帰郷への開拓路 22話 「差と区別」
ライとデザンは戦いを続ける。彼らは練習をしており、長年、この様な祭事の際には「ケモノならず者」という通り名が騒がれる。その名は以前、とても嫉妬されることと、異常な嫌悪を抱かれてしまっていたが、今は違う。その通り名をあまり喜んでいない夫婦が、その強さゆえに、英雄の様に扱われている。スティッラ夫妻だ。その2人のうちのギークとライは対戦を祭りの余興で行う。首を斬り合う祭りだが、この世界の住民に、本当の消滅を意味する死は存在しない。首から下が生えてくるからだ。
決闘前のルールは単純。決まった対戦相手と事前に対戦をしない。首を対戦前に、斬ることをしない。それ以外は許されている。
ライはデザンとの勝負で、「隙」を意識し始めている。2人は剣を互いにぶつける頻度が多くなってきた。デザンはぶつかった後に、剣をわざと動かすことを意識して、剣から勢いを逃す感覚を掴んでいた。ライは獣人であり、結構な怪力なその剛腕が剣の扱いの幅を広げている様な感覚があった。
ライ「はぁ…はぁ…やるな。デザン構えがなってきたぞ」
剣をデザンの首の横におきながらライは息を切らして、デザンを珍しく褒める。しかし、デザンも、息を切らして、戦う威勢を失っていなかったが、2人とも、そろそろ疲れを感じていた。
デザン「ライさん…とりあえず、今日はここまでにしてもいいのでは?何か掴めた気がする。いい練習だった」
ライ「ああ…」
2人は握手をする。すると周りがちらほら拍手をする。
そこへ、他の人だかりができる。狼の豪傑な獣人とその周囲に杖を持っている少女が3人が、周囲の人だかりに挨拶をしながら、歩いてくる。
ライ「お!…ありゃ、ネフィルのやつじゃねーか?また、武功をいばり散らかしてやがる。俺ら大工の名が廃れるぜ。短期間でここまで功績を挙げれば当然か…」
ライは憤りを感じるような目で同じ獣人のネフィルを見る。
デザン「あの方は、確か、ネフィル?と周りの杖を持った女性は?」
ライ「先日の戦いで活躍した杖を持った新兵のイミュとサナとサンディと言うらしい。奴ら、最近はかなりやべーことしててよ。そこら辺の名前がついた野良の魔物を4匹、花に変えちまったらしいぞ。ガハハ!しかも、女性という大切にされなくてはいけない立場が、変に兵士をやらなくてもいいのに、あいつはこき使いやがった。」
ライは口だけで笑う。
デザン「…」
イミュとサンディ、そして、サナは笑顔を多くの観衆へ振り撒いて、ネフィルを囲み、談笑する。
ネフィルは礼儀正しい振る舞いで、民衆に話す。
ネフィル「今回はエゼルへの道を阻む、“主人探し”を討伐してまいりました。我が専属の兵であるサナが討伐した。皆の者に良き、街道が通じられることを望みます…」
ネフィルは静かに右手を胸に、左手を振り、皆の前で一礼をする。その動作に拍手が起こる。
ライ「流石に、凄いな…だが、あいつのやり方は俺は好きじゃないな。あいつは礼儀正しくすれば、敵への乱暴は妥当だという態度がある。それは行き場がなくなった時に破綻する香りがする性格の表れだ。」
ライは訝しむ表情で、ネフィルを称賛する観衆の拍手に無表情で合わせる。
デザン「俺らとしては、商人の用心棒としての仕事がやりやすくなって、良いばかりだがな?」
ライ「俺はその態度が好きなんだよ。デザン」
ライはデザンのことを少しだけ口角を上げて、褒める。そこへ、例の夫婦が姿を見せる。ギークとユミだ。
ギーク「よぉ!ライ!昨日の大工の腕前も凄いが、相変わらず祭りの剣技も怪力だな!」
ギークは恥ずかしがりもせず、ユミに二の腕を掴まらながら挨拶をする。
ライ「ああ!次の試合はこの、怪力で俺があんたをぶった斬ってやるからよ!」
ライは表情を豊かに唾を飛ばして話す。そして、ギークは軽く、肩を叩いて挨拶をする。そして、片手を振り、ギークはネフィルの場所へ向かう。
ライ「さぁ、デザンよ。続きだ。」
デザン「おう。」
2人は先程より、気合とアグレッシブな感情で練習を再開した。
連載頻度落ちますが、週一回の投稿でも、着実に話数を増やしながら投稿して、結末まで書きます!よろしくお願いします!気分が乗れば、週3投稿したいです。キャラの容姿の説明や、立ち絵が欲しい場合は私の思った容姿と異なりますが、AIで生成してなるべく近いのを載せます。




