第5話 コネコニン
………寝心地悪すぎだろ…
こんなとこで寝てらんねぇ…そんで、俺の命奪う奴が他にも現れたら……
それがこえぇな…死にかけることになるのはもう御免だ…
??「みぃぃ…みぃ……」
なんだ…?声が聞こえる…ネコみたいな鳴き声…
??「にゃぁぁん…」
ネコだ…確実にネコ…!
「……どうしたの?迷子?」
??「にゃ……あっ、あなた、もしかして、」
「ん…?……あ…!!!お前!」
コネコニン「やっ、やぁぁっ、殺される…!」
「だから殺さねぇって、どうした?家は?もうこんなに暗いんだ。帰ったほうがいい。」
するとコネコニンは、首をブンブンとふる。
コネコニン「…お父さんが…お父さんが死んだって…」
「お父さん…?」
コネコニン「雷に打たれて死んだ…って…」
えっ、
「………もしかして…トラニン…?」
コネコニン「フホウ……」
「訃報…?」
訃報…?
脳がそう言うよりも先に口が動いていた。
訃報を届けるペリニンはトラニンが殺した…ハズ…
なぜ訃報が届く…?!
は……おい…こんな夜なのに考えさせるなよな……
「………それはそうと…お母さんは…?家にいないの?」
コネコニン「お母さんはお父さんの死体を探しに行った…私…どうすればいいかわかんなくて……」
「………そうか…」
ウシニンを殺した張本人であるコネコニン…
しかし…なぜか情をかけたくなる。
コネコニン「……情報…」
「情報…?」
コネコニン「ペリニンさんが持ってた、情報…」
少し動揺する。
「ペリニンの情報?!聞かせてくれる…?」
首を縦に振る。
コネコニン「この…手紙…見てほしい…」
「手紙…?」
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一人の生活はどう?
とてもじゃなくとも寂しいでしょう、
この頃とても暑くなっているからね。
ろうそくにも気をつけて!
背中を焼いたあなたをもう見たくはないわ。
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「………これ見たことあるぞ…なんでお前が持ってんだ…?」
コネコニン「ペリニンさんはこの手紙を大量に持ってた…大量に…」
大量……
コネコニン「………全員にこの手紙を配ってたのかも………」
「全員に…」
この手紙……何か伝えたいことでもあったのか…?ろうそく…?背中…?
火か、?火に気をつけろってか…?
コネコニン「私…何もかもわかんなくて…どうしたらいいか……わかんなくて………」
「………ペリニンがどこでどんな情報を得ていたのか………」
おい待てよ、訃報が届いたって言ってたな…?
「コネコニン、訃報は誰から届いた?」
「……確か…」
〜コネコニンの回想〜
コネコニン「お父さん、帰ってこないね、」
コネコニンの母「そうね〜。今日は遅い日なのかしら?」
コネコニン「……肉食だから大丈夫だよね、?」
コネコニンの母「当たり前よ。自然界でトラが死ぬことはないわ。」
コネコニン「………やっぱり心配だよ、」
コネコニンの母「まぁ、首を長くして待ちま…、」
??「ペリニンタッキュウビン!ペリニンタッキュウビン!」
コネコニン「………ペリ…ニン…?」
ペリインコ「タントウハペリインコ!」
コネコニンの母「ペリ…インコ…?」
ペリインコ「フホウ!フホウ!」
コネコニン「フホウ………」
ペリインコ「ジャ!」
…………
コネコニン「……トラニン…雷に打たれ…死亡…」
コネコニンの母「…………???」
コネコニン「お父さん…死んだの…?」
コネコニンの母「探してくる。」
決して冷静ではない顔。
焦りに焦っている。
コネコニン「…、…さがすって…なにを…」
コネコニンの母「うるさい!黙ってなさい!」
〜回想終了〜
コネコニン「あぁぁぁ……、…あううう、…、…わぁぁぁぁん………」
「ギャン泣き!?」
なんか駄目なこと思い出させたか…?
コネコニン「ぐすんっ、ペリインコ…たぶん…ペリカン族の動物が…」
「ペリインコ…。」
人以外のキメラの名を初めて聞いた…。
「そいつは殺してはいけない。貴重な情報源だ。」
コネコニンが首を縦に振る。
??「どいつを殺すなって??」
ひっ…とコネコニンが声を上げる。
「な、なんですか、?」
コネコニン「逃げて、!にげてぇ、!」
「なんで…?!どうしたコネコニン、!」
??「お前…コネコニンか、久しぶりだな。」
コネコニン「近づかないで、ヒグマニンさん…」
ヒグマニン「お〜、お前も反抗するようになっちまったかぁ………。なぁ、そこのお前。トラニン殺したのてめぇだろ?なぁ?」
「は、?!殺してねぇよ、ほら、訃報、!訃報にも「雷」って、」
ヒグマニン「雷を誘発したのがお前なんじゃないのかって言ってんだよ…!」
「どうやってやったってんだよ、そんなこと、!俺が殺したって証拠はあんのかよ、!!」
ヒグマニン「はっ……いいやもう。気色わりぃな…。」
コネコニン「ここは私が…!早く逃げて!!!」
「いやお前じゃ勝てねぇよ、!」
コネコニン「あなたは死んじゃだめなの!!!」
「俺は……死んじゃだめ…?」
ヒグマニン「しゃらくせぇな…とりあえず死ね馬鹿野郎。」
「まて…!まてまてまて!!」
急に襲いかかってくる。
ヒグマと人間のキメラ…そうに違いない…相手は人間並みの知能を持ち、ヒグマ並みの力もある…。
到底俺じゃ勝てない……
ヒグマニン「トラニンとマブなんだよ、俺は…。おめぇを殺さなきゃいけねぇんだ俺は!」
「俺を恨んでんのかよ、!?恨むなら天気だろうが!俺が殺したわけじゃねぇんだよ!」
ヒグマニン「グダグダうっせぇな!!!」
ヒグマニンが俺を突き飛ばす。
痛い、……痛い…、…
痛いよ………
『クマが襲ってきたらな、親指立てて、勇気振り絞って目ん玉ぶっ刺しゃええんじゃ。まぁ、それは最終手段じゃ。覆いかぶさってきたらそうすればええ。』
何を思ったか、親指をピンと立てる
そして……
ズンッッッ…グッジャァッ…
ヒグマニン「いっっっでぇぇぇぇええ……お前っ、!なに…なにしやがるっ…!」
『クマが倒れたら気が向くまで殴れ。気持ちええぞい。』
ドカッ…ボゴッ…グリッ…バギっ…
殴る度にヒグマニンが苦しそうな声を出す。
コネコニン「えっ……えぇ…ええぇ…、」
コネコニンがドン引く。まぁ無理もない。
あんなに大きくて力強いヒグマニンがボコボコにされているから………。
いや……違う…。
コネコニンは、昔よくヒグマニンに遊んでもらっていた。
トラニンの友人、コネコニンからしたら近所のおじさん、みたいな認識…。昔から遊んでくれていた思い出の…キメラ………
眼の前で殺されている…
眼の前で……殺されている………
あぁ……おじさん…なんで…?なんで、?
なんで…!
コネコニンはショックで声も出せないまま、腰を抜かした。
どすっ…という音が鳴る。
……まだ殴り続けている。
大きな恨みがあるわけでもない。
でもなぜか…本能的に……殺さなければいけない気がしている…。
死ね…死ね…死ね…死ね…
あぁ…、なんか、楽しい……。
【訃報連絡書】
死者:ヒグマニン
死因:個体番号9606「ヒト」による殴殺
キメラ詳細:ヒグマ、人間
捕食対象:魚系鮭族
[この訃報連絡書を読んだ者へ。]
先日配った手紙の内容を理解している者、理解していない者でアンケートを取ります。
1理解している
2やや理解している
3少しわかりにくい
4わからない
この数字のいずれかに◯をつけ、提出してください。
キムラ製造工場
工場長:木村雷人




