帰郷への開拓路 序章 「蒼き瞳の楽園」
我々は主人を失った。同胞を失った。溶け込んでいた記憶が我々の意識を形成しているが、我々の自我の混濁は少ない。新たな主人が、我々を統治している。
翼でできた金色の鎧を纏いし、外殻はより新しい装備だ。彼は「勇ましく振るう主人の刃」という命を受けた戦士である。
今回は自我に自由意志がある。それは目的のための命令がある感覚で、全て主人が決めたように動かなくて良い。そんな感覚だ。
「降りたった地は記憶の故郷とほど遠く、緑色の大地が広がっておる。」
戦士は驚き、一刻も早く、この地に降りたった異形の骸との戦闘に勝利しなければならなかった。
大主「アムル」の命により、彼は従者を従えて蒼き瞳に降り立つ他の骸の残滓による怪物の討伐のために隆起した大地を踏みしめる。空から舞い降りたのだ。
彼等戦士の同胞である「人間」はこの「車輪の力浮上者」を媒介にした「降りたった尖兵」による創造で異形の骸と多く交配させ創造した仮の肉体であり、「探究の為の蒼き瞳」の居住者としての正当な権利を持つ存在だ。彼等も開拓をする側とも言える。それら「人間」と我々で「異形の骸」を捉えるのだ。
この惑星「蒼き瞳」の「人」は水鏡の水面に落ち続けており、水面に近ければ近いほど、永遠となる。彼等は死なず、老いない。水鏡の天井の光が指す間はその状態である。水鏡とは彼等にとって大きな太陽である。
戦士である「ソラ」は自分の惑星で荒業を行う完全な浮浪者を如何なる存在も許さなかった。
ソラ「大主よ、共鳴の荒者を発見した。力の付与を受ける。給われるか?」
相手は強敵と判断して、ソラは大主の「アムル」に交信と装備の増強許可を得る。
大主「嗚呼、勿論だ。我が「変容と侵食」の能力を付与しよう。」
人間の集落では、どよめきというよりも、彼等の統治者である守護者の一般尖兵が翼でシェルターを作った場所に急ぎ、避難する。彼等翼がある存在は階級が高く、責任が重い人間の守護者だ。
大きな緑地が広がる地面に根差し、脈打つように巨大で不自然な大地の隆起があり、想起できる感覚で表すならば、「甲殻類に近いか?それとも昆虫の中での甲虫に近い地面の輝きを放つ、腹部に無数の泥の液胞を孕む存在」が鎮座していた。その「共鳴の荒者」は小さき眷属を無数に繰り出し、飛来してきたが、其の内9割は戦士が撃ち落とした。撃ち落とした墜落者は蒼き瞳の「分解者の尖兵」と人間によって蒼き瞳のエネルギーになる。
しかし、撃ち漏らしたこの「共鳴の荒者」は逆に大きな捕食と同化で森の中で巨大に聳える。




