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2月14日:ハッピー・バレンタイン 2



「真由ちゃん…。」




どうして!?



なんで泣いてたの?



僕の所へ、来てくれたんじゃないの!?




「うわっと…、優斗、お前、真由ちゃんに何したの?


 泣いていたっぽかったけど?」



様子をうかがいにやってきた耀介が慌てて教室に駆け込んでそう言った。



「わからないんだ。いきなり、出て行っちゃって…。」



「じゃあ、その前に、何があった?真由ちゃんが来る前から!!状況全部話してみ?」



優斗の天然具合を十分に理解している耀介は、当然原因は優斗だと考えた。




「えっと、まず、僕にチョコレートを渡しに来てくれた女の子がいて、


 僕は、『好きな人からしかもらわないから』って言って、断って、


 その子は出て行って、…真由ちゃんが教室に入ってきて、


 僕を見て、いきなり泣き出して…、出て行っちゃったんだ…。」



そこまで聞いて、耀介は溜息をついた。



「真由ちゃんは、お前とその女の子とのやりとりは聞いてたんだろうな。」



「?」



優斗は、耀介の言いたいことが分からない。



「で!!そのチョコ、何?」



耀介がビシッと指さしたのは、優斗が大事そうに握りしめるチョコレートらしき箱。



「え?これは…僕が持ってきたやつ。」



どうしてこれがそんなに不思議なのか、と思う優斗。



「なんで律儀にラッピングしてあんの?」



「真由ちゃん、チョコ好きだから、あげようかと思って、…逆チョコ…?」



優斗は嬉しそうに言う。



「お前なぁ!?


 『好きな人からしかもらわない』って言ったお前が、チョコレート持ってたら、


 『好きな人』からもらった物だと思うに決まってんだろ!!」



耀介は端的に言った。



実際、真由はそのせいで泣いたのだ。



「あっ!!」



優斗は目を丸くした。



「『あっ!』じゃねーよ!お前ホント天然だな!!


 だから正攻法でいけって言ったんだよ!!」



「真由ちゃん…、探さなきゃ!!」



焦る優斗。



「ドコにいるのかわかるのか!?」



「たぶん!」



優斗は急いで教室を出た。






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