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第38話 作戦会議

会話多めで誰が喋っているか分かり辛くなるかもしれませんが、気合で乗り切ってください。

初のパーティ戦から一週間と少し経ち、金の月19日。


この日の天気は生憎の雨。しかも豪雨と言っても差しつかえない雨量であるため、4人は宿から出られず。男女で分かれている2人部屋のうち、リューとエルの泊まっている部屋に集まっていた。というのも、外に出られないならいっそのことパーティ戦についての作戦でも立てよう、とティファが提案したためである。



「作戦といえば……あれだな、一角猪のときの土壁とか。あと、ちょいちょいやってる、リューの水魔術とティファの氷魔術の組み合わせとかが印象強いな」


「確かに。それ以外は……私もだけど、結構ゴリ押しが多いよねー。」


「それ言ったら俺なんていっつも力技のゴリ押しだぞ?」


「いや、そういう戦闘スタイルなんだし仕方ないんじゃないかな。まあ、どうにかエルの動きも利用できればとは思うけど」


「それは置いておいて。今回考えるべきなのはどちらかというと、火力じゃなくて行動阻害なんかの補助的なことだと思う」


「あー、そうだな。行動阻害か………ん、さっき言ったリューとティファの連携の延長になるけど、地面凍らせて足を滑らせるってのはどうだ?シンプルだけど一定の効果はあるだろ」


「そうだねー。走り込んできたところにやれば機動力はだいぶ削げるでしょうね。まあでも、ちゃんと気を付けとかないと自分たちが危ないかもしれないけど」


「文字通り足を掬われるってことだね」


「ははは、そうだな。んで、他に妨害できるようなものっていうと……何があるだろな…」


「……たとえば。地魔術で地面に穴を空けるくらいでも効果はあるはず」


「穴か、いいねそれ。僕が穴空けてティファが穴の周りに重力魔術を使う、みたいな応用も利くだろうし」


「少し大きめの穴でも空けて、落ちたら水責めでもいける」


「水ねえ。…あ、地面に水分を含ませて泥沼にするって手段もあるよ」


「それで動けないところを攻撃するか……更に凍らせて完全に動けなくするのも悪くない」


「うん、だね。…あっと、さっきの穴に落とすパターンに追加で、穴に落とした後火魔術で何か燃やして、出た煙を風魔術で留めれば酸欠を誘発できるかも」


「……さんけつ??っていうのは……?」


「えーと、なんていうか……空気の中の酸素っていう…生きるのに必要な気体が普段の濃度より少ない状態で起きる症状?だっけ?説明これで合ってるかわかんないけど。……頭痛とかめまいとかになって……あれ?…一酸化炭素中毒とは違ったんだっけ…?覚えてないなあ…」


「…はっきりとは分からないけど、なかなか悪辣な手段」


「いやあ、ティファほどじゃあ」


「ふふふ」 「ははは」




「…………なんだろう、この2人すごく怖いよエル」


「ティファは無表情なのに黒い笑みが見える気がするわ……。あれ?ティファってこんな奴だったっけ……?」


いつの間にか話が怪しげな魔術談義に変わっているような状況に戸惑う2人。しかしリューとティファは話を続ける。




「それから……あれだね、地面ばっかりに仕掛けるのも芸がないね」


「うん。……光魔術で目くらましなんかは……?ありきたり?」


「いや、閃光と爆音を組み合わせれば結構効きそうじゃない?…あ、でも今から音魔術の習得は難しいか……。フィリッツさんにでも教われば……いける…?」


本名、フィリッツ・テンゼル。彼は王都の門番をする騎士の一人であり、音魔術という合成魔術を得意とする。詳しくは14話を参照。


「視覚と聴覚を同時に奪う……良い考えだと思う。一応、教わる方向で検討してみて」


「うん、わかった。今度頼んでみることにするよ」


「それで……他に何か案はある?」


「んー……何だろう、なにがあるかな……。えーっと…………あ、撒菱……とか…」


「まきび…し……??なんだそれ?」


「え、いや、なんでもない。土魔術で地面をトゲ状とか針状にしたりとかはどうかなーと」


「あれ?地面以外の妨害方法探してたんじゃないの?」


「あ…そうだった」


「でもまあ、いいんじゃねえか?強度がちょっと心配だが」


「強度か…。…あ、そうだ。前にリューが鉄の檻作ったことあったでしょ。同じようにやればすぐには破壊されないんじゃない?」


「……それなら有効な手になると思う」


「そっか、なら良かった。ごめんね、なんか求められた事とズレたこと言って」


「いや、気にすんな。それが良い方向に転じることもあり得るしな。それに色々案も出してもらってるしむしろこっちが申し訳ねえよ。しばらく静観してもらっててもいいぞ?」


「そ、そう?」


「ああ。…………で、他に何かアイディアはあるか、リュー?」


「え、さっきと言ってること違うんだけど。ふざけてんのエル?」


「ああ、悪い悪い。つい、な」


「………つい、じゃねーよバカ」


「う、わ……ティファ……無表情で暴言って怖いわよ……?」


「へいへい、真面目にやるよ」


「………」


「無言の圧力って嫌だな……っとー…………そうだな…吹雪でも起こすか」


「吹雪?」


「ああ。ティファが雪降らせて、リューが風を吹かす、って感じでな」


「おー、確かに阻害になるね。それっぽいよ」


「そこからいくらでも応用は利くし、我ながら良い案だと思うぞ。どうだティファ、お気に召したか?ん?」


「………エルのくせによくやる。誉めてつかわす」


「有り難き幸せー」



「なにそのやりとり」


「いや、特に意味はねえけど」


「………よくわかんないけど、ノリ?」



「………はあ………。なんかもう私、気疲れしちゃったんだけど。他の案はもう、読者さんとかに任せればいいんじゃない?」


「ちょっと待って、リーナにメタ発言されるとどうしていいか分からないんだけど」


あとここ最近感想とか貰ってないから、作者的にも案をくれる人が居るかどうかちょっとわからないです。


「おいやめろ」




とまあ、4人はそんな調子でふざけつつも議論を交わし、1日を過ごしていくのであった。







作者の足りない脳みそじゃこのくらいしか考えられません……。誰か力を貸してください。



今年最後の投稿となります。来年もよろしくお願いいたします。

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