14話 不協和音
さらたちが学校に慣れてきた数日後
事件は起きた
いつも通りの朝、変わらない日常
教室に入ると……
「おはよう」
「花奈のことなんて、大嫌い……」
さらが教室に入ると、花奈とちありが
ケンカをしていた
「清原さん、どうしたの?」
「おはよう」
花奈が挨拶を返す
「それが分からないんだ」
ちありは教室から出ていった……
(この匂い……)
さらはあっちの世界にしかないものの匂いに
気付いた
(なんで……)
(人間界にあるわけないのに)
(あんずさん、みんなに連絡しないと)
その光景を教室の外から見ている男がいた
「ヴァルツ様、作戦成功のようです」
「そうか」
「後は頼んだぞ」
「仰せのままに」
さらと花奈は席が近いのもあって、挨拶する程度に
仲良くなっていった
まだ、ホームルームまでは時間がある
「清原さん、篠原さんと仲良かったよね?」
「なにか、あった?」
「仲良かったよ」
「昨日は普通だったのに、朝来たらだった」
「そうだったんだね」
傍で話を聞いていたのは若葉と雅もいた
「花奈、ちありに何かしたんじゃない?」
「してないよ」
「私、ちあり、見てくる」
雅がちありを探しに行った
「若葉、私、ちありに何もしてないからね」
「それは、分かってるよ」
「雅に任せよう」
その間にさらは教室を出て、人目につかない所で
あんずさんに電話を掛けた
「あんずさん、大変です、学校で私たちの世界にしかない物で異変が起きてます」
「それって、どんな異変?」
「人が急に変わります」
「誰かに操られてると?」
「そうです」
「私たちが子どもの頃、友人たちを懲らしめるのに
使っていた薬です」
「匂いでわかりました」
さらがあんずさんと話し込んでると
背後から人の気配を感じた
「あんずさん、ごめんなさい」
電話を切った
「誰?」
いたのは、フードを被った人物だった
「気づかれましたか」
「何が目的?」
さらはその人物と間合いをとった
「我々の行動を邪魔されたら困ります」
「行動?」
「氷よ吹雪となれ」
男は挨拶代わりに攻撃してきた
「植物よ我を守る盾となれ」
さらに前には植物の盾が現れる
「あなた、普通の人間じゃないの?」
「どこの異邦人よ」
そこへ、快たちが駆けつけた
「さら、大丈夫?」
「みんな、どうして?」
「あんずさんから、さらと連絡が途絶えたって
連絡がきたからきた」
「こいつ、誰?」
「チッ……」
「邪魔が入ったか」
「まあいい」
「今日はここまでにしてやろう」
「おい」
「何のためにさらを襲った」
「一つだけ、教えてやろう」
「我々、ヴァルツの邪魔をするな」
「さらばだ」
快は男の後を追跡しようとした
「快、今はさらの手当が先だ」
さらは植物の力で攻撃をかわそうとしていたが
少し、怪我をしていた
「さら、大丈夫?」
「私は大丈夫だったけど」
「いきなりすぎてびっくりした」
気配を感じとれたから、怪我は少しで済んだ
ホームルームまで数十分
そろそろ、もどらないといけない時間だ
「授業、受けられる?」
「具合が良くなるまで、保健室にいようかな」
「確認したいことがあるから」
「わかった」
1人でいさせるのは不安な為快をつけさせることにした




