14♡
朝になる。隣にはすやすや寝ている愛しい人がいる。こんな穏やかな朝が私に訪れるなんて……
ほっぺたにキスをして唇にもキスをする。
「みなくん……ずっと一緒だよ♡」
「のんちゃん♡俺も好きだよ!」
湊くんが起きて抱きしめてきた。今まで私が勘違いしてただけで、湊くんは5年間ずっと愛を伝えてくれていた。
覚えてなかったけど、この結婚も私が内緒にしたいと言ったらしい……
もう!私のバカバカ!!
「今日も可愛い♡のんちゃん♡もっとキスしよう」
もう……その顔反則だよ……♡
昨日の夜、湊くんことみなくんが言った。
「俺の愛しい人はのんちゃんだよ!俺はずっとのんちゃんに片思いしてたんだ……結婚出来て本当に嬉しい。これからも一緒にいてね♡後、俺のこともみなちゃんかみなくんって呼んでくれない?」
「じゃあ……湊くんって呼んでたからみなくんでもいい?」
「もちろん♡はぁ……のんちゃんの匂い本当にいい匂い♡」
「ありがとう!みなくんのシトラスの匂いも好き♡」
「つわり大丈夫?!」心配そうに聞いている。
「お肉系以外は大丈夫みたい。ありがとう!」
安心した顔をしている。ずっと心配してくれてたんだね。
「のんちゃん……秘書課と来月から異動する総務課に結婚している事と妊娠している事言ってもいいかな?周りが知ってる方がいいと思うんだ……」私の事を本当に心配してくれているのが分かる。
「うん!ありがとう。」破顔の笑顔で私にハグしてくれる。本当にいい匂い。私の心を癒してくれる……そんな匂い。ずっといれるなんて本当に幸せ♡
「ご飯作るね!」身支度を整え、朝食の準備をしていく。みなくんは気持ちを整えてくるといってシャワーを浴びに行った。
着替えを持って脱衣所にいくと浴室の声が聞こえてた。
「おさまれ、これ以上たつなよ……何回出したら落ち着くんだよ」くぐもった声が聞こえてきた。私は笑顔でドアを開ける。
「みなくん……」驚いて恥ずかしそうな顔がそこにあった。
「ち……違うんだ……いや……あの」みなくん……可愛い♡可愛すぎてきゅんきゅんしちゃう♡
「私が舐めてあげる」整った顔が更に驚いていて口をぽかーんと開けていた。
冷水を浴びすぎて氷みたいだった。
「次からは私を呼んでね?分かった?みなくん?私もみなくんを気持ちよくしたいから♡」
「はい」
本当にそれ?!私だって気持ちよくさせたいし、もっともっと好きになって欲しいもん♡
可愛い、可愛い私のみなくん……誰にもあげない♡私だけの王子様♡
「いく……」と男らしい低い声……でも甘さもある。私だけが聞けると思うときゅんきゅんしちゃう♡いっぱい出た……私に感じてくれるという事実だけで気持ちが高鳴る♡はぁ……いった顔もかっこいい……美しい造形……たまらない……
「ごめん、のんちゃん」多すぎて口から出て顔にもかかってしまった。それをみてみなくんがすごくあわてていた。
「こんなつもりじゃ」うっすら涙目になっている。
こんなに可愛い人がいるんだろうか……冷淡だけど部下に優しい人……大きな声で怒鳴らない人、しっかり指導できる人……みなくんのいい所はいっぱいあるけど……私だけが知ってる顔がどんどん増えたらいいな。
私も体を洗い、二人で朝ごはんを食べる。
「本当にのんちゃんのご飯美味しい」嬉しそうに食べてくれる姿が愛しい♡
車に乗って一緒に出勤する。秘書課に行く時に後輩の絵里ちゃんに出会った。
「おはようございます」
絵里ちゃんを見てみなくんが言った。
「鈴木さん、秘書課と総務課を会議室に呼んでくれないか?」
「承知しました」絵里ちゃんは急いで呼びに言った。
秘書課と総務課のメンバーが揃った。
みなくんが話し出す。
「秘書課の松井乃杏さんが来月から総務課に異動になる事になりました。皆さんチラッとご存知だと思いますが、前回の出張の件もありますが……実は松井さんは現在妊娠しています。本人からも体がしんどいと訴えもあって今回の異動になりました。」
皆ザワザワする。私は独身のはずなのに……そりゃ驚くよね?
「後もう1つ、松井さんと僕は実は5年前から結婚してます。社長と個人秘書という立場から公にはしていなかった。今回の妊娠を受けて2人で話し合って2つの課には報告する事にしました。これからご迷惑をかけると思うけど、これからもよろしくお願いします。」
みんなの顔が驚きでフリーズする。こっちの方がびっくりだよね…秘書長と総務長も口をあんぐりあけている。
私からも言う。
「これからも、変わらずよろしくお願いします。」
「名前はなんて呼んだら?」
「今まで通り松井で大丈夫です。」
「じゃあ、みんな仕事にかかってくれ時間をとってすまなかった。」
秘書課に戻った時にみんなから質問攻めに合う。
「いつから好きだったんですか?」
「大学の時からなの……」恥ずかしくて真っ赤になる。
「乃杏さん、可愛い♡」後輩達にからかわれる。
「もう!仕事!!」
「はーい!また休憩の時に教えてください」
「分かったわ」
総務課も秘書課のみんなも祝福ムードだった。
秘書長と総務長もから「松井さん、無理はしないでね。しんどかったらすぐに言うんだよ」と言われる。
優しい職場で本当に良かった。
昼休憩になってみんなと食堂に行こうとしていたらみなくんから「一緒にご飯食べよう!」と言われる。
私からなれそれを聞きたかった後輩達は残念がっていたけど邪魔する訳にはいかないからと送り出してくれた。
社長室の中にある、休憩室で食事を一緒に食べる。
「別館の料理長に作って貰ったんだ」それでか……
すごく私好みの味付けだなと思った。
「本当に美味しい」自然と笑顔になる。
口の横にソースがついてたみたいで、キスしてきた。「かわいい♡」
「ありがとう♡」
ほんわかした空気で満たされていく。
内線がなった。受付から「加賀屋様が来られました」
「今日は仕事が立て込んでいるからかえって貰ってくれ。」冷たい声になっていた。いつも優しい声だと思ってたけど、よくよく考えると加賀屋さんに対して素っ気なかったなと思った。
「どうしたの?のんちゃん?」覗き込んできた。
「ううん!これ美味しいね」笑顔で答える。
フルーツも食べてタッパーを洗っていると、後ろから抱きしめられた。
「俺が洗うのに……」少しむくれてる。ふふ♡可愛い
「朝も洗ってくれたじゃない?私がしたいから大丈夫だよ?」それでもむくれてる。
「俺はのんちゃんを甘やかしたいんだよ~」そうなんだ?でも私も喜んでくれる事したいもん!
「今度の休みデートしたい♡」話題を逸らす。
「どこ行きたい?」
「うーん。水族館かな?魚見るの好きなの」
「了解!」
片付けが終わったので自分のデスクにかえって仕事に取り掛かる。
腰が痛くなってきたので、飲み物をいれに給湯室へ行くと加賀屋さんと蘭子さんがこっちに来た。
「あなた……まだいたの?早く辞めてちょうだい、希美ちゃんに悪いと思いなさい」今までなら、ショックを受けていたがみなくんに愛されてると分かっているので、「失礼します」と言って後にする。
「希美ちゃん!心配しなくても大丈夫よ!あなたが未来の高科家の若奥様なんだから」
「はい!おば様。湊さんも私の事を気に入ってくれてますし、気にしてないです。」
ココアをいれてデスクに戻る。
絵里ちゃんが話しかけてきた。
「乃杏さん、社長のお母様と加賀屋さんが社長室に入って行きました。」また何か言ってるのかな?
後輩の東堂栞ちゃんが来て言う。
「社長室で何が言い争いしてますよ」
蘭子さんが怒って出てきた。その後に加賀屋さんも、泣きながら出てくる。
蘭子さんが般若の様な顔でこっちにきた。
もしかして……叩かれる?
間一髪でみなくんが蘭子さんの前に立ちはだかる。
「湊!私は許さないわよ!」
「あなたの許可なんかいらない。俺が決める事だ」
不穏な空気が流れる。




