6話 ドラゴン使い登場
亜蓮がいなくなった後、おそるおそる
2人は手を取り合って階段で2階へ向かった
2階には3年生の教室が10クラスある
1つずつ、ゆっくり確認していった
まずは、1組から……
「おじゃまします……」
ガラガラと音を立ててドアを開ける……
ドアから覗きこんだところ、なにもいない……
「1組はいないようだね」
「次行こう」
「そうだね」
順番に見て回ったが、3年のクラスにはなにもいなかった
「やっと、3年生のクラス見終えたね」
「今の所、なにもなし」
「次は2年生のクラスだよね」
「楠くん、どこ行ったんだろね」
「早く、戻ってきてほしいんだけど……」
「ほんとにね」
懐中電灯を手に2人は3階にある2年生の教室を
1組から順に回った
「よかった〜」
「なにもいなかった……」
「次は私たちの学年か……」
「なにもいませんように…」
1年生のクラスは4階にある
若葉と花奈は向かった
まずは1組……
なにもいない
次は花奈たちのクラス、2組……
「おじゃまします」
「若葉、なにもいないよね?」
「いないよ」
「やっぱり、なにもいないんじゃ……」
教室をでると…
元凶とみてとれる、黒い塊のようなくまに近い犬が
現れた……
「若葉、来て」
「どうしたの?」
「なにこれ」
「もしかして、これじゃない?」
「取りあえず、磯貝くんに連絡を……」
ガルルル…
えっ?
威嚇しながら、花奈たちに向かって突進しようとした所…
「危ない」
「フウガ、頼む」
「あいさ」
「君たち、こっち」
知らない手に掴まれて、空き教室へと逃げこんだ
「ここまでくれば大丈夫だろ」
「怪我はないか?」
「大丈夫です。あなたは?」
「危ない所を助けてくれてありがとうございます」
「俺はここの卒業生の立野竜葉だ」
「こんな、夜中に来て何してたの?」
「学校で噂があって……」
「ほんとにいるか、確認しようって……」
「噂か…」
(なんだろう、この感覚……)
(どこかで会ったような……)
花奈は竜葉に会って、どこか懐かしさを感じていた……
「君たちの名前は?」
「4月から高校2年生になる、優木若葉です」
「隣が、清原花奈です」
「花奈ちゃんと若葉ちゃんね……」
嫌な気配は感じない……
(フウガ、大丈夫か)
竜葉は戻ってこない、ドラゴンのフウガの心配をしていた
「ひとまず、でるか」
「はい」
「どこに行きますか?」
「花奈ちゃんたちのクラスに戻ろうか」
「あいつもいないだろうし」
いないことを祈りながら、教室に向かった




