第48話 灼熱の砂海と、砂漠を貫くクリスタル・チューブ鉄道
第48話 灼熱の砂海と、砂漠を貫くクリスタル・チューブ鉄道
東の大陸から海を越え、オセアニア群島諸国、そして灼熱の鋼鉄島イグニスへと順調にインフラ網を拡大してきた安全第一商会。
イグニス島で世界最高峰の鍛冶技術を持つドワーフたちと専属契約を結び、希少にして絶対の耐熱性を持つ鉱石『紅蓮隕鉄』を大量に確保したトウヤたちは、休む間もなくさらなる未開の地へと歩みを進めるべく、準備を整えていた。
イグニスの真新しい耐熱冷却ターミナルに停泊している、トウヤたちの移動拠点『安全第一エクスプレス』は、外見からして劇的な変化を遂げていた。
漆黒の魔導装甲の表面には、ドワーフの天才機関技師ルミナの手によって紅蓮隕鉄の特殊なコーティングが幾重にも施され、鈍く赤黒い、絶対的な力強さを感じさせる光沢を放っている。これにより、列車の装甲はこれまでの数倍の物理強度と、マグマの海の中すら無傷で走り抜けられるほどの究極の耐熱性を獲得していたのである。
「ふふふっ! トウヤ会長! 見てくださいよ、この完璧な仕上がり! 紅蓮隕鉄の特性を極限まで引き出して、魔力伝導率も大幅にアップさせました! これでエクスプレスの最高速度はさらに三割増し、防御力に至っては、最上位竜のブレスを真正面から受けても傷一つ付きませんよ! 私の徹夜の結晶です!」
油まみれのツナギを着たルミナが、ゴーグルを額に押し上げ、顔を煤だらけにしながら誇らしげに胸を張る。彼女の職人としての情熱は、この短期間でエクスプレスを文字通り「無敵の要塞」へと昇華させていた。
「素晴らしい仕事だ、ルミナ。これでどんな過酷な環境だろうと、安全第一のインフラを維持できる。……徹夜は感心しないが、特別ボーナスを弾むとしよう」
トウヤは列車の冷ややかな装甲を優しく撫でながら、満足げに頷いた。
【安全第一】死に戻り商人の異世界スローライフ~万能魔法と『リトライ』を駆使して完璧な物流網とインフラを整備し、のんびり隠居を目指します~を至上命題とするトウヤにとって、移動拠点であり世界を繋ぐ物流の要であるこの列車の強化は、何よりも優先すべき事項であった。
次なる目的地、死の砂漠とオアシス都市
車内の広々としたラウンジでは、特務チームの面々が次の目的地についての重要な作戦会議を開いていた。
外は灼熱の火山島だが、快適な空調が効いた室内には、獣人の少女ミアが用意した『特製トロピカル・フルーツソルベとマクラカ産ミントの冷茶』の甘く爽やかな香りが漂い、一行の長旅の疲れを癒やしている。
「さて、イグニスの地盤は完全に固まり、ドワーフたちによる鉱石の安定供給ルートも確立した。……リン、マイロ。次なる大陸と、そこにある『安全な街』の候補について報告を頼む。俺たちの物流網を、さらに南へと広げるぞ」
トウヤが冷たいソルベを口に運びながら、情報班の二人に視線を向けた。
「へい、会長。あっしとリン姐さんで、イグニスのさらに南、広大な海を越えた先に広がる『南方大陸アウレリア』についての詳細な情報をまとめやした」
犬人族の地図職人マイロが、ホログラムの立体マップをテーブルの中央に展開する。そこには、広大な黄色い大地――果てしなく続く砂漠が広がっていた。
「アウレリア大陸は、その国土の八割が過酷な砂丘に覆われた『死の大地』です。ですが、その砂漠の要所には地下水脈が湧き出す美しいオアシスがあり、そこを中心とした都市国家が点在しています。我々がまず向かうべきは、大陸の北端に位置する最大の交易拠点、『オアシス都市カラハリ』でさぁ」
鼬人族の情報屋リンが、冷ややかな声でマイロの説明を引き継ぐ。
「カラハリは、大陸中の商人たちが集まる『安全な街』として古くから栄えてきました。……しかし、それはあくまで『かつては』の話です。現在、カラハリへと続く全ての陸路は完全に麻痺し、孤立状態にあります」
「またか。海賊や悪徳商人の次は、どんな悪党が物流を邪魔しているんだ? そいつらもまとめてぶった斬ってやるぜ!」
人間の冒険者ザックが、新しく打ち直されたバスターソードの柄を握りしめ、忌々しげに舌打ちをする。
「今回は人間の悪党というより、自然災害と魔獣の複合的なトラブルです」
リンはマップの一部を拡大し、カラハリ周辺の広大な砂漠地帯を指し示した。
「数ヶ月前から、この一帯で『死の息吹』と呼ばれる、凶悪な魔力を帯びた超巨大な砂嵐が絶え間なく吹き荒れるようになりました。この砂嵐に巻き込まれれば、熟練の商人でも一瞬で方向感覚を失い、全身の水分を奪われて干からびてしまいます。さらに厄介なことに、その砂嵐を住処とする超大型の魔獣『サンド・ウォーム(巨大砂蟲)』が異常繁殖し、砂嵐を強行突破しようとするキャラバンを次々と砂の中に引きずり込み、食い荒らしているのです」
「巨大な砂嵐に、砂漠の巨大蟲か……。完全に陸の孤島状態というわけだな。インフラが死んでいる」
狼人族の傭兵ヴォルグが、腕を組んで唸る。
「はい。物資の流通が完全に途絶えたことで、オアシス都市カラハリは深刻な食料・物資不足に陥っています。さらに、砂嵐の魔力の影響で命綱である地下水脈も枯れ始めており、街の存続自体が危ぶまれている、まさに滅亡寸前の状況です」
「……なるほどな」
トウヤの瞳に、静かな、しかし絶対的な決意の炎が宿る。
「人々が水と食料に飢え、砂に飲まれる恐怖に怯えている。そんな絶望的な状況を放置していては、完全な物流ネットワークなど夢のまた夢だ。……よし、次の目的地はオアシス都市カラハリに決定だ。砂嵐だろうが巨大蟲だろうが、俺たちの『安全第一エクスプレス』の歩みを止めることはできない。砂の海に、絶対に安全な『道』を切り拓くぞ!」
「おう! 待ってました! 砂蟲なんて、俺のバスターソードで輪切りにしてやるぜ!」
ザックが闘志を剥き出しにして立ち上がる。
「砂漠の熱気など、我が竜の水魔法で心地よいオアシスに変えてくれよう!」
竜人族のリュウガも力強く頷く。
「虎の牙は、砂の中でも決して鈍らぬわ! 蟲けらどもを蹴散らしてくれる!」
「私の双剣、砂漠の熱風に乗って舞い踊りますよ!」
ガレスとファラも武器を手に気合十分だ。
「皆さん、砂漠はとても乾燥しますから、しっかり水分補給してくださいね! 砂蟲を倒したら、美味しく食べられるか調べてみましょう! 意外とぷりぷりして美味しいかもしれませんよ!」
ミアが目を輝かせながらお玉を振りかざし、車内の空気を和ませる。
「エクスプレス、南方大陸アウレリアへ向けて発進!」
トウヤの号令と共に、紅蓮隕鉄で強化された魔導装甲列車は、イグニス島のターミナルを力強く出発し、再び海の上に絶対凍結の魔導レールを敷設しながら、南の未知なる大陸へと疾走し始めた。
死の息吹と、巨大砂蟲との死闘
数時間の海上走行の後、前方の視界に黄金色に輝く広大な大地が現れた。南方大陸アウレリアである。
列車はそのまま海岸線を越え、果てしなく続く砂漠地帯へと突入した。
窓の外は、見渡す限りの巨大な砂丘と、陽炎が揺らめく灼熱の地獄。太陽の光が砂に反射し、強烈な眩しさを放っている。しかし、車内はエルフの護衛シルフィの風魔法と、紅蓮隕鉄の完璧な断熱効果によって、信じられないほど涼しく快適に保たれていた。
「す、すげえ……。外は石の上で目玉焼きが焼けそうなほど暑いってのに、車内は涼しい風が吹いてて天国みたいだぜ」
ザックが窓ガラスに手を当てながら、感嘆の声を漏らす。
「ふふん! 私の改修のおかげですね! 熱を遮断しつつ魔力を循環させるシステム、完璧に機能していますよ!」
ルミナがドヤ顔で胸を張る。
しかし、その平穏な砂漠の旅は長くは続かなかった。
「会長! 前方より、桁違いに巨大な砂嵐が接近中! これがリン姐さんの言っていた『死の息吹』です!」
上空を偵察していた鳥人族のピピトが、強風に煽られながら慌てて車内に飛び込んできた。
前方を見ると、空と大地を完全に覆い尽くすほどの巨大な茶褐色の壁――超巨大な砂嵐が、天を衝くような高さを誇りながら、猛烈なスピードでこちらに迫ってきていた。
「さらに、砂嵐の奥に複数の巨大な生体反応あり! 商人のキャラバンらしき一団が、巨大な魔獣の群れに襲われています!」
セイレーン族のセレンが魔導レーダーを凝視しながら叫ぶ。
「急ぐぞ! 完全に砂に飲み込まれる前に介入する!」
トウヤは列車の出力を最大に引き上げた。
エクスプレスは、轟音を立てて迫り来る巨大な砂嵐の壁へと、一切の躊躇なく突っ込んでいった。
バチバチバチッ!!
凄まじい風圧と共に、岩のように硬い砂粒が凄まじい勢いで列車の装甲に打ち付けられる。しかし、紅蓮隕鉄のボディは傷一つ負うことなく、その猛威を完全に弾き返し、安定した走行を続けている。
砂嵐の内部は、視界が数メートルしかないほどの暗闇と、耳をつんざくような暴風が吹き荒れていた。
その中で、十数頭のラクダのような荷獣を連れた商人たちが、絶望的な戦いを強いられていた。彼らを囲んでいるのは、全長三十メートルはあろうかという超巨大なミミズのような魔獣『サンド・ウォーム』の群れだった。すり鉢状の巨大な口には無数の鋭い牙が何重にも並び、商人たちを次々と蟻地獄のような砂の中へと引きずり込もうとしている。
「もう駄目だ……! こんな巨大な蟲の群れに勝てるわけがない……! 積荷も命も、ここで終わりだ……!」
キャラバンを率いる、狐の耳とふさふさの尻尾を持つ獣人の女性商人が、絶望に膝をつき、顔を覆う。
彼女の護衛を務める、頑強な緑色の鱗を持つ蜥蜴人の戦士も、大剣を構えながら満身創痍であった。
「お嬢様、ここは私が命に代えても食い止めます! 少しでも早く逃げて……!」
その時だった。
プァァァァァァァァンッ!!!
けたたましい列車の汽笛が、死の砂嵐の轟音を切り裂いて響き渡った。
「な、なんだ!? 砂嵐の中に、鉄の塊が走ってきたぞ!?」
商人たちが驚愕して目を見開く中、エクスプレスはキャラバンのすぐ横に魔法のレールを敷設しながら急停止した。
「お待たせしました。安全第一商会です。……随分と厄介な砂遊びをしているようですね」
列車のドアが開き、漆黒のコートを翻したトウヤが、風の結界を纏いながら涼しい顔で姿を現した。
「安全第一……? な、何者かは知らんが、ここは危険だ! 早く逃げろ! こいつらの皮膚は鋼より硬く、砂の中へ潜られたら手も足も出ないぞ!」
リザードマンの戦士が叫ぶが、トウヤは冷静に指を鳴らした。
「俺たちのインフラを邪魔する害虫は、元から絶つ。みんな、駆除開始だ。晩飯の食材確保も兼ねてな」
「おうっ!」
ザック、リュウガ、ガレス、ヴォルグ、ファラの五人が、列車のデッキから猛烈な砂嵐の中へと飛び出した。
「オラァァァッ! ミミズ野郎、大人しくしやがれ!」
ザックの紅蓮隕鉄で強化されたバスターソードが閃き、サンド・ウォームの硬い外殻を豆腐のように強烈な一撃で両断する。緑色の体液が砂漠に飛び散る。
「竜の覇気!! 水破竜巻!」
リュウガが放った水流の竜巻が、砂嵐を相殺しながらウォームの巨体を空高く吹き飛ばす。
「虎王の咆哮!! 動く砂など恐れるに足らず!」
ガレスの咆哮が響き渡り、魔獣の動きが本能的な恐怖でピタリと止まる。その隙に、ファラの双剣とヴォルグの戦斧が、次々とウォームの急所を的確に斬り裂いていった。
「す、すげえ……。あんな巨大な魔獣の群れを、あっという間に……」
狐人族の女性商人が、唖然としてつぶやく。
「しかし、トウヤ様! 魔獣は倒せても、この『死の息吹』の砂嵐自体は止まりません! 魔力溜まりが砂漠全体に広がっていて、これでは安全な物流など不可能です!」
シルフィが風の結界を維持しながら叫ぶ。
「ああ、わかっている。自然の猛威が道を阻むというなら、その猛威すらも完全に物理的に遮断する『絶対安全な道』を創り出せばいいだけのことだ」
砂漠を貫くクリスタル・チューブ鉄道
トウヤは列車の屋根に飛び乗り、両手を猛烈に吹き荒れる砂嵐へと向けた。
彼の中に眠る莫大な魔力が、黄金の光となって爆発的に膨れ上がり、周囲の砂漠を照らし出す。
「『全魔法創造』――『超広域土魔法・珪砂融解』、からの『錬金魔法・巨大結晶管生成』!!」
カッ……!!!
トウヤの両手から放たれた凄まじい熱量と魔力の波動が、列車の周囲の砂嵐を、そして眼下に広がる広大な砂漠の砂を瞬時に『超高温で融解』させた。
ドロドロに溶けた莫大な量の珪砂は、トウヤの錬金魔法によって瞬く間に透明で強靭な『強化ガラス(魔導クリスタル)』へと性質を完全に変化させていく。
そして、その巨大な透明のガラスは、エクスプレスが走るレールを完全に覆い尽くすようにして、ドーム状の『超巨大なチューブ』を形成し始めたのだ。
ズゴゴゴゴゴォォォォォッ!!!
砂嵐が吹き荒れる中、トウヤの魔法によって、砂漠を何百キロにもわたって一直線に貫く、巨大な透明のトンネル――『クリスタル・チューブ鉄道』が一瞬にして構築されていく。
チューブの内部は、シルフィの魔法と連動した空調システムが自動的に組み込まれ、砂嵐の轟音も、灼熱の熱気も完全に遮断されていた。
外では凶悪な死の砂嵐が荒れ狂っているが、チューブの中は嘘のような静寂に包まれ、快適な涼風が吹き抜けている。
商人たちとキャラバンの荷獣は、トウヤの風魔法によって優しく持ち上げられ、この完成したばかりの絶対安全なチューブの中へと避難させられた。
「な、なんという事だ……。砂嵐の中に、巨大なガラスのトンネルを造り上げたというのか……!?」
リザードマンの戦士が大剣を取り落とし、震える声でつぶやく。
「これなら……これなら、どんな砂嵐が来ても、魔獣が襲ってきても、絶対に安全に旅ができる……。神の御業だわ……!」
狐人族の商人が、その場にへたり込んで歓喜の涙を流した。
「怪我はないかな? 俺は安全第一商会のトウヤだ。……ここから先は、このクリスタル・チューブの中を通れば、オアシス都市カラハリまで絶対に安全だ」
トウヤが優しく手を差し伸べる。
「あ、ありがとうございます……! 私は『白砂商会』の代表、リラと申します。そしてこちらは護衛隊長のザラスです。トウヤ様、貴方様は私たちの命の恩人です!」
リラがトウヤの手を握り、深く深く頭を下げる。
ザラスも片膝をつき、「我らリザードマンの誇りにかけて、この海より深い御恩は生涯忘れません。この命、貴方様のために使いましょう」と忠誠を誓った。
「リラさん、ザラスさん。カラハリの街は、水不足と物資不足で深刻な状況だと聞いている。俺たちはこれからこのチューブをカラハリまで繋げ、インフラを完全に復旧させるつもりだ。現地の案内と、商業ギルドへの仲介を頼めないか?」
トウヤの提案に、リラは力強く頷いた。
「もちろんです! トウヤ様がいれば、滅びかけのカラハリは必ず救われます!」
こうして、新たな仲間と現地の後援者を加えた安全第一エクスプレスは、商人たちのキャラバンを安全なチューブ内に保護しながら、オアシス都市カラハリへと向けて出発した。
透明なクリスタル・チューブの外では猛烈な砂嵐が吹き荒れ、魔獣がガラスにぶつかって弾き飛ばされているが、列車の中は至って快適だ。ミアが腕を振るった『サンド・ウォームの特製スパイス串焼き(意外にも鶏肉のような淡白でジューシーな味わいで絶品)』を頬張りながら、一行はついに目的地のカラハリへと到着した。
オアシス都市の復活と、新たなる拠点
オアシス都市カラハリ。
かつては豊かな水と緑に囲まれた美しい街だったが、砂嵐によって地下水脈が枯れかけ、街の周囲には砂が迫り、今にも飲み込まれようとしていた。
広場では、わずかに残った泥水を求めて争う暴動寸前の市民たちの姿があった。
「市長! もう貯水池の水が完全に底を突きます! このままでは街の全員が干からびてしまいます!」
「わかっている……! だが、どうしようもないのだ……。精霊よ、我らを見捨てるのか……」
疲れ果てた老市長が絶望の声を上げたその時。
**ゴゴゴゴゴ……**という地鳴りと共に、街を囲む砂嵐の壁を突き破り、巨大な透明の『クリスタル・チューブ』が広場の中心まで真っ直ぐに伸びてきたのである。
そして、その中から漆黒と黄金に輝く巨大な列車が現れた。
「『拠点再構築』・オアシス・クリスタルドームモード!!」
トウヤの絶対的な声と共に、列車の周囲の砂と岩が瞬時に錬金され、巨大で美しい透明なガラスのドームが街全体をドーム球場のように覆い尽くした。これにより、街は砂嵐の脅威から完全に隔離された。
さらにトウヤは、枯れかけていたオアシスの中心の泉に杖を突き立てた。
「『超広域水魔法・生命の源泉』!」
ズゴォォォォォォッ!!
大地が割れ、地下深くの豊かな水脈から、透き通るような清らかな水が天高く噴き上がった。
干上がっていた水路は一瞬にして満たされ、街の中に再び豊かな緑が芽吹き始める。
「水だ……! 水が湧き出たぞぉぉぉっ!!」
「街が、透明な壁に守られている……! 砂嵐が入ってこないぞ!」
絶望していた市民たちは、溢れ出す清らかな水を浴びながら、歓喜の涙を流して抱き合った。
「お待たせしました、カラハリの皆さん。もう水に困ることも、砂嵐に怯えることもありませんよ。安全第一商会が、この街のインフラを完全に復旧させました」
トウヤがドームの中心で微笑みかけると、市民たちは一斉にひれ伏し、彼を神の使いとして讃え始めた。
案内役のリラとザラスも、信じられない光景にただただ涙を流すばかりであった。
こうして、死の砂漠に囲まれていたオアシス都市カラハリは、トウヤの圧倒的なインフラ魔法によって、完全なる『絶対安全圏』へと生まれ変わった。
大陸を貫くクリスタル・チューブ鉄道の開通により、物資の流通も完全に復活。
トウヤの目指す【安全第一】の物流ネットワークは、灼熱の砂漠をも制覇し、さらなる世界中への拡大に向けて確かな地盤を築き上げたのであった。
【現在のステータス状況】
名前:トウヤ
年齢:18
職業:商人 / 冒険者(ランクS)
レベル:108 (クリスタル・チューブ鉄道の超広域敷設、およびオアシスの完全復旧により大幅レベルアップ!)
体力:1150/1150
魔力:92,000/100,000 (砂漠の融解と巨大ドーム構築により消費。現在急速回復中)
固有スキル:『リトライ(発動可能)』
魔法適性:全属性(火・水・風・土・光・闇・時空・無)
取得スキル:鑑定、算術、交渉術、全魔法創造、全武具習熟、気配遮断、錬金、空間把握、海洋環境制御、【新】砂漠環境制御
【仲間・後援者の状況】
ミア(獣人の少女):サンド・ウォームの肉をマクラカ産スパイスたっぷりの串焼きにし、カラハリの市民たちに大盤振る舞い。新たな砂漠の特産品として大ヒットさせる。
シルフィ(エルフの護衛):クリスタル・チューブ内の空調システムを完全に制御し、砂漠の真ん中でもエルフの森のような快適さを実現。
ザック(人間の冒険者):ルミナにバスターソードを紅蓮隕鉄で強化してもらい、切れ味と重さの向上に大興奮で素振りを続けている。
リュウガ(竜人族の戦士):オアシスの水源復旧を手伝い、水魔法の精密なコントロール力をさらに高めた。
ガレス(虎人族の戦士):砂嵐を恐れることなく戦えるチューブの存在に感心し、ドーム内の治安維持部隊の指揮を執る。
マイロ(犬人族の地図職人):変化の激しい砂漠において、絶対に動かないクリスタル・チューブを基準とした完璧な新マップを完成させる。
ピピト(鳥人族の飛脚):砂嵐の影響を受けないチューブ内を高速で飛び回り、連絡係としてかつてないほどの効率を発揮。
リン(鼬人族の情報屋):カラハリの商業ギルドを完全に掌握し、アウレリア大陸全土の交易ルートの利益を商会に集約するシステムを構築中。
ヴォルグ(狼人族の傭兵):ザラスと戦士としての意気投合を果たし、共にミアの串焼きを肴に酒を飲み交わしている。
ファラ(豹人族の女戦士):砂の上での軽快なフットワークを極め、暗殺者並みの隠密行動が可能になった。
セレン(セイレーン族の海先案内人):砂漠の熱気を嫌がっていたが、ドーム内に専用の広大なプールを造ってもらい、ご機嫌で泳いでいる。
ルミナ(ドワーフの機関技師):エクスプレスの紅蓮隕鉄装甲の性能テストが大成功し、次はクリスタル・チューブの自動清掃システムの開発に着手。
リラ(狐人族の商人):【新規加入(現地ギルド長代理)】白砂商会の代表。トウヤの圧倒的な力と商才に惚れ込み、カラハリにおける安全第一商会の専属代理人となる。
ザラス(リザードマンの戦士):【新規加入(砂漠護衛隊長)】リラの忠実な護衛。義に厚く、トウヤのインフラ網を守るため、カラハリの自警団を鍛え上げる。
インフラ状況:南方大陸アウレリアの砂漠地帯を貫く「クリスタル・チューブ鉄道」完成。オアシス都市カラハリをクリスタルドームで保護し、水源を完全復旧。
資金:金貨450,000枚(カラハリの商業ギルドとの独占契約、およびサンド・ウォーム素材の高値売却により資産がさらに増大)
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