにしたようで、よほどの用事がない限り、皇帝をはじめとした皇位継承権を持つ方々、そして皇妃と一緒に食べるようになっています。

 なんだかおかしいですね?


「ん~、こちらの香りは少し甘いかもしれませんね」

「そうですわね。ヴィアのイメージではありませんわ」


 調香師の資格があったわけではありませんが、香り袋中身は子供や孫、ひ孫たちにも作っていましたが、やはり前世でよく使用した沈香や白檀は香木ですし、香木となるとなかなか手に入らないのでしょうか?

 ……いえ、こちらでも香水はありますから、探せばあるかもしれませんね。

 香木……沈香などはなんといったのでしたか……。


「……サンダルウッド、でしたか?」

「え?」


 ふと呟いた言葉に、フロリアナが首をかしげました。


「あ、いえ……香草だけではなく香木も使用した方が、香りがまとまるかもしれないと、そう思って」

「香木……ですか。香水も基本的に花の香りを使っていますが、香木というのはどうなのでしょう?」


 フロリアナも香水の材料は詳しくないようで、今度調香師を呼んで尋ねようという話にまとまりました。

 私もですが、フロリアナも落ち着いた感じの香りが好みで、華やかな花の香りはあまり選んでいません。

 少し今の年齢にそぐわない気もしますが、皇帝から皇妃の温室でのみ栽培されている薔薇、『エノリアルローズ』を使用するよう言われているので、大丈夫でしょう。

 乾燥させたものを聞きましたが、落ち着いた甘い香りがするものでした。


「そうですねぇ、香木について確認しないと香りはわかりませんが、香り袋にする刺繍の模様も決めないといけませんね」

「そうですわね」


 そこでフロリアナは図柄の見本を、と言いかけて私の画才のなさを思い出したのか、言葉を止めました。

 なんとも言い難そうに言葉を選んでいるそぶりがかわいらしいですね。


「フィリー、私も刺繍の簡単な絵柄ぐらい描けますよ?」

「え!?」


 と言っても、記憶にある和柄と守護の図案に限定されますが……。

 あれは手にも記憶にも染みついた模様なのですから、描けて当然と言えるかもしれませんね。


「お父様に渡したものとは、別の模様がいいですよね?」

「ヴィアとお揃いならなんでも、と言いたいですが……別のものがいいですわ」


 となると、流水に杜若と桐以外のものがいいですね。


「籠目と青海波、それから梅にしましょうか」

「かご、め? せーが、いは? うめ?」


 魔除けと厄除けは外せませんよね。裏地はどうしましょうか。

 家内安全などは、なにか違うでしょうし……。

 頭にハテナマークを浮かべたままのフロリアナをみつつ。どのような護符の図案がいいかと考えていると、頭の中に陰陽印が浮かび上がりました。


「ああ、なんだかしっくりきますね」

「よくわかりませんが、ヴィアが満足するならそれで充分ですわ」


 本来ならもっとしっかりした護符の模様を入れた方がいいのでしょうが、なんだかそれだけで十分な気がしてしまいます。

 カチリ、と体のどこかで何かが組み合わさるような音が聞こえた気もしましたが、不思議ですね。


「それにしても、ハーブティーというものは今までもいただいたことがありますが、ヴィアの作るハーブティーは初めてのものばかりですわね」

「そうでしょうね」


 私が愛飲するものは、西洋ハーブよりも和漢を使用したものがほとんどです。

 もっとも、漢方はあまり詳しくはありませんので、日本に昔からあるものばかりですね。

 まあ、西洋にも似たようなものが多くありますから、そこまで突飛ではないと思います。


「フィリーはどのお茶がお気に召しましたか?」

「そうですわねぇ……。先日いただいたシソ茶というものがおいしかったですわ」

「なるほど、この季節にはぴったりですものね」


 先日出したものは、飲みやすいように領地で採れた蜂蜜も使用していましたので、気に入ったのかもしれません。

 というか、フロリアナはハチミツ大好きですよね、自覚はあまりなさそうですけど。

 ホットミルクに入れるハチミツの量は、私の倍以上です。

 初めて見た時はちょっと驚きましたが、体に害がなければ特に止めるようなことでもないでしょう。

 ホットミルクも、大量に飲んでいるわけではないそうですしね。

 王都の館の庭の一角に、果実園を作りましたが、流石にまだそこまでの実りはありませんし、気候的にも種類豊富というわけでもありません。

 タンザナイト公爵領では果樹の種類は限られてしまいますからね。

 けれど、ブルーベリーや柚子、柿と柘榴はもう栽培を開始していますから、そのうちこちらにも届けてもらえるでしょう。


「そういえばヴィア」

「はい?」

「さっきアストリアン様が仰っていたことの意味、わたくしには分からなかったのですが、ヴィアはわかりまして?」


 フロリアナの純粋な問いに、私は「ほとんど意味が分かりませんでした」と正直に答えると、なぜかフロリアナの機嫌が少し悪くなりました。

 なぜでしょう?


よろしければ、感想やブックマーク、★の評価をお願いします。m(_ _)m

こんな展開が見たい、こんなキャラが見たい、ここが気になる、表現がおかしい・誤字等々もお待ちしております。


あ、この作品のPVあります。

見ていただけるとヒャッホーーーーーーーーーイって飛び上がった末の感謝の土下座をします(イマジナリーで!)


↓ こちらです。楽曲もオリジナルです!歌詞頑張りました!

https://youtu.be/lGgzV-qP2d4?si=qfMnJDU_K_SPcavB


↓ 曲 2バージョンあります(歌詞は同じです)

https://youtu.be/0_eG4LgSRxc?si=sVh6MfslAAvzeO6r

https://youtu.be/6nR6zqxGNPY?si=SRqlyHR7kBCSOvNL

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