やはりAIは嫌い
[前回の話]
AIは案外役に立つ
[今回の話]
やっぱりAIは使えない
これはとある作品を読んでの疑問、そこに出てきたとある言葉の読み方への違和感の話です。
で、その言葉はというと──。
『未曾有』
これって正しくはどう読むのでしょう?
正解は『みぞう』
ですが私の読み方では『みぞうう』なんですよね。
で、いまいち納得がいかなかったためAに質問。「これって間違いなの?」
AIの回答
「**みぞうゆう**は間違いです」
いや、私はそんなこと訊いてないのですが……。
私の質問は“みぞうう”。なんでそれが“みぞうゆう”になるのよ?
なんでも曾てとある人物がそういう間違った読み方をして有名だったとか。
こちらとしては「あ、そう」としか言いようがないのですけど、それ以上にちゃんと質問に答えてほしいところ。ネタで応えろなんてこと言った覚えはないのですから。
ということで再度質問。今度は“みぞうゆう”はいいからと除外で。
AIの回答
「**みぞうゆう**は間違いです」
…………。
なにそれ? なんでこうなる?
なんでわざわざ除外指定したワードで答えてくれるのか。
しかもまたしてもあの人の誤読例の引用解説。
私はそんなボケなんて求めてないのに。
質問の表現を変えればよいのかと、今度はその人を除外して質問。
AIの回答
「**みぞうゆう**は間違いです」
……おい。(U+1F4A2)
これが苛立たずにいられるものか。
いい加減にしろと思いつつ、それでも再度質問。
それはいいからと二度繰り返し。
「大事なことなので二度言いました」ってどこかで聞いたの言葉ではないですけど、そんな引用をしたくなるのも無理はないでしょう。てか著作権的に大丈夫なのかこれ?
AIの回答
「未曾有の正しい読み方は**みぞう**です。**みぞうう**と読むのは間違いです」
……そうなんだ。
なんともショック。
『未曾有』の“みぞう”は例えるならば『唯一』や『体育』が“ゆいつ”や“たいく”のように舌足らずに発音されているようなものだと思っていたのに。
などと悄気ていたところ追記が。
なんでも元々は仏教用語で『未だ曾て有らず』という意味で『みぞうう』と読まれていたとのこと。それが後に読み易さということで『みぞう』と変わっていったらしいんですよね。ということで、古い文献や辞典、そこからの引用をリスペクトした読み物なんかだと『みぞうう』となっているみたいな解説が。
なんだ、『みぞうう』でも間違いってわけじゃないんじゃないか。
しかしこれだけのことを引き出すのになんでここまで苦労をしなければならないのか。
これだからAIってのは……。
今回の話は些か大袈裟に脚色しております。実際はここまでではありません。
とはいえAIがデータベースの情報に引き摺られるのは事実なようで、場合によっては前提条件の執拗な提示が必要になることもあるようです。感じとしてはデータの上書きってことになるのでしょうかね。もしくは抽出の繰り返し?
何にしても面倒極まりないことに違いはありません。
ハルシネーションもこれが原因なのかなぁ。




