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星の守護者として

本日2本目の投稿です!


挿絵(By みてみん)

「彼は、ヴィアに対して親しげな視線を向けていますわ。初めまして、といいながらあの態度はおかしいですわ」


 確かに、2回会っていますから、初めましてではありませんね。

 けれども親しいわけでもないですし、フィリーが知らない私の何かを知っているというわけでもないですよね。


「フィリーの言う通り、確かに初めましてではありません。ですが、この人と会ったのは今回を含めて3回です。フィリーと過ごした以上の時間も、共有するなにかもありませんよ」

「本当でして?」

「ええ」


 私が異世界から転生していることは、あの夢の空間で話していますし、フロリアナを救うべくこの世界にいることも、しっかりと話しています。

 他に何かあったでしょうか?

 そう考えてアストリアンを見れば、ニヤリと笑みを浮かべたままです。


「そうだな、例えば……王女はヴィヴィアナの寝顔を見たことはあるか?」

「「はい?」」


 思わず私とフロリアナの声が揃ってしまいました。

 フロリアナがあからさまに不機嫌になり、アストリアンを睨みつける目に力が入っています。


(いったい、いつ私の寝顔を見たのでしょう?)


 少し考えて、2度目に会った時に途中で神に呼び出されたことを思い出しました。

 おそらくあの時に気絶した私の顔を、寝顔と言っているのでしょう。


「フィリー、私があの人と前回お会いした時に、気を失ってしまったんです」

「なんですって!?」


 先ほどまでアストリアンを睨んでいたフロリアナの視線が、すぐさま私に向けられ、聞いていないと心配そうに涙が浮かんでいます。

 私は大丈夫という意味を込め、優しく微笑むと、フロリアナの背中を軽く撫でました。


「貴女も知っているように、私の体は健康ですが、丈夫ではありません。以前お話ししましたよね、幼少期から飲まされていた毒の影響だと」

「それは……」


 毒のことはフロリアナにはトラウマですが、丈夫ではない理由として事実ですから仕方がありません。


「そして、前回お会いした時が夜だったこともあり、気を失ってしまったのです」

「……つまり、この人がヴィアにとって……よくない影響をあたえているということですわね?」


(……あら?)


 そういうつもりで言ったのではないのですが、フロリアナの中ではアストリアンは私にとって良くない相手に認識されてしまったようです。


(まあ、かまいませんけれど)


 アストリアンがフロリアナに良く思われなくても、私は構いませんからね。

 そう頭の中で決着をつけた時、「ああ、思い出した」と口を開きました。


「星暦がずれただろう。それでいろいろ新しく星暦の調整が入ったんだ」

「星暦?」


 フロリアナが聞きなれない言葉に首をかしげます。


「……この星の過去の道、そしてこれからの導を星暦と言う。本来であれば変わるものではない。だが、ヴィヴィアナの介入で変わった。いや、王女の行動も星暦とは違うな」


 アストリアンの視線がフロリアナに向けられます。

 彼の話では、フロリアナは実母と双子の兄に虐げられ、マナーもろくに身につかず、12歳でやっと社交界に登場するも、アウリティアの小間使いのように振舞う予定であったらしいのです。

 けれどもヴィヴィアナとの間に友情が芽生え、次第に実母と双子の兄の呪縛から逃れていくはずだった……そうです。


(大分変りましたけれどもね)


「それから、もう一人の異物だが……あれの星暦も変わった」


 その言葉に、フロリアナがビクリと肩を震わせました。


「オイドクシ公爵家にアレが所属するのは、11歳の時だった。ヴィヴィアナの実母が亡くなり、あの異物の父親もなくなり、喪が明けての再婚だった。だが、今はすでにオイドクシ公爵令嬢になっている」


 そして、異物としての自覚も出たらしい。とアストリアンは笑いました。


「そのせいで僕も表に出ることにした」

「「はい?」」


 またもやフロリアナと声が揃ってしまいました。

 その様子にアストリアンは笑うと、「仕方ないじゃないか」と言いました。


「あの異物があんなに早くに自覚したせいで、オイドクシ公爵家は愉快なことになる」

「愉快ですか?」


 私の問いかけにアストリアンは頷きます。

 本来であれば、お母様が亡くなるまで受けることが出来ていた、タンザナイト公爵家からの支援もなく、マリッサも夫が亡くなる前に離縁して子連れですぐに再婚をしたため、必要ないスキャンダルに襲われているそうです。


(まあ、アウリティア様はオイドクシ公爵に似ていますから、不義の子と思われてもしかたありませんよね)


「だが、幼少期から公爵家に入ったからといって、本物(・・)になれるわけじゃない」


 その言葉にフロリアナがアストリアンを睨みつけます。

 きっと私のことを本物の公爵令嬢じゃないと言いたいのかと、変な方向に解釈してしまったのかもしれません。


「あの異物は長い年月をかけて、毒になる」


 そう言ったアストリアンは、とても楽しそうに笑みを浮かべます。


「僕の守護者の直感が告げるんだ。あの毒は星のためにならないってね」


 だから守護者として排除しなければいけない。と笑う様は、子供の姿と相まって随分無邪気に見えますが……。


(狂気的な愉悦の目を隠す気がないのですね)


 まったく、フロリアナの教育に悪いじゃないですか。


よろしければ、感想やブックマーク、★の評価をお願いします。m(_ _)m

こんな展開が見たい、こんなキャラが見たい、ここが気になる、表現がおかしい・誤字等々もお待ちしております。


あ、この作品のPVあります。

見ていただけるとヒャッホーーーーーーーーーイって飛び上がった末の感謝の土下座をします(イマジナリーで!)


↓ こちらです。楽曲もオリジナルです!歌詞頑張りました!

https://youtu.be/lGgzV-qP2d4?si=qfMnJDU_K_SPcavB


↓ 曲 2バージョンあります(歌詞は同じです)

https://youtu.be/0_eG4LgSRxc?si=sVh6MfslAAvzeO6r

https://youtu.be/6nR6zqxGNPY?si=SRqlyHR7kBCSOvNL

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― 新着の感想 ―
こんな状況(ループ何回目だよ?)になるまで出てこない、感知能力の低いフシアナの守護者はしまっちゃおうねー(笑)
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