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第一王子とその側近

本日3本目の投稿!

頑張ってるよ私!ストックじゃんじゃか放出中!


挿絵(By みてみん)

 本宮の廊下を侍従に案内されるまま進んでいく。

 その間、お茶会の会場を出る時には組んでいた腕を外し、フロリアナは私と手をつなぎ直して横に並んで歩いています。

 第一王子のところに行くのだから、半歩から一歩下がって歩こうとした私を阻止しようとしてのものだと分かった時は、そのかわいらしい行動に思わず頭を撫でたくなってしまいました。

 恥ずかしがりそうだったのでしませんでしたけど、してみてもよかったかもしれません。

 けれども、フロリアナのこの行動はあくまでも私に対する依存や執着に近いものがあるのかもしれません。

 あくまでも私と同列に扱うべき存在であるのだと、無意識に周囲にアピールをしている。そうだとすれば、フロリアナはまだどこか私が離れて行ってしまうかもしれないと恐れているのかもしれません。


(そうなのだとしたら、私は離れることはないと、改めて信じていただかなくてはいけませんね)


 だって私はフロリアナと運命を共にする覚悟を、この世界に生まれた瞬間から、いえ、この世界で目覚める前から決めていたのですから。


 そんなことを考えている間に目的地に到着したようで、扉の前に立っていた近衛兵の方が扉をノックしました。

 中から入室を許可する声が聞こえてくると、静かに扉が開かれ、部屋の中には幾人かの侍従とメイド、そして第一王子とウルフェナイト小公爵がいます。

 第一王子の瞳が、皇女と同じように私を品定めするように見てきますが、私はゆったりと微笑みを浮かべて淑女の礼を取って頭を下げました。


「……なるほど、流石はタンザナイトの娘か」


 どこか不遜な声に、内心で妹に対する幼い独占欲が隠せていないと微笑ましくはなりますが、まだ若いとはいえ第一王子なのですから、もう少し取り繕えるようになった方がいいのではないでしょうか?

 この見た目でこんなことを考えるのもおかしな話ですが、老婆心ながら心配になってしまいますね。


「……お兄様、いつまでヴィアに頭を下げさせているおつもりですの? 失礼ですわ」

「ぅ……。顔を上げてくれ、タンザナイト公爵令嬢」


 許可を得て顔を上げ、ゆったりとした微笑みを浮かべたまま改めて名乗りを上げます。


「お初にお目にかかります、第一王子殿下。ヴィヴィアナ=オネルヴァ=タンザナイトと申します」

「ああ」


 何か思う事を飲み込みながらも頷いた第一王子越しに、彼の斜め後ろに立つウルフェナイト小公爵がこちらに視線を向けてくるのに気づき、私も視線を向けました。

 私の実家であるタンザナイト公爵家と同じ、ジュエリアの血筋を持つウルフェナイト公爵家の跡取りであり、第一王子の懐刀とも言われる親友と呼ばれる人物。


「初めまして、タンザナイト公爵令嬢。ベラトル=オーブドア=ウルフェナイトです。体調が戻られたようで何よりですよ」

「お気遣いありがとうございます。ウルフェナイト小公爵様」


 油断のならないビビットオレンジの瞳。ああ、この人の主は第一王子と心に決めているのだと、同じジュエリアだからこそ理解できてしまいます。

 だから彼も同じなのでしょう。

 私がフロリアナに全てを捧げて共に生きる覚悟を決めているということを、感じ取ったはずです。


「……ヴェス、フロリアナ王女殿下だけでなく、タンザナイト公爵令嬢を立ちっぱなしにさせるのはよくないだろう」

「ああ、そうだな」


 言われて気づいたように第一王子が私たちに座るように勧めましたが、ウルフェナイト小公爵はそのまま立ち続けるようです。

 当たり前のようにフロリアナが私の隣に座った瞬間、第一王子が私に嫉妬の視線を向けてきたことには気づきましたが、少し妹離れをしていただきたいですね。

 まあ、フロリアナの後ろ盾としては重要な方なので、仲が良いのはいいことですけれど。


(フィリーの隣は、これからは私のものなんですよ。第一王子殿下)


 あえて挑戦的な視線を向けた私に、驚いたような顔をした第一王子の後ろで、ウルフェナイト小公爵がフッと思わずというように噴き出したのが見えましたが、貴方達、本当にもう少し取り繕うことを覚えた方がよろしいのではありませんか?


★ヴェスペリオン=アウグスト=アダマンス

王家の第一王子で皇女の息子。

フロリアナと同じ金色の髪に、ペツォッタイト色の瞳に星が散る宝石のように瞳を持っている。

真面目で誠実だが、どこか融通が利きにくいと自覚もあり、苦悩する場面も多い。

当初はフロリアナを警戒していたが、今ではすっかりシスコンになっている。


★ベラトル=オーブドア=ウルフェナイト

タンザナイト公爵家と同じく、建国に貢献し、現在に至るまで国を裏表で支える13血筋家(ジュエリア)の跡取り息子。

目はビビットオレンジカラーで、明るく屈託がないように見えるが、油断できない知性が見え隠れする。

性格は明るく、第一王子の片腕で親友と有名。生涯を第一王子に捧げると誓っている。






よろしければ、感想やブックマーク、★の評価をお願いします。m(_ _)m

こんな展開が見たい、こんなキャラが見たい、ここが気になる、表現がおかしい・誤字等々もお待ちしております。


あ、この作品のPVあります。

見ていただけるとヒャッホーーーーーーーーーイって飛び上がった末の感謝の土下座をします(イマジナリーで!)


↓ こちらです。楽曲もオリジナルです!歌詞頑張りました!

https://youtu.be/lGgzV-qP2d4?si=qfMnJDU_K_SPcavB


↓ 曲 2バージョンあります(歌詞は同じです)

https://youtu.be/0_eG4LgSRxc?si=sVh6MfslAAvzeO6r

https://youtu.be/6nR6zqxGNPY?si=SRqlyHR7kBCSOvNL

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