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2月12日:チョコぱん 1
ああもう。
やだやだやだぁっ!
告白されて、ふって、期待して、無視されて…。
それでわたしはどうして落ち込んでるの?
どうして佐藤優斗を探してるの!?
「好きなんじゃない?」
不意に聞こえた咲妃の声。
「き、聞こえて!?」
口に出てたのかな…?
「顔に書いてあった。」
にやにやと言う咲妃。
やたらに鋭い咲妃の観察力。
それに驚いていた真由だが、咲妃の言った単語が引っかかる。
「『好き』なんて!絶対無い!!!無ぁ〜い!!」
というより、無くてほしいよ…。
「あ、佐藤優斗だ。」
「えっ!?」
思わず振り返る真由。
「うそ。」
「咲妃っ!」
咲妃の方にむき直す真由。
おかしそうに笑う咲妃と、咲妃の言動に焦るほのかが見えた。
本当に…『好き』になっちゃったの?
自分のモヤモヤした感情の正体が分からない真由だった。
気を取り直して一人購買に向かった真由。
いつも買う、好物の『チョコぱん』を探す真由。
そして目に入ったのはその『チョコぱん』が今まさに売り切れようとする姿。
「あぁっ!私のパンっ!!」
「え?」
そこの最後のぱんを持ったのは真由の悩みの種。
「さ、佐藤優斗…。」
真由は思わず後ずさり。
真由としてはもっとも会いたくなかった人物だ。




