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最強ヒロイン ~理不尽に召喚された少女は歴代召喚者達から受け継いだ能力(チート)で無双する~  作者: 橘可憐


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マーリア国は横に細長い形の国なので東にあるイーリアランドへ向かうマキシムさん達は横断するルートで街道を行く。


ここマーリア国は西側はグルング国と接していて、北に行けばミルス南に行けばモーリアという国がある。なのでミルスかモーリアに向かった方が断然近いのだが、私はマキシムさん達とイーリアランドへ行くと決めたのでこのまま同行させて貰う。


交易商人からの通行税が主な収入となっている国だけあって、馬車や魔導車が走り易いようにきっちりと整備されている街道も多く馬車の揺れが本当に少なかった。


何よりも魔除けの効果があるらしい街路樹が等間隔で綺麗に植えられている景色を見ていると、まるで日本のお洒落な街を散策しているようでちょっと気分が良かった。


もっとも街路樹の外はやはり手つかずの自然が広がっていて、お洒落な店や高級そうな店がない所は大違いだったが、それでも人の手が入っていると言うだけで何故かここが異世界だと言うことを忘れさせられどこかちょっと懐かしかった。


そんな長閑な気分でいると私の危険察知に反応があり、咄嗟に探索機能を展開するとマップ機能に黄色い点滅が表示されている。私はすかさず鷹の目を展開しその黄色い点滅の確認を急ぐ。


神眼術の鷹の目はまるで私の体から魂が抜け出して思ったところを直接確認しに行くかのようにできる優れた機能で、空高く全体を俯瞰で見ることもできるし標的のすぐ傍で観察するように見ることもできた。


しかしそんな便利な機能にも問題があって、鷹の目を展開している間は自分自身の自由が利かなかった。

まるで寝ながら夢を見ているようなそんな感覚で、目を瞑っての探索になってしまうから使いどころを間違えると大変そうなので今まで完全に安全な場所でしか使ったことがなかった。

念のために言っとくけど覗き見じゃないよ。あくまでも偵察に使っただけだからね。


しかし神眼術さんが危険を知らせてくれたからには今回ばかりはそうも言ってられない。幌から振り落とされないように寝そべり念のために防御結界を張ってしっかりと鷹の目を使って確認すると、驚いたことにそこに居たのは国境で私にナイフを投げてきたあのナリスだった。


ナリスともう一人相棒なのか弟子なのか同行者なのか分からないが、ナリスよりも少し若く見える男と二人で私が乗ったマキシムさんの馬車を追うように走っている。


私の重力魔法と回復魔法を駆使してそこそこ早く走っているはずの荷馬車と同じスピードで走り、それも国境からずっと追ってきたはずなのに息切れどころか疲れた様子も見せずにいるので思わず感動してしまう。


私も全力疾走と瞬間移動を使って同じようなことはできるが、それは今まで歴代召喚者達から能力を貰った自分だからできる特別な事だと思っていたのでかなりのショックでもあった。


(あのナリスっていったい何者?)


あの国にそんなに凄い能力を持った人が居るとは思ってもいなかった。確かにセイランもかなり優れた人ではあったけれど、それ以外がポンコツ過ぎて召喚者に他力本願するしかできない人ばかりだと思っていたのでなんだかまだ信じられない。


と言うか、グルング国を出たのでもう安心だと思っていたが、何故かは知らないが確実にマキシムさんの荷馬車はナリスに目を付けられたようだ。


(どうして怪しまれたんだろうか?)


荷馬車の荷物も審問官とのやり取りも何も不信に思われた様子はなかったのに、どうして国を超えてまで追ってきているのかその理由がまったく分からなかった。


国境を抜けられた安堵から気を抜いた瞬間にでも姿を確認されてしまったのだろうか。


いやしかし隠密術に磨きを掛けようと誓い、あれからかなり力を入れて鍛錬に励んでいたからこそ神眼術も連携して発動し危険を知らせてくれたのだ。


と言うことはあのナリスは私以上の能力を持っていると言うことだろうか。私の隠密術を超える能力とはいったいどんな能力なのか知りたい。是非知りたい。

そしてそんなに凄い能力をもし身につけられたら私にはこれ以上に怖いものは少なくなっていくだろう。


(追われているならこちらから出迎えてやるか)


これ以上面倒なことになりマキシムさん達に迷惑が掛かる前にナリスと決着を付けようと決め、今夜泊るだろう街で出迎えるための作戦を練るのだった。



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