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第61話 東の荒海と、海神を束ねる絶対安全海路

第61話 東の荒海と、海神を束ねる絶対安全海路

西方大陸を長年にわたり恐怖で支配していた巨大軍事国家、ヴァルカン帝国。その強大な武力と理不尽な侵略の歴史は、トウヤが率いる『安全第一商会』の圧倒的なインフラ網と、物流の完全支配による経済的な兵糧攻めによって、一度の全面戦争を経ることもなく完全に幕を閉じた。

安全で快適、かつ高速な物流網が大陸中に張り巡らされたことで、飢えや物資不足に苦しんでいた国々は次々と息を吹き返した。ゼフィラス王国の王都を中心とし、西のアイゼン要塞、北の雪都グレイシア、そして水都アクアリアを繋ぐ『絶対安全物流ネットワーク』は、今や西方大陸のすべての民にとってなくてはならない命の血脈となっていた【安全第一】死に戻り商人の異世界スローライフ~万能魔法と『リトライ』を駆使して完璧な物流網とインフラを整備し、のんびり隠居を目指します~。

そして今、トウヤたちの視線は、平穏を取り戻した西方大陸から、さらに広大な未知の世界へと向けられていた。

王都ゼフィリアから東へ数百キロ。西方大陸の最東端に位置する港塞都市『イーストポート』。

かつては東の大陸との交易で栄えたとされるこの街も、現在は分厚い防壁に囲まれ、海からの脅威に怯える寂れた漁村へと成り下がっていた。港には朽ち果てた大型の帆船が幾隻も放置され、波止場には活気というものが一切存在しない。

「なるほど。西の国境が山脈と要塞なら、東の国境はこの荒れ狂う海そのものというわけか」

トウヤは、海風に吹かれながら、イーストポートの波止場から東の海を見渡した。

彼の視線の先には、穏やかな青い海ではなく、黒く濁り、巨大な渦潮があちこちで巻き起こる絶望的な荒海が広がっていた。空は常に分厚い暗雲に覆われ、時折、海中から山のように巨大な影が飛び出し、凄まじい水しぶきを上げているのが見える。

「へい、会長。ここが西方大陸と東の『神聖王国ルミナリア』を隔てる最悪の難所、『竜鳴海峡りゅうめいかいきょう』でさぁ」

犬人族ドッグマンの地図職人マイロが、潮風に尻尾を丸めながら、手元のホログラム海図を展開して説明を始めた。

「この海峡は、一年中荒れ狂う嵐と、船を丸呑みにする大渦潮が発生する呪われた海域です。おまけに、深海からは『海王竜リヴァイアサン』クラスの超巨大な水棲魔獣が頻繁に浮上してきやがる。かつては神聖王国と交易路を築こうと、幾つもの国の巨大な艦隊が海を渡ろうとしましたが、ただの一隻として帰ってきた船はありません。まさに、海に開いた地獄の口ですぜ」

マイロの言葉を裏付けるように、遠くの海面が突如として爆発したように盛り上がり、全長百メートルはあろうかという巨大な多頭の海蛇が、雷鳴のような咆哮を上げて空を舞うのが見えた。

「なるほど、見事な地獄絵図だな。あんなものがうようよしている海を、普通の帆船で渡ろうとする方が間違っている」

トウヤは商人の顔でニヤリと笑い、隣に控える鼬人族イタチマンの情報屋リンに視線を向けた。

「リン。東の神聖王国ルミナリアから、我が安全第一商会に向けて『親善大使』として聖女が派遣されるという情報は確かなんだな?」

「はい、会長。我が商会の情報網が傍受したルミナリアの暗号通信によれば、間違いありません。彼らは商会のインフラ技術を『神の奇跡』と強弁し、聖女エレナを派遣することで我々を宗教的な権威で絡め取り、技術を平和裏に独占しようと企んでいます」

リンが眼鏡のブリッジを中指で押し上げ、冷徹に分析結果を述べる。

「だが、あの荒れ狂う竜鳴海峡を、どうやって渡ってくるつもりだ? あんな海を渡れる船など、この世界には存在しないだろう」

竜人族の戦士リュウガが、腕を組みながら疑問を呈した。彼でさえ、あの巨大な渦潮と海王竜の群れを単身で突破するのは骨が折れると感じている。

「神聖王国は、国家の全魔力を注ぎ込んで建造した超大型の『聖遺物・浮遊神殿船』を使用するようです。大聖結界を船全体に張り巡らせ、空を飛ぶようにして海峡の嵐と魔獣をやり過ごす計画のようですね。……しかし、その結界を維持するための魔力鉱石が慢性的に不足しているという情報もありますから、途中で結界が破綻して海の藻屑になる可能性も極めて高いです」

リンの報告を聞き、トウヤは小さく息を吐いた。

「自分たちの権威を見せつけるために、そんな綱渡りのような危険な航海をするとはな。……インフラを軽視する輩は、いずれ足元をすくわれる」

トウヤは波止場から振り返り、特務チームの面々を見渡した。

「俺たちの理念は【安全第一】だ。交渉相手の使者が、俺たちの目の前にたどり着く前に魔獣の餌食になるなど、商会の名折れというもの。それに、神聖王国の連中に主導権を握られるのも面白くない。……彼らがこちらに到着するより先に、この荒れ狂う竜鳴海峡を完全に物理的に制圧し、絶対に誰も死なない『安全な海の道』を敷設する」

トウヤの言葉に、戦闘狂の仲間たちがニヤリと獰猛な笑みを浮かべた。

「へっ、海の上なら俺の大剣は振りにくいかと思ったが、道ができるなら話は別だ。海の化け物どもを、綺麗な切り身にしてやるぜ!」

人間の冒険者ザックが、鞘に収まった紅蓮隕鉄の大剣を叩く。

「トウヤ様。エクスプレスの防衛システムを海路用に最適化するプログラムは、すでに構築済みです。私の演算能力とニア様の魔導ジャマーを連動させれば、海王竜のブレス攻撃も完全に無効化可能です」

古代遺跡から仲間になった機巧メイドのアリアが、無機質だが頼もしい声で報告を上げる。

「よーし! それなら、海のお仕事の前に、とびきりスタミナがつく特製のご飯が必要だね!」

獣人の少女ミアが、どこからともなく取り出した魔導フライパンを片手に元気いっぱいに声を張り上げた。

「今日は、イーストポートの漁師さんたちが命がけで獲ってきてくれた貴重な近海魚と、アクアリアの蒼海晶で浄化した純水、それにエルドラド産の香辛料をたっぷり使った『特製・深海魚のスタミナ・ブイヤベース』と、『激辛・海鮮ガーリックシュリンプ』だよ! 食べれば海の冷たさなんて一瞬で吹き飛ぶから、いっぱい食べてね!」

港の広場に設営された魔導キッチンから、ニンニクと海鮮が焼ける暴力的なまでに食欲をそそる香りが爆発的に広がる。

「うおおおっ! 肉もいいが、こういうガツンとくる海鮮も最高じゃねえか!」

虎人族のガレスが真っ先に鍋に飛びつき、狼人族のヴォルグや豹人族のファラも、凄まじい勢いでブイヤベースとシュリンプを胃袋に流し込んでいく。

スパイスの刺激と濃厚な魚介の旨味が全身の細胞を活性化させ、特務チームの面々は、これから立ち向かう荒海への恐怖など微塵も感じさせないほどの士気と熱気を身に纏っていた。

   * * *

腹を満たしたトウヤたちが、本格的なインフラ構築の計画を練るためにイーストポートのギルドへ向かおうとした時のことだった。

「どうか、どうかお願いです! 私たちの村を……いや、私たちの『船』を救ってください!」

トウヤの前に、数人の屈強な亜人たちが土下座をするようにして飛び出してきた。

彼らは、背中に巨大で頑丈な亀の甲羅を背負い、皮膚が深い緑色をした水陸両生の亜人――『玄亀族げんきぞく』であった。彼らは優れた造船技術と海流を読む目を持つ、生まれながらの船大工であり、航海士であるとされている。

「顔を上げてくれ。俺は安全第一商会のトウヤだ。あなたたちは?」

トウヤが声をかけると、集団のリーダーらしき、顔に深いシワを刻んだ年老いた玄亀族の男性が、悲痛な面持ちで顔を上げた。

「ワシは、このイーストポートの片隅で細々と造船所を営んでおります、玄亀族の長、ゲンゾウと申します。……先ほど、皆様がこの竜鳴海峡に『道』を造るという途方もないお話を耳にし、恥を忍んでお願いに上がりました。どうか、海峡の入り口にある『渦潮島』に取り残された、ワシらの仲間と、ワシらが一族の総力を挙げて建造した『大方舟』を救い出してはいただけないでしょうか!」

ゲンゾウの話によれば、彼ら玄亀族は、いつかこの狂った竜鳴海峡を安全に渡るための、超巨大な特殊防護船『大方舟』を何十年もかけて建造していたという。

しかし数日前、異常気象による凄まじい大嵐と、魔獣の襲撃によって造船所があった島から撤退を余儀なくされ、完成間近だった大方舟と、数名の若い船大工たちが、海峡の入り口にある『渦潮島』に取り残されてしまったのだ。

「渦潮島は、その名の通り周囲を巨大な渦潮に囲まれた岩礁です。普段ならワシらの技術で島に近づくこともできるのですが、今は巨大な『暴食海竜グラトニー・サーペント』が渦潮の中に巣食っており、近づく船をすべて木っ端微塵に砕いてしまうのです。神聖王国の聖女様が飛空船で渡ってくるという噂も聞きますが、我々のような薄汚れた亜人を助けてくれるはずもありません。どうか、安全な道を造る力をお持ちの皆様、我らをお助けください!」

ゲンゾウが、固い石畳に額を擦り付けて懇願する。

「……なるほど。優秀な船大工と、海流を読む技術を持つ玄亀族か。それは、これからの海洋インフラ事業において喉から手が出るほど欲しい人材だな」

トウヤは、助けを求める弱者を前にしても、決して商人の冷静な計算を崩さない。しかし、その瞳には明確な「安全構築」への意志が宿っていた。

「分かった、ゲンゾウ殿。その依頼、安全第一商会が引き受けよう。渦潮島の仲間と大方舟の救出、ついでに巣食っている魔獣の駆除もセットで請け負う。その代わり、救出が成功した暁には、玄亀族には我が商会の『専属海洋建設部隊』として、その腕を存分に振るってもらう。それでいいな?」

「ほ、本当ですか!? もちろんです! この命と技術、商会のために粉骨砕身、喜んで捧げます!」

交渉成立と同時に、トウヤはすぐさま特務チームに号令をかけた。

「作戦開始だ。俺たちのインフラ敷設予定地に巣食う害虫を駆除し、新たなる労働力(仲間)を迎えに行くぞ。ルミナ、ニア。エクスプレスを海峡の波止場ギリギリまで前進させろ」

「了解ですにゃ! 海上走行モードの準備は完璧ですにゃ!」

「おうさ! エーテル・ドライブの出力、海路敷設用に最大まで引き上げるぞ!」

漆黒と黄金に輝く巨大な装甲列車『安全第一エクスプレス』が、波止場の先端ギリギリまで前進し、荒れ狂う海に向かって巨大な先頭車両を突き出した。

「これより、西方大陸と神聖王国を繋ぐ、世界一安全な『海の道』を敷設する」

トウヤは列車の先頭デッキに立ち、暴風雨と海鳴りが渦巻く絶望の海に向かって、両手を大きく広げた。彼の中に眠る、世界そのものを書き換えるほどの莫大で規格外の魔力が、黄金のオーラとなって全身から噴き出す。

「『全魔法創造』――『超広域水・土・氷属性魔法複合・海溝隆起及び永久凍結(トレンチ・レイズ・アンド・アブソリュート・フリーズ)』、からの『錬金魔法・浮体式超重装甲・魔導ハイウェイ構築(フローティング・ヘビーアーマー・ハイウェイ・クリエイト)』!!」

カッ……!!!

トウヤの両手から放たれた、太陽すらも凌駕するような眩い黄金と青白の魔力波が、荒れ狂う竜鳴海峡の海面へと激突した。

ドゴォォォォォォォォォォンッ!!!

凄まじい轟音と共に、深海の底から巨大な岩盤が強制的に隆起し、同時に周囲の海水が絶対零度の魔力によって超硬度の『魔導永久凍土』へと変貌する。

さらに、トウヤの錬金魔法がそれらの物質を分子レベルで分解・再構築し、海に沈むことのない超軽量かつ鋼鉄の数百倍の強度を持つ純白の魔導コンクリートと、波や魔獣の攻撃を分散させる特殊なダンパー機構を備えた巨大な『浮体式・魔導ハイウェイ』が、イーストポートの港から海の彼方へ向けて、凄まじい速度で一直線に構築されていったのだ。

ハイウェイの両脇には、防潮要塞でも使用された高さ数十メートルの分厚い防壁がそびえ立ち、海王竜の体当たりや大渦潮の猛威を完全に物理的にシャットアウトしている。

「な、なんという事だ……! あの荒れ狂う竜鳴海峡のど真ん中に、決して沈まない、真っ白な巨大な橋が、信じられない速度で伸びていく……!」

玄亀族のゲンゾウが、腰を抜かしてその奇跡の光景を見つめる。

エクスプレスは、自らが海の上に架けたばかりの真っ白な浮体式ハイウェイの上を、猛スピードで駆け抜けていく。

眼下の防壁の外側では、信じられないほどの高波と大渦潮が渦巻いているが、ハイウェイの上はエルフのシルフィが展開した『大精霊の浄化防風・防波結界』によって完全に守られており、揺れ一つなく、風の音すら聞こえない静寂で快適な空間が保たれていた。

「すっげえ! 海の上を走ってるのに、揺れ一つねえぞ! これなら船酔いする心配も全くねえな!」

ザックが列車の窓から防壁の外の荒波を見下ろしながら、目を輝かせる。

イーストポートを出発して数十分。

ハイウェイの先、巨大な渦潮に囲まれた岩礁――『渦潮島』が姿を現した。

島の中央には、建造途中の巨大で美しい装甲を持つ『大方舟』があり、その周囲を、数名の若い玄亀族たちが必死に武器を構えて守っていた。

そして、彼らを包囲する大渦潮の中から、山のような巨体を持つ魔獣――全長百メートルを超える『暴食海竜グラトニー・サーペント』が、無数の触手と鋭い牙を持つ巨大な顎を広げて、今まさに島ごと彼らを丸呑みにしようとしていた。

「ギシャァァァァァァァッ!!」

「ひぃぃぃっ! もはやこれまでか……!」

若い玄亀族たちが死を覚悟して目を閉じた、その瞬間だった。

「インフラの予定地で、勝手に道を塞ぐな」

トウヤの冷徹な声が響き渡ると同時に、海上に構築されたハイウェイの先端から、安全第一エクスプレスの特務チームが、グラトニー・サーペントに向けて一斉に飛び出した。

「オラァァァッ! 魚の切り身の時間だぜ!」

ザックの紅蓮隕鉄の大剣が、凄まじい摩擦熱で炎を纏いながら閃き、サーペントの巨大な触手を根元から一刀両断する。

「水には水だ! 竜の覇気、とくと味わえ! 水破竜巻アクア・トルネード!!」

リュウガが両手から放つ超高圧の螺旋水流が、大渦潮の回転を強引に逆回転させ、サーペントの巨体を海面へと叩きつける。

「虎王の咆哮!! 海の底まで響け!」

ガレスの圧倒的な音圧を伴う咆哮がサーペントの三半規管を完全に破壊し、方向感覚を失わせる。その隙を突き、ヴォルグとファラが島の岩礁を蹴って宙を舞い、魔獣の硬い鱗の隙間を的確に切り裂いていった。

「トウヤ様、目標の生体反応、防御力を低下。これより、主砲による完全排除を実行します」

列車の先頭車両の上部に立ち、無機質な瞳で魔獣をロックオンした古代機巧メイドのアリアが、自身の装甲を展開した。

「古代兵装展開。対城塞殲滅用・高収束エーテル・ブラスター、発射」

アリアの周囲に展開された十数門の魔導レーザー砲から、青白い極太の光条が一斉に放たれた。

ドッゴォォォォォォォォォンッ!!!

凄まじい閃光と爆発が海面を包み込み、海水を瞬時に蒸発させる。

光が収まった後には、先ほどまで島を飲み込もうとしていたグラトニー・サーペントの巨体は跡形もなく消え去り、空には美しい虹がかかっていた。

わずか数十秒。海峡のヌシとして君臨していた最悪の魔獣は、特務チームとアリアの圧倒的な火力の前に、完全に殲滅されたのである。

「な、なんだ……!? 海の化け物が、一瞬で……!」

死を覚悟していた若い玄亀族たちが、呆然として空を見上げる。

そこへ、トウヤが風の魔法で静かに島の岩礁へと舞い降りた。

「怪我はないか? 俺たちは安全第一商会。イーストポートのゲンゾウ殿からの依頼で、あんたたちと、その立派な船を迎えに来た」

トウヤがスマートな商人の笑みを浮かべて手を差し伸べると、若者たちは涙を流してその手にすがりついた。

「た、助かった……! ありがとうございます、ありがとうございます!」

その後、エクスプレスから駆けつけたゲンゾウと若者たちは涙の再会を果たした。

トウヤは、島にあった建造途中の『大方舟』を、自身の錬金魔法でハイウェイの防壁の一部として組み込みつつ、完全な形へと一瞬で修復・改造してのけた。

「素晴らしい……! ワシらが何十年もかけて構想した大方舟が、こんなに完璧な形で……! トウヤ様、貴方様はやはり海の神の化身に違いありません!」

ゲンゾウが、完成した方舟を見て感極まって膝をつく。

「海の神じゃない、ただの商人だ。約束通り、あなたたち玄亀族には、この浮体式ハイウェイのメンテナンスと、これからの海洋インフラ事業の主力として働いてもらう。給料と、絶対に安全な居住区は保証する」

「ははっ! 玄亀族一同、安全第一商会に永遠の忠誠を誓いましょう!」

こうして、荒れ狂う竜鳴海峡に、絶対に沈まず、魔獣の脅威を完全に排除する『安全第一・海上魔導ハイウェイ』の第一段階が完成した。

玄亀族という優秀な海の職人を新たな仲間に迎え入れたトウヤたち。彼らの造り上げるインフラは、ついに海を越え、陰謀渦巻く神聖王国ルミナリアへとその絶対安全な道を真っ直ぐに伸ばしていくのであった。

神聖王国の聖女エレナを乗せた浮遊神殿船が、結界の維持に苦しみながらこの海域にたどり着くのは、もう少し先の話である。

その時、彼女たちが目の当たりにするのは、地獄の海を平然と貫く、白亜の巨大な「安全圏」という圧倒的な現実であった。

【現在のステータス状況】

名前:トウヤ

年齢:18

職業:商人 / 冒険者(ランクS)

レベル:140 (荒れ狂う海峡への超巨大浮体式ハイウェイの構築、および海王竜クラスの魔獣の殲滅により大幅レベルアップ!)

体力:1750/1750

魔力:85,000/100,000 (海溝隆起とハイウェイ構築により消費。アリアとのリンクにより急速回復中)

固有スキル:『リトライ(発動可能)』

魔法適性:全属性(火・水・風・土・光・闇・時空・無)

取得スキル:鑑定、算術、交渉術、全魔法創造、全武具習熟、気配遮断、錬金、空間把握、海洋環境制御、砂漠環境制御、要塞建築術、経済掌握術、毒物浄化制御、大規模地下掘削術、国家間交渉術、古代技術解析、広域インフラ防衛術、超高架建築術、深海・湖底インフラ構築術、地熱・極地環境制御術、古代機巧制御術、【新】海上浮体建築術

【仲間・後援者の状況】

ミア(獣人の少女):出発前に振る舞った「深海魚のスタミナ・ブイヤベース」が特務チームの士気を爆発させ、玄亀族たちにも振る舞って彼らの胃袋を完全に掌握した。

シルフィ(エルフの護衛):海上ハイウェイ上空の防波・防風結界を完璧に維持し、どれだけ海が荒れていても列車の周囲を完全な無風状態に保っている。

ザック(人間の冒険者):グラトニー・サーペントの巨大な触手を一刀両断し、「海のバケモンも陸と大して変わらねえな!」と絶好調。

リュウガ(竜人族の戦士):海流を完全に支配し、大渦潮を逆回転させるという離れ業をやってのけ、海の王者としての貫禄を見せつける。

ガレス(虎人族の戦士):咆哮で海中の魔獣の三半規管を破壊する戦法を確立し、玄亀族から「海の雷神」と恐れ敬われる。

マイロ(犬人族の地図職人):竜鳴海峡の最深部までの海流と魔獣の生息域を完全にマッピングし、安全航路の海図を完成させた。

ピピト(鳥人族の飛脚):嵐の海峡でも、ハイウェイの結界内であれば安全に飛行できるため、後方のイーストポートとの迅速な連絡網を確立。

リン(鼬人族の情報屋):神聖王国の聖女の船の航行ルートを完璧に予測し、彼らがピンチに陥る絶妙なタイミングで接触する計算を立てて不敵に笑う。

ヴォルグ(狼人族の傭兵):玄亀族の若者たちに、船上での接近戦の訓練を施し、彼らを新たな海上護衛部隊として鍛え上げている。

ファラ(豹人族の女戦士):足場の悪い岩礁でも完璧な身のこなしを見せ、魔獣の死角を突く隠密攻撃にさらに磨きをかけている。

セレン(セイレーン族の海先案内人):海峡の魔獣がいなくなったことで、ハイウェイの横の海を気持ちよさそうに泳ぎながら、玄亀族に安全な水路を教えている。

ルミナ(ドワーフの機関技師):玄亀族の造船技術とアリアの古代知識を融合させ、エクスプレスに水陸両用の機能を組み込む改修案を徹夜で作成中。

ニア(猫人族の魔導具技師):アリアの放ったエーテル・ブラスターの威力に大興奮し、「あれ、列車の主砲に組み込みますにゃ!」と目を輝かせている。

アリア(古代機巧メイド):対城塞殲滅用兵器で魔獣を一瞬で蒸発させ、圧倒的な火力支援を証明。「メイドとしての清掃業務(魔獣駆除)を完了しました」と無表情で報告。

ゲンゾウ(玄亀族の長):【新規加入(海洋建設・造船部隊長)】トウヤに一族と大方舟を救われ、安全第一商会に絶対の忠誠を誓う。優れた造船技術で海上インフラを支える。

インフラ状況:西方大陸イーストポートから竜鳴海峡へ向けて『浮体式・魔導ハイウェイ』の敷設を開始。最悪の難所を安全な道で切り拓く。

資金:金貨6,500,000枚(変動なし。西方大陸の物流による莫大な利益が継続的に流入中)

ここまでお読みいただきありがとうございます!少しでも面白いと感じたら、画面下から【ブックマーク】と【☆☆☆☆☆】の評価をいただけると、執筆の大きなモチベーションになります!尚、現在新作もよろしく(*´∀`)ノ

しがらみだらけの人生に疲れたので、記憶を消して無人境へ転生します〜無限魔力の【万能創造】で理想の拠点を作ってたら、最強の魔獣たちが勝手に懐いて最高の家族になりました〜

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