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第49話 黄金都市の陰謀と、砂漠を制する防衛要塞駅の構築

第49話 黄金都市の陰謀と、砂漠を制する防衛要塞駅の構築

南方大陸アウレリアの北端に位置するオアシス都市、カラハリ。

ほんの数日前まで、この街は『死の息吹』と呼ばれる超巨大な砂嵐と、それに乗じて現れる凶悪な魔獣サンド・ウォームの群れによって完全に孤立し、滅亡の危機に瀕していた。枯れ果てた井戸、ひび割れて乾ききった大地、そして絶望に打ちひしがれ、僅かな泥水を奪い合っていた市民たち。

しかし、その地獄のような光景は、トウヤが率いる『安全第一商会』の到来によって、まさに劇的としか言いようのない変化を遂げていた。

トウヤの規格外のインフラ構築魔法によって、街全体が巨大で美しい透明の『クリスタル・ドーム』に覆われ、猛烈な砂嵐や肌を焼くような熱波は完全に遮断された。さらに、トウヤがオアシスの中心部に魔法の杖を突き立てたことで、枯れ果てていた地下水脈が再び引き上げられ、透き通るような清らかな水が街中の水路を勢いよく流れている。ドーム内はエルフの護衛シルフィが緻密に調整する空調結界魔法によって、常に春のような心地よい気候に保たれており、枯れかけていた緑豊かな木々や果樹が急速に息を吹き返し、色鮮やかな花々を咲かせていた。

「さあさあ! 皆さん、順番に並んでくださいねー! 今日はカラハリ特産の香辛料をたっぷり使った『サンド・ウォームと夏野菜の激辛スパイシーカレー』ですよ! 栄養満点で、砂漠の暑さに負けない丈夫な体を作りますからね! おかわりもたくさんありますよ!」

広場の中心に設置された、ドワーフのルミナ特製の巨大な魔導キッチンカーの前で、獣人の少女ミアがお玉を片手に元気な声を響かせる。

その前には、数日前まで飢えと渇きに苦しんでいたカラハリの市民たちが、活気を取り戻した目を輝かせながら長蛇の列を作っていた。

「う、美味い……! なんだこの肉の深みのある旨味は! あの恐ろしい巨大蟲が、こんなにジューシーでホロホロに崩れる美味しい肉になるなんて信じられない!」

「水もたっぷり飲めるし、こんなに美味しいご飯までお腹いっぱい食べられるなんて……。トウヤ様と安全第一商会は、本当に砂漠の精霊神の使いだよ!」

市民たちは、スパイシーな香りが食欲をそそるカレーを口いっぱいに頬張りながら、歓喜と感謝の涙を流している。

その平和で活気あふれる光景を、新しく完成したばかりの白亜の建造物『カラハリ・クリスタルターミナル駅』の最上階の執務室から見下ろしながら、トウヤは淹れたての冷たいミントティーを口に運んだ。

「ふぅ……。ひとまず、ここカラハリの地盤は完全に安定したな。市民たちの健康状態も劇的に回復しているし、何よりクリスタル・チューブ鉄道を通じた外部からの物資の搬入が順調そのものだ」

彼が商会として掲げる【安全第一】死に戻り商人の異世界スローライフ~万能魔法と『リトライ』を駆使して完璧な物流網とインフラを整備し、のんびり隠居を目指します~という至上理念は、この過酷な砂漠の大地においても完璧に機能していた。

「はいっ! トウヤ様のおかげで、私たちの街は以前よりも遥かに豊かで、そして絶対に安全な場所になりました。白砂商会を代表し、そしてカラハリの全市民を代表して、改めて深く、深く御礼申し上げます」

トウヤの背後で、狐の耳とふさふさの尻尾を持つ獣人フォックスの女性商人、リラが床に額がつくほど深く頭を下げる。彼女の傍らには、護衛隊長である蜥蜴人リザードマンの戦士ザラスが、主の言葉に同意するように不動の姿勢で立っていた。

「礼には及ばないさ。これも俺の考える世界規模のインフラ投資の一環だからね。……さて、リラさん、そしてリン、マイロ。このカラハリを重要拠点として、さらに南方大陸アウレリアの物流網を広げていきたいのだが、近隣の都市や勢力についての詳細な情報を教えてもらえるかな?」

トウヤが促すと、リラは真剣な表情になり、犬人族ドッグマンの地図職人マイロがテーブルの上に広げた高精細なホログラムマップを指し示した。

「へい、会長。あっしとリン姐さんで、リラ嬢の知識を元に周辺の勢力図をまとめやした」

マイロが肉球でマップの一部を拡大する。

「承知いたしました。現在、このアウレリア大陸において最も巨大な経済力と軍事力を誇っているのは、ここカラハリからさらに南西へ数百キロ離れた岩山地帯に位置する『黄金都市エルドラド』です」

リラが重苦しい声で説明を始める。

「あそこは、大陸中の金や希少な魔法鉱石が集まる巨大な交易拠点であり、同時に……この大陸で最も腐敗しきった都市でもあります」

「腐敗、ですか」

鼬人族イタチマンの情報屋リンが、眼鏡の奥の目を細める。

「ええ。エルドラドを実質的に支配しているのは、『黄金の天秤』を名乗る悪逆非道な商業ギルドの連合体です。彼らは莫大な金と暴力で周辺の小さなオアシスや部族を力で支配し、物資の流通ルートを完全に独占しています。我々カラハリが砂嵐で孤立した際も、彼らは法外な値段で水を売りつけようとし、私たちがその理不尽な要求を拒否すると、一切の支援を打ち切り、我々が干からびて死ぬのを待っていたのです」

「なるほど。物流という人々の命綱を盾にして弱者から搾取する、典型的な害虫どもだな。ガランド帝国の貴族や、ポルト・ノヴァの悪徳海賊たちと同じ匂いがする」

トウヤの瞳に、冷ややかな、しかし確かな商人の怒りが宿る。

「しかも、厄介なのはそれだけではありません」と、リザードマンのザラスが重々しい声で口を開いた。

「エルドラドの連中は、砂漠を根城にする無法者の部族『砂蠍さかつ族』を専属の傭兵として雇い入れています。彼らは巨大な毒サソリを操り、砂の中を自在に移動してキャラバンを襲う凶悪な盗賊団です。我々カラハリがトウヤ様のクリスタル・チューブ鉄道によって絶対安全な物流ルートを確立したと知れば、自分たちの利権が脅かされると判断し、必ず実力行使による妨害に出てくるはずです」

ザラスの警告が終わるか終わらないかのうちに、上空を偵察していた鳥人族バードマンのピピトが、窓ガラスを激しく叩いて緊急の合図を送ってきた。

「会長! 大変ですぜ! カラハリの南側、クリスタル・チューブの延長工事予定地に向かって、猛烈な砂煙がものすごいスピードで近づいてきます! 数百……いや、千を超える騎影! 巨大なサソリに乗った武装集団です!」

「さっそくお出ましか。独占利権を奪われると知って、焦って潰しに来たわけだ。……対応の早さだけは評価してやろう。だが、俺たちのインフラに手を出したことを、骨の髄まで後悔させてやる」

トウヤはミントティーのカップを静かに置き、冷酷な笑みを浮かべて立ち上がった。

「みんな、出番だ。俺たちの安全なインフラを脅かす無法者どもに、本物の『力』と『絶望』を教えてやるぞ。エクスプレス、迎撃発進準備!」

「おう! 待ってました! 砂漠のサソリなんて、俺のバスターソードで真っ二つにしてやるぜ!」

人間の冒険者ザックが、ドワーフのルミナによって紅蓮隕鉄で強化された真新しい大剣を肩に担ぎ、獰猛な笑みを浮かべる。

「熱砂の盗賊など、我が竜の水魔法で一網打尽に押し流してくれる!」

「虎の牙は、硬い甲殻だろうが砂漠の岩だろうが噛み砕くわ!」

竜人族のリュウガと虎人族のガレスも、凄まじい闘気を立ち昇らせた。

「私の双剣の舞、砂漠の熱風よりも速く敵を斬り裂きますよ!」

「傭兵稼業の血が騒ぐぜ! 俺の斧の錆にしてやる!」

豹人族のファラと狼人族のヴォルグも、それぞれ武器を手に気合を入れる。

「ルミナ、エクスプレスの耐熱装甲と戦闘マニューバの調子はどうだ?」

トウヤの問いに、天才機関技師のドワーフ少女ルミナが、オイルに塗れた親指をグッと立てる。

「完璧です! 紅蓮隕鉄のコーティングにより、物理防御力も魔法耐性も桁違いです! サソリの毒針だろうが何だろうが、傷一つ付きませんよ! エンジンの出力も最高潮です!」

「よし。……リラさん、ザラスさん。街の防衛はドームの結界に任せておいてくれ。俺たちは少し外の『お掃除』をしてくる」

トウヤの頼もしい背中を見送りながら、リラとザラスは息を呑んで深く頭を下げた。

   * * *

カラハリから南へ数キロ離れた広大な砂漠地帯。

そこでは、黄金都市エルドラドに雇われた『砂蠍族』の盗賊団が、全長五メートルを超える巨大なサソリ型魔獣に騎乗し、凄まじい砂煙を上げながら突撃してきていた。

「ヒャッハー! あの見慣れねえ透明なガラスの管をぶっ壊せ! エルドラドの旦那衆からの依頼だ、この街の物流を完全に止めて、俺たちの支配下に戻してやるんだよ! 水も食料も全部奪い取れ!」

砂蠍族の首領が、毒々しい紫色のシミターを振りかざして卑劣な叫び声を上げる。

彼らの狙いは、トウヤが敷設したばかりの絶対安全な物流網『クリスタル・チューブ鉄道』の物理的な破壊であった。

しかし、彼らがチューブに近づこうとしたその瞬間、砂丘の向こうから大地を揺るがすけたたましい汽笛の音が響き渡り、漆黒と赤黒い光沢を放つ巨大な魔導装甲列車『安全第一エクスプレス』が、あり得ない速度で姿を現した。

「な、なんだあの巨大な鉄の塊は!? 砂漠の上をレールもなしに(実際には氷のレールを瞬時に敷いているのだが)走ってきやがるぞ!?」

盗賊たちが驚愕する中、列車は猛スピードで接近し、彼らの目の前で凄まじいブレーキ音を立てて急停止した。

「『風魔法・暴風の結界テンペスト・ウォール』!」

列車のデッキに立つエルフのシルフィが杖を振るうと、凄まじい暴風の壁が発生し、盗賊たちが慌てて放った毒矢や魔法を全て空の彼方へ弾き返した。

「さあ、お掃除の時間だ。手加減はいらない、徹底的に無力化しろ」

トウヤの冷酷な指令と共に、特務チームの面々が列車から砂漠へと飛び出した。

「オラァァァッ!! サソリ野郎、叩き潰してやる!」

ザックが跳躍し、空中で紅蓮隕鉄のバスターソードを力任せに振り下ろす。圧倒的な質量と切れ味を誇るその一撃は、鋼鉄のように硬いサソリの甲殻を紙のように真っ二つに両断し、騎乗していた盗賊ごと砂漠に叩きつけた。

「な、なんだあの異常な剣は!? うちの自慢のサソリが一撃で……!」

「余所見をしている暇があるのか? 『竜の水撃ウォーター・バースト』!」

リュウガが放った超高圧の水流が、砂漠の砂を巻き上げながら盗賊たちを次々と薙ぎ払う。砂漠の住人である彼らにとって、凄まじい水圧の攻撃は未知の恐怖であった。

「虎王の咆哮タイガー・ロア!! 恐れ戦け!」

ガレスの腹の底から響く圧倒的な咆哮が、サソリたちの本能的な恐怖を呼び覚まし、彼らはパニックに陥って主人の命令を無視し、同士討ちや暴走を始めた。

「隙だらけですね! 『双剣・疾風迅雷』!」

ファラが砂の上を滑るように移動し、目にも止まらぬ速さで盗賊たちの武器や防具のジョイント部分だけを正確に斬り裂いていく。

「ヒャッハー! こっちのセリフだぜ! 『狼牙・大断斬』!」

ヴォルグの巨大な戦斧が、脅威となるサソリの毒針を根元から次々と切断していく。

圧倒的、という言葉すら生ぬるい、一方的な蹂躙劇であった。

砂蠍族の盗賊たちは、数では千を超え圧倒的に勝っていたにもかかわらず、トウヤの仲間たちの規格外の戦闘力の前に、わずか数分で完全に制圧されてしまった。

数百頭の巨大サソリは気絶するか逃げ出し、盗賊たちは砂の上に転がりながら武器を捨て、呻き声を上げている。

「ば、馬鹿な……。俺たちの精鋭部隊が、たった数人に……化け物かよ……」

首領の男が、ポッキリと折れたシミターを握りしめながら、恐怖に顔を引きつらせて後ずさる。

その目の前に、漆黒のコートを羽織ったトウヤが、一切の足音を立てずに歩み寄った。

「お前たちが黄金都市エルドラドの手先か。……人の造ったインフラを壊そうとするのは、俺が最も嫌う行為だ。死で償うか?」

トウヤの瞳には、一切の感情がこもっていない、絶対零度の冷たさが宿っていた。

「ひぃぃっ! ま、待て! 俺たちは雇われただけだ! エルドラドの商業ギルド『黄金の天秤』が、お前らのチューブを破壊しろと命令したんだ! 逆らえば俺たちのオアシスが干上がるから仕方なくやったんだ!」

首領は命惜しさに、あっさりと雇い主を裏切って情報を吐き出した。

「そうか。なら、その『黄金の天秤』とやらに、直接クレームを入れに行くとしよう。……だが、その前に」

トウヤは首領から視線を外し、周囲の広大な砂漠を見渡した。

「この場所は、カラハリから南へ向かうための中継地点としてちょうどいい。これ以上の妨害を防ぐためにも、ここに新たな『防衛拠点』を構築する」

トウヤは両手を広げ、彼の中に眠る莫大な魔力を解放した。

黄金の光が太陽のように輝き、周囲の砂漠全体を包み込む。

「『全魔法創造』――『超広域土魔法・砂漠凝固デザート・ソリッド』、からの『錬金魔法・巨大防衛要塞駅構築フォートレス・ステーション・クリエイト』!!」

ズゴゴゴゴゴォォォォォォッ!!!

大地が激しく震動し、盗賊たちが悲鳴を上げる。

トウヤの放った魔法は、足元の柔らかい砂を一瞬にして鋼鉄以上の硬度を持つ『魔導コンクリート』へと錬金し、強固な地盤を形成した。

そして、その地盤の上に、巨大な黒鋼の防壁、全方位を見渡せる監視塔、強力な魔導砲台、そしてクリスタル・チューブ鉄道の中継ターミナルが、まるで意思を持つ生き物のように、数秒で次々と組み上がっていったのだ。

「な、なんだこれは……! 砂漠のど真ん中に、一瞬で巨大な城が……! 神の御業だ……」

盗賊の首領は、完全に正気を失ったように白目を剥いて気絶した。

わずか数分後。

そこには、周囲を完璧な防壁で囲まれ、強力な防衛システムを備えた難攻不落の『安全第一・アウレリア南部防衛要塞駅』が完成していた。

駅の内部には、広大なプラットホームと、涼しく快適な物流倉庫がすでに稼働状態に入っている。

「すげえ……。たった数分で、こんなバカでかい要塞を造り上げちまうなんて……。やっぱりトウヤ大将は規格外だぜ」

ヴォルグが戦斧を肩に担ぎながら、呆れ半分、尊敬半分の声で呟く。

「これなら、エルドラドの連中が何万の軍勢で攻めてきても、絶対に突破できませんね。物流の中継地点としても完璧です」

シルフィも満足げに頷いた。

「さて、お掃除も要塞造りも終わった。……お前たち、起きろ」

トウヤが気絶していた盗賊たちに冷水を浴びせて叩き起こす。

「ひぃぃっ! 殺さないでくれぇ!」

「殺しはしない。俺は商人だからな。……お前たちにはこれから、この新しい要塞駅の『清掃員および荷下ろし作業員』として、商会のためにたっぷり労働で借りを返してもらう。逃げようとすれば、この砂漠のど真ん中に放り出すぞ。労働の対価として、エルドラドの奴らより高い給金と、ミアの作る極上の飯、そして絶対に安全な寝床は保証してやる」

盗賊たちは、恐怖と、少しばかりの安堵(飯が食えて安全が保証されるという事実)の入り混じった表情で、何度も何度も土下座をして頷いた。彼らもまた、過酷な砂漠で生きるためにエルドラドに搾取され、盗賊に身をやつしていたに過ぎない。安全な衣食住が保証されるのであれば、喜んで労働を受け入れる者も少なくなかったのだ。

   * * *

要塞駅の完全な稼働を確認し、元盗賊たちを労働力として配置した後、トウヤたちはカラハリへと帰還した。

街は相変わらず活気に満ち、市民たちはトウヤたちの無事な帰還を歓喜の声で迎えた。

「トウヤ様! 盗賊団の討伐、そして新たな要塞の建設、本当にありがとうございます! これでカラハリは完全に安全な都市になりました!」

リラとザラスが、ターミナルで深く頭を下げる。

「ああ。だが、根本的な問題は解決していない。諸悪の根源である黄金都市エルドラドの商業ギルド『黄金の天秤』を潰さなければ、この大陸に真の平和と絶対安全な物流は訪れない」

トウヤは、クリスタル・ドームの向こう側に広がる、南西の空を鋭く見据えた。

「リラさん。白砂商会を通じて、エルドラドの一般商人たちに情報を流してくれ。『安全第一商会が、エルドラドまでの絶対安全なクリスタル・チューブ鉄道を開通させる。不当な税や暴力に苦しむ者は、我々のインフラを利用しろ』と」

「承知いたしました! 彼らの不当な支配から解放されるとなれば、多くの商人がトウヤ様の商会に賛同し、エルドラドの経済は内部から崩壊するはずです!」

リラが力強く頷く。

「物流を力で支配する者には、それを遥かに凌駕する圧倒的な『インフラの力』と『経済力』で分からせてやる。……次なる標的は、黄金都市エルドラドだ。腐敗した天秤を叩き壊し、俺たちの『安全第一』のルールをこの大陸全土に敷き詰めるぞ」

「「「おおーーっ!!」」」

特務チームの仲間たち、そしてカラハリの市民たちが、一斉に歓声を上げた。

灼熱の砂漠を貫き、人々に水と安全をもたらす『安全第一商会』の快進撃。

彼らの造る「道」は、もはや単なる移動手段ではない。それは絶望を希望へと変え、腐敗した権力を打ち砕く、最強の武器インフラとなっていた。

黄金都市エルドラドとの全面的な経済・物流戦争が、今まさに幕を開けようとしていた。

【現在のステータス状況】

名前:トウヤ

年齢:18

職業:商人 / 冒険者(ランクS)

レベル:110 (巨大防衛要塞駅の瞬時構築、および砂蠍族の制圧によりレベルアップ)

体力:1200/1200

魔力:90,000/100,000 (要塞構築と魔導コンクリート錬成により消費。現在急速回復中)

固有スキル:『リトライ(発動可能)』

魔法適性:全属性(火・水・風・土・光・闇・時空・無)

取得スキル:鑑定、算術、交渉術、全魔法創造、全武具習熟、気配遮断、錬金、空間把握、海洋環境制御、砂漠環境制御、【新】要塞建築術

【仲間・後援者の状況】

ミア(獣人の少女):捕虜となった砂蠍族の盗賊たちにも、厳しい労働の対価として「巨大サソリの唐揚げ特製ソース和え」を振る舞い、彼らの胃袋を完全に掌握する。

シルフィ(エルフの護衛):要塞駅の暴風結界システムを構築し、砂漠の過酷な環境から駅を完全に守護する要となる。

ザック(人間の冒険者):紅蓮隕鉄のバスターソードの威力が想像以上だったことに大興奮し、毎日素振りの回数を倍に増やしている。

リュウガ(竜人族の戦士):水魔法による範囲攻撃の精度をさらに高め、砂漠戦闘における絶対的な優位性を確立する。

ガレス(虎人族の戦士):要塞駅の防衛システムと自身の咆哮を組み合わせた、新たな威嚇戦術を考案中。

マイロ(犬人族の地図職人):新設された「南部防衛要塞駅」と、エルドラドまでの予測ルートを海図ならぬ「砂漠図」に嬉々として描き込んでいる。

ピピト(鳥人族の飛脚):砂嵐を避けるための高高度飛行ルートを開拓し、エルドラド周辺の偵察任務へと旅立つ準備を進める。

リン(鼬人族の情報屋):リラと協力し、エルドラドの内部にいる不満分子の商人たちと密かに接触し、情報網を張り巡らせる。

ヴォルグ(狼人族の傭兵):元盗賊たちの現場監督に就任し、サボる者には容赦なく戦斧の峰打ちをお見舞いしている。

ファラ(豹人族の女戦士):砂漠の環境に完全に適応し、音もなく敵の背後に回る隠密技術にさらに磨きをかける。

セレン(セイレーン族の海先案内人):砂漠は乾燥して苦手だが、トウヤが作ってくれた特製冷水プールの車椅子に乗って、涼しい顔で過ごしている。

ルミナ(ドワーフの機関技師):エクスプレスの装甲が完璧に機能したことに満足し、次は要塞駅の魔導砲の改良に目を輝かせている。

リラ(狐人族の商人):白砂商会の情報網をフル活用し、エルドラドの経済を内側から崩すための緻密な作戦を練り上げる。

ザラス(リザードマンの戦士):カラハリの自警団を率いて、要塞駅とクリスタル・チューブの定期巡回任務に就き、鉄壁の守りを固める。

砂蠍族の元盗賊たち:【新規労働力(強制から正規雇用へ)】トウヤの圧倒的な力と、ミアの作る美味しすぎる賄いに屈服し、文句一つ言わずに要塞駅の清掃と荷下ろしに励む。

インフラ状況:カラハリ南部に「アウレリア南部防衛要塞駅」完成。クリスタル・チューブ鉄道の延長工事の足場が固まる。

資金:金貨500,000枚(砂蠍族から没収した裏金と、盗賊が乗っていた希少な巨大サソリの素材を売却し、資金がさらに潤沢に)

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