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出会いのお手伝い①

本日二本目の投稿です!


挿絵(By みてみん)

 パーティーが終わり部屋に戻って着替えると、アングレサイト男爵令嬢から貰った魔晶石を手に取ります。

 魔力を込めれば、映像が浮かび上がり、音声が聞こえてきます。


(あらあら)


 映し出された映像に、私は思わず苦笑してしまいます。

 自分に買い与えられたものかはわかりませんが、宝石箱を見てあまりよくない笑みを浮かべていますね。

 それだけではなく、宝石箱の中には金貨も入っていて、今度はその枚数を数えています。


(お金がお好きなのでしょうか?)


 異世界からの魂が入り込んでいるそうですし、そういう性格の方なのかもしれません。

 この世界でもお金が好きな人はいるでしょうから、年齢さえ目をつぶればおかしなことではないでしょう。


『それにしても、こんなに早く公爵令嬢になっても、王宮にいけなかったら意味ないわよね。この間もルベウニスに会えてないし……』


 深いため息をついて、つまらなさそうに宝石箱を閉じると、機嫌悪く足音を立てて、部屋を往復しています。

 今後どうするかを考えながらぶつぶつと声に出していますが、それよりも気になるのは部屋の広さはあるのに、一定の間隔で引き返し往復するのを繰り返していることです。

 子供の足での数歩でこれは、何か違和感があります。

 まるで狭い部屋を何往復もする癖があるような仕草……。


(前世の癖なのかもしれませんね)


 そう納得して、様子を見続けていると、アウリティアは来年の春のお茶会でのデビューを目指すことにしたようです。

 けれど、報告によると淑女教育に熱心ではないようですが、間に合うのでしょうか?

 そのまま映像を早送りしていくと、淑女教育の時間に移りました。


(…………え?)


 歩き方がなっていないのはわかっていましたが、淑女の礼もあまり出来ていませんね。

 読み書きは流石に最低限出来るようですし、計算も最低限はできますね。

 けれど、マナーは……。


(少々……いただけませんね)


 パンはちぎっていただくべきで、かじりつくものではありませんし、ナイフとフォークも持ち方が逆です。

 講師が注意しますが、そのたびに文句をいい最終的には無視ですか……。


(これでは来年の春のお茶会は難しいでしょうね)


 いえ、家門が自信をもって子供にマナーが身についているといえば、春のお茶会でデビューはできますが、するつもりでしょうか?

 ため息をついて、あの状態でそのままデビューしてしまえば、家の恥になるだけですね……。

 まあ、オイドクシ公爵家が恥をかいても問題ありませんが、王族としてフロリアナが参加している以上、なにかあればフロリアナに迷惑が掛かります。


(…………第二王子殿下に興味があるようですし、王宮以外での出会いがあればそれだけで、第二王子殿下にまとわりついてくれそうですね)


 そうなれば第二王子に全ての責任を押し付け……いえ、責任を取っていただくことができそうです。


(……けれど第二王子殿下は外出しませんし…………、デビュー前のオイドクシ公爵令嬢が王宮に行くこともないですよね)


 そもそもオイドクシ公爵は、王宮に用事があるような役職をもっていませんしね。


(……………………使える権力は使いましょう)


 私は心の中でそう呟いてから映像を止めると、魔晶石の魔力を全て吸出し、中の記録を全て削除しました。

 そしてそのまま、お爺様とお婆様の部屋に向かいました。




■ ■ ■




 七夕の節句から一ヶ月。

 日差しも強く、外に出るのは遠慮したい季節になりました。

 けれどもそのような中でも、王宮の敷地内にある雑木林と川で涼を取るということは好まれており、公式行事ではなくとも王宮に訪れることができるので人気があります。

 当然、オイドクシ公爵家も利用しようとするでしょう。


「お爺様、お婆様。ありがとうございます」

「かまわないさ。それに実際に動いたのはジンカイト伯爵だからな。他家からの招待ということで、素直に一家(・・)で参加すると返事をしてきたそうだ」

「爵位が下の家からの招待なら、デビューを終えていない娘を連れて行っても問題ないと、侮っているのでしょう。ジンカイト伯爵家はジュエリアだというのに、愚かしいですわね」


 お爺様とお婆様と一緒に、少し離れた場所でジンカイト伯爵家が主催している川涼みを観察します。

 本日はもうすぐ臨月のお母様とお父様はお留守番です。

 そして、遅れてやってくるのは……。


「ヴィア!」


 皇帝をはじめとした王族一家と、ジャキルピット男爵令嬢です。

 いくら第二王子の母親とはいえ平然と皇女の夫君の隣に並ぶのは、恥知らずですね。

 第二王子の背後に大人しくしていればいいのに、そんなに第二王子から距離を取って目を離していると、その年頃の子は、何をするかわかりませんよ?

 内心で笑い、私はフロリアナの隣に進んでいき、皇帝たちに挨拶をしてから、珍しく私からフロリアナの腕に自分の腕を絡め、木陰に用意した席に連れて行きました。

 ここなら、離れた場所にいるオイドクシ公爵令嬢の行動も見えますしね。


よろしければ、感想やブックマーク、★の評価をお願いします。m(_ _)m

こんな展開が見たい、こんなキャラが見たい、ここが気になる、表現がおかしい・誤字等々もお待ちしております。


あ、この作品のPVあります。

見ていただけるとヒャッホーーーーーーーーーイって飛び上がった末の感謝の土下座をします(イマジナリーで!)


↓ こちらです。楽曲もオリジナルです!歌詞頑張りました!

https://youtu.be/lGgzV-qP2d4?si=qfMnJDU_K_SPcavB


↓ 曲 2バージョンあります(歌詞は同じです)

https://youtu.be/0_eG4LgSRxc?si=sVh6MfslAAvzeO6r

https://youtu.be/6nR6zqxGNPY?si=SRqlyHR7kBCSOvNL

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