ざまぁ男爵裏話
[前回の話]
あれは書きません
[今回の話]
こっちは書きました
前回のタイトル『カルネアデスの功罪』、実は私の某作品にてでっち上げた架空の作品タイトルだったのですが、せっかくなのでこれで本当に作品をなど思い立ち、そしてできなかったためそれならばと前回のネタとすることにしました。取り止めた理由については前回の話の通りです。
で、ですが、実はそこででっち上げた架空の作品タイトルを本当に作品にしたものがあります。それが今回のタイトルで挙げた『ざまぁ男爵』こと『ざまぁ男爵はそれでも真実の愛に生きる ~ 愛を買う者、拾う者 ~』。まあ、あそこではサブタイトルまでは考えてなかったためメインタイトルだけだったのですが。
……って、これって規約で禁じられている作品本文の中での作品宣伝ってことになるのかな? いやでも商業用ではないですし大丈夫なはず……。
ともあれ、今回はその『ざまぁ男爵』についての裏話について。当然ながらネタバレとなりますので、それでも構わない、もしくは既に読まれたという方のみこの先をお読みください。
また、裏話といっても苦労話ではなく、裏の解釈とかそう感じの作品を台無しにする話ですのでそういう皮肉に反感を抱くタイプの方にもお勧めできませんので悪しからず。キーワード欄にある人間の器量っていうのはそういうことですので。(笑)
さて、この『ざまぁ男爵はそれでも真実の愛に生きる ~ 愛を買う者、拾う者 ~』、投稿されたジャンルや作品情報欄を見てもらえれば判ると思うのですが、いかにも異世界恋愛を思わせるタイトルでありつつ実際は現実世界を舞台としているという時点で明白な釣りです。
そして内容も序盤のざまぁ劇はある(?)ものの、実際はその後の主人公の再生を描くという作品というアンチざまぁ。しかもそれさえ主人公のが実力で得たものではないという。一応は大団円ですがこれではねぇ。(笑)
ですがこれが作者である私の狙い。いかに読者に肩透かしを食らわせるか、そんなメタ的なユーモアで苦笑させるのがこの作品の裏だったりします。なので当然ながら終盤になるほど陳腐となるようになっております。私に感動的な物語が描けないというのもあるのですけど。ですがこれもある意味型に嵌まったテンプレですよね。
……って違う? ま、まあ、でもこれはそういう作品なので。
ではさらに具体的に内容を振り返ってみることに。いよいよ本格的にネタバレです。
まずはあらすじから。
第1話 [真実の愛を見つけたんだ]
まずはお約束のスタート。婚約破棄ならぬ交際破棄です。
可も不可もないいかにもな学生らしい交際をしていた主人公ですが第二のヒロインの登場により不満を埋め込まれることとなります。悪女に誑かされる愚かな男の定番ですね。
第2話 [ざまぁ男爵]
主人公が第二のヒロインに棄てられ、第一ヒロインの嘲笑を受けます。
取り敢えずここでメインタイトルの『ざまぁ男爵』の回収です。かなり無理やりですけど。(笑)
ここから陳腐化のスタートです。
第3話 [恋愛相談は仕事の後で]
主人公が第三のヒロインのカウンセリングを受け過去の蟠りを振り解きます。
これにより第二ヒロインは完全に物語からフェードアウト。これは忘却という復讐の否定であり期待されるざまぁ返しへの肩透かし。ですが現実的にはこれが健全なんですよねぇ。(苦笑)
第4話 [愛は買うもの、拾うもの?]
第二のヒロインはフェードアウトしましたが第一のヒロインは健在。
そんな彼女は新しい彼氏と巧くやっていたはずなのですが所詮そこは遊びたい盛りの大学生、現実はそんなに甘くはないということで……。
かつての交際相手として、彼女を手助けなんて格好良さを示そうと意気込む主人公ですが実際にそれを解決したのは全く無関係な第三のヒロイン。ここでも主人公は形無しです。
そしてその代償が大団円。なんだそりゃなご都合主義ですがこれがテンプレというやつなんですよね。(笑)
続いては主人公と三人のヒロイン。
三枝葉介 [主人公]
名字の三枝は三人のヒロインに関わるというメタファーです。
『真実の愛』とは何か、それに迷い彼女らに振り回される。物語を俯瞰的に見ればそんな哀れな道化師だったりもします。
ざまぁ作品の馬鹿王子って実はこんな可哀想な存在であり、それ故に憐れみと救済の物語が欲しくなってくるというのは私だけでしょうか。
金城玉美 [第一ヒロイン]
主人公葉介に理不尽な理由で振られた可哀想な女性。彼の言葉を真に受けたのか新しい恋では同じ轍を踏むまいとするものの……。
篝灯里 [第二ヒロイン]
葉介を誑かし玉美から奪った悪女。良くいえば尽くす男に憧れる、悪くいえば男を搾取対象と見る現実主義的女性のメタファーです。
え? 女性はそんな酷い者ばかりではない?
清水愛 [第三ヒロイン]
葉介のバイト先の同僚。先輩であり彼の教育係ということで世話を焼くお人好し。物事の考え方も堅実なのですがそれは同時に強かさの裏返しでもあり……。
全てを浚っていく彼女こそがこの作品の裏の主人公といえるのかも。(笑)
と、大体こんなプロットです。
一応肝心なところは伏せたつもりですけど、それでもこれを知って作品を読めば展開の台無し感とそれ故のメタ感が理解できるのではないでしょうか。
こんな風に明かせば読者方には立腹かも知れませんけど、これはそれをジョークとして提供する作品だったりします。
完結後に追加したキーワードもそれに合わせて設定しました。
そんなわけでこれは読者方の人間の器量を問う作品だったり?(笑)




