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2月14日:ハッピー・バレンタイン



「で、優斗くんにチョコあげるわけ〜。」



バレンタインデー当日。



真由が持ってきた市販のチョコレートを見て咲妃が茶化す。



「さ、咲妃ッ!!し〜!」



「はいはい。」



「だ、だって…。バレンタインに会うのに、手ぶらなんて、おかしいでしょ…。」



真由は恥ずかしそうに言う。



「会えるんだぁ。」



ほのかは嬉しそうに言う。



「まさか、人の分までチョコレート奪ってた真由が、


 誰かにチョコレートあげる日が来る何てねぇ〜。」



咲妃はにやにや笑う。



「もぅ!!からかわないでっ。」



「真由ちゃん、頑張ってね!」



「う〜ん。頑張るって言うか、なんというか…。」



実際、真由はすでに好きとは言われているのだ。



「ちゃんと付き合うまで、気を抜いちゃダメだよ!」



「はーい。」



本番は、放課後。






放課後、真由は約束どおり返事をするべく、優斗の教室に向かった。



教室には優斗と女の子がいた。



真由は教室の外で待つことにした。



「ごめんね。」



女の子のバレンタインチョコを断る優斗。



「どうしてですか?」



「今年は、好きな人からのチョコレート一つだけもらうことにしたんだ。」



つまり、それは真由のチョコレート。



「…そうですか。わかりました。」



女の子はしぶしぶ頷いて、教室を出た。




優斗くん…。



それって、わたし…でいいんだよね?




真由は深呼吸をして、中に入る。



「…優斗くん。」



「真由ちゃん!」



優斗の顔が輝いた。



「…!!!」



真由が見つけたのは、優斗の手の中にあるラッピングされた箱。




あれって…チョコレート…?



ってことは…。




「っ…!!」



真由は涙を浮かべて教室を飛び出した。



「えぇっ!?真由ちゃん!!」



なぜ真由が泣いていたのか、訳が分からない優斗。




なんだ…。



やっぱり、からかってたんだ。



好きなんて…嘘なんだ!



本当に好きな人がいたんだ!!



本気で…好きになっちゃった…。



わたしの…バカ。






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