表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/32

カルネアデスの功罪

[前回の話]

 法と責任と規約

[今回の話]

 倫理と秩序と規約

 前回はオーバードーズが創作に齎す影響についての話でしたが、今回は倫理的二律背反の問題を取り扱うことが許されるのかどうかという問題。


 世の中にはカルネアデスの板やトロッコ問題等どのような判断をしても倫理的な結果となる悪行の選択を求められる話があるんですよね。一般的には背負う責任や大義を以て正解とするようですが、実際のところは法的に許されど社会的には赦されず結局破滅が待つという詰んだ命題なのですが。


 フィクションにおけるそれは個人的主観で正当化が可能であり世界的に許容肯定されるカタルシスとして人気があるようですが、読者によっては激しい嫌悪感を抱くことも。多分ライトノベルが人間を悪へと誘う有害図書と偏見を持たれる原因のひとつなのではないかと思われます。


 ですがねぇ……。

 現実では社会的概念においては秩序優先で用いられる。

 それはそうでしょう。例えば勧善懲悪は世の常識。罪を憎んで人を憎まずは倫理的に理想ですが、罪に報いがなければ人は納得はしません。ごめんで済めば警察は要らぬという嘯きではないですが抑止力なしではやった者勝ちとなるだけですしね? いや、実際は償いが求められはするのではありますけど。


 で、ここで問題となるのが先ほどのどう転んでも倫理に反する問題。

 選択肢がそれしかないのだからいかにしてそれを正当化するかが焦点となるわけですが、そこは詭弁がものを言う世界、世論を巧く操る者が正義と認められるのが現実。だからこそ弁護士は高い報酬を得られるんですよね。言い方は悪いですが彼らは悪を善と塗り替えることか仕事ともいえますから。まあ、法的には良心に基づくことか求められているため実際には難しいのではありますけど。悪徳弁護士が存在しない理由ですね。


 では、ノンフィクションやリアルに近い作品でそれの問題を用いればどうなるのか?  

 二律背反の是非をメタ的に問うテーマの作品は読者に倫理的思索を齎すものとして需要はあるでしょう。正にそれこそが純文学やエッセイの醍醐味でしょうから。

 ですがしかし、ここで二つ私に懸念が発生。

 一つは規約には「犯罪に結びつく、又は結びつく恐れのある行為」という禁止項目があり、このどう転んでもそれに当たる命題を扱えばどうなるのかという問題。いや、それに対する判断を美化するのではなく、問題提起や苦悩を描くのならば問題はないとは思うのですが……。

 そこで出てくるのが二つ目の問題。もし議論が過熱すれば炎上を招くこととなり社会的秩序を揺るがすことにならないかということ。そうなればその温床としての責任をプラットホームが取らざるを得なくなる可能性が出てきそうな気が。そんなリスクを避けるために不適切なコンテンツという判断を運営がするのではという心配が。


 一応は思想の自由であり表現の自由なわけですけど、世論への影響や運営への迷惑を考えると些か不安を感じてしまう私です。


 ……まあ、それでもやるんですけどね。(笑)

 実は今回のタイトルで作品を書こうとして思い立ったネタです。

 なお、私がこれで作品を書こうとしても黒いだけでろくなものにならないであろうことが予想されるため止めました。

 いや、それ以上にそんな深い作品を書ける力がないというのが一番の理由だったりするのですが。深いテーマだけに浅いとメタ的コメディに堕しますしね。(苦笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 倫理的な二律背反。むしろそういうところがフィクションとして面白いんじゃないでしょうか。  そっち系のひどいものたくさん書いてるけど、運営から苦情が来たことは無いから、なろうは寛容なんだと思います。 …
わかります。 私もブラックユーモアが好きなので。 書いたまま投稿していない作品がたくさんあります。 まあ、美味しいものほど体に悪いっていいますし、少しの毒は入っていたほうが面白いのでしょう。 ただ、…
カルネアデスの板にしろトロッコ問題にしろ、ラノベのテーマにするにはちょっと重ためだけど、面白そうではあるよね。 いや、似たような状況を書いた作品は何だかんだとあるのか。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ