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最強聖女は追放されたので冒険者になります。なおパーティーメンバーは全員同じような境遇の各国の元最強聖女となった模様  作者: 山外大河
五章 聖女さん、過去の清算をします

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9 残留チーム、成果報告

「それ含めて、報告しないといけない事が山程有るんだこっちは」


 重い表情でそう言った部長さんは、壁に寄りかかるマルコさんに視線を向ける。


「こっからはマコっちゃんに進行頼むわ。後は現地に赴いた皆。留守番して事後報告聞いただけの俺が話すよりはよっぽどいい」


 そう言って立ち上がる部長さん。


「座るか? マコっちゃん」


「いや俺はいい。ていうかこういう場でマコっちゃん呼びは止めろって言ってんだろうが」


「……とりあえず長くなりそうな雰囲気だから、私達は座ろうかな」


「そうっすね」


「じゃあ失礼します」


 言いながら私達は結界で椅子を作って座る。

 ……ていうか椅子足りてないけど、なんで同じ事出来そうなルカも立ってんの?

 いやまあマルコさん共々、なんか壁に背預けてるの絵にはなってるけどさ。

 ビジュアル重視? なんか撮り方次第では良さげなレコードのジャケットになりそう。


 と、そんな事を考えていると部屋の出入り口からニックの声が聞こえてくる。


「とりあえずちゃっちい奴ですけど、三人分椅子持ってきま……って座ってる」


 振り返るとパイプ椅子を運んできたニックの姿が視界に映る。

 そしてニックはマルコさん達に問いかけた。


「えっと……座ります?」


「……また持って帰れっていうのもアレだからな。お前も座れルカ」


「じゃあそうしようか」


 そして結局ニックが持ってきた椅子に座る二人。

 そんな二人にアリアさんが言う。


「良かったですね。椅子足りないから立つ事を選んだは良いものの、思ったより長丁場になってしまい、それでもなんとなくタイミング失って椅子取りに行ったり取りに行せたりできなかったお二人さん」


 ……ああ、これルカは気ぃ使って立ってたな、うん。


「お前、これから真面目な話するんだから茶化すなよ。別にいらねえからな緩衝材」


「……これ俺余計な事やっちゃったかな。と、とりあえず失礼します」


 そう言って出て行こうとするニックにマルコさんは言う。


「椅子三つ持ってきたんだろ。お前も座って話聞いとけ」


「聞いとけって、俺此処に居たら場違いじゃ無いですか?」


「こういうのも経験だ。別にこれから密談しようとしている訳でもねえからよ」


「あ、じゃあお言葉に甘えて」


「なんか気ぃ付いた事有ったら言えよ」


「ういっす!」


 少し嬉しそうに椅子に着席したニック。

 これで全員が腰を据えて話ができる形になった。


「じゃあ本題だ。とりあえずお前らがドルドットに向かってからの話をする」


 一拍空けてからマルコさんは言う。


「簡潔に言うと、あのレリアとかいう幽霊はあの地下を少し調べただけで敵の本拠地を突き止めたんだ」


「……ッ!?」


 驚き過ぎて声にならない声が出た。

 本拠地を突き止めた?


「そ、それ本当なんすか!?」


「ああ。で、その本拠地ってのはそっちも調べが付いていた通り魔正教。その本部施設だった訳だ」


「そこまで分かったなら、私達の収穫本当にゼロじゃないですか?」


「まあ今後色々協力して貰える態勢にはなったっすから」


「でも公安の人が調査して突き止めたような事を、こうもあっさりと……」


「それで、見付けた後どうしたの?」


 話の軌道を戻すとマルコさんがそれに答える。


「で、俺達はその本拠地にカチコんだ訳だ」


 ……ず、随分展開が速いね。


「えっと、本拠地近所だった?」


 そう問いかけるとステラが床を指さす。


「世界の裏側」


「えぇ……」


「定員6人って条件は有ったけどよ、半日足らずでそれができる術式を組みやがったんだ。アンナやルカがテンション上がってたのも分かる。アイツは魔術師として完全に怪物の域に達していた」


 いやほんと、想像以上に。

 ……ってちょっと待って。


「ちょっと待って。皆カチコんだ訳だよね。敵の本拠地に」


「そうだね。ウチらの中から人員選抜して。ああ、面子はウチinレリアさんにステラとミカ。それとルカさんとマコっちゃん」


「その面子でカチこんで皆重い空気で、レリアさんが居ないって事は……レリアさん、やられちゃったり……」


「アイツはやられてなんかいねえよ」


 ステラが苦笑いを浮かべてから答える。


「俺らは黒幕の魔術師と、あっちに寝返ったレリアに返り討ちにされて此処にいる訳だからさ」


 そんな衝撃的な言葉を。

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