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帰郷への開拓路 15話 「準備とは?」


ギーク「よし!準備ができた!これで何でもできそうだ!」


マーチェ「おはよう!ギークさん!よろしく〜っとその銀色の槍、例の錬金術師に頂いた逸品とお見受けします。さて、うちの商品はまるでパレードですよ?見てください!この装備を!」


朝から危険な湿地帯に赴くというのにj、マーチェは張り切って、デザンに張り切った装備をさせて得意げになっていた。


デザン「おはよう。ギークさん。俺はマーチェ殿に装備を新調してもらった…というより、借りている状態だ。どうだ?がはは」


マーチェ「今回は!馬の獣人グレッグドに、この油の入ったタンクと固形の油の馬車を引っ張ってもらってます!昔から怪力ですが、グレッグドはさらに力が増して、三馬力は越すほどの走りを見せてくれますぞ!」


グレッグド「ギークさん…先日はうちの店で買い物をしてくれてありがとうございます。マーチェ殿の紹介は少し言い過ぎな部分がありますが…職業病なんです。許してやってください。」


ギーク「よろしくな。」


彼等は和やかな雰囲気で、親しそうだ。デザンは良い木の繊維を加工した軽快で、道具が沢山運べる関節部分にプロテクターのついた高級装備だ。それに引け劣らず、ギークも足に大きな入れ物や、液体を入れる為の容器が足についており、槍を2本も持って来た。


ギーク「ほいっと、デザン。こいつをお前に託す。今回の湿地帯にいるやばいやつに遭遇した時に役に立つぞ。それと、この槍はマーチェさんに預ける」


ギークはマーチェに普通の槍を預け、デザンに携帯式のランプを渡す。しかも、紐の先に小さな淡い色の石がついた結構な量のそれがある何かを渡す。


デザン「ギークさんこれは何でっか?」


ギーク「俺たちは野営する際に、火で灯りをつけない。何故なら、エニグマっていうその討伐指定対象外になるほどの大魔物は闇の中を移動するらしい。そして、光っている部分が見えない。つまり、光っている部分を襲う。そういうやつだ。目もついているが、特殊な眼らしくてな。それは最悪の場合、火を灯して野生動物に囮になって貰う為の物だ。」


マーチェ「なるほど、では、野営はどうするのですか?」


ギーク「野営は炎の入ったこれで熱だけを周りに伝える。燃料さえあれば、この容器の中でも続けるはずだ。」

と、ギークは冷静な眼でニヤリと笑い、背中のカバンから大きな容器を取り出す。


マーチェ「すごい!いっぱい道具持ってますね?どこで買いました?」

マーチェは興味津々に聞く。


ギーク「まぁ、こういうのを売ってる店はいっぱい見つけられたが、名前までは覚えてないな」


マーチェはがっかりするが、一行は早速街を抜けて出発する。途中の街を抜けた先の平原では、多くの動物達が走り回っていた。


世間話や雑談をしながら、進む。内容はくだらないものが多い。


マーチェ「ところで、ギークさんは普段どこに住んでいるんですか?旅形式の傭兵さんでは無さそうですよね?荷物が多過ぎます。」


ギーク「丁度、“水の聖域”で専属に近い形で傭兵をしてる。たまに遠征させられるからそれを含まなければ水の聖域が私の故郷だな。」


デザン「ギーク殿、結構な花畑ですぞ」


一面を花畑が覆い尽くす。そんな景色も見られた。共鳴の荒者の眷属が散っていった後の景色だろう。


マーチェ「ところで、私が何故ギークさんを知ってたか?グレッグド分かる?」


グレッグド「多分、いつものお得意な情報術でしょ?」


マーチェ「いやいや、違うよ。単純明快!最初からポツリポツリ有名人のような噂が流れてきたから、私から集めに行った訳じゃないよ?」

マーチェは多分、嘘をついている。顔にそう書いていそうだが、ギークはそれを見抜く?何故なら、ギークのような人物の機嫌を取るには馬鹿なフリをしていた方が良いとマーチェは知っているからだ。


ギーク「そんなに有名人なのか…まぁ…長年生きてるとこうもなるよ」


グレッグド「それじゃあ、ギークさんって一体おいくつなんですか?まさか…“星に還った”ないですか?」


ギーク「ああ…特殊なんだよ。もうこの惑星が降りたった時より、ずっと帰ってないよ。」


マーチェ「え?…初耳ですね?噂では長寿と聞いていましたが、ここまでとは…」

(いや、普通に噂より現実的ですね…実は“空前絶後より昔からいる”とか言うホラ吹きも露呈しましたね)


グレッグド「この世界で良いことを積み上げたら、あの太陽の近くの“蒼き瞳”あの天国の惑星で暮らせる永住権を密舞台で評価された年齢に対しての一定数の功績とマナの償還率によって、大勢の人は故郷と呼ばれるあの地に住めるのに…」


一同は大変疑問に思う。グレッグドが1番不思議に思う。何故なら、この惑星が太陽の少し下を回って、太陽の真下を静止する蒼き惑星に対して自転している。その、惑星は常に幸せで溢れて、生きている喜びを全て味わえると言うのだ。ここ“自転する蒼き瞳”は労働場なので活躍した存在は、その太陽の真下の天国で暮らせる永住権を得るので、必死なのだ。ただ、その永住権は案外あっさり手に入り、100年生きれば、知り合いの顔もその天国で交わすのが殆どである。


簡単に彼等の心情を描写するなら、グレッグド曰く、“天国に行けるのに、何故その為に努力しない?”だ。


グレッグド「じゃあ、ギークさんは何故帰らないのですか?おかしくないですか?ここより、ずっと幸せになれるのですよ?」

冷たくそれとなく強い口調で、グレッグドは問う。


ギーク「………はぁ…ごめんな。説明はできない。俺にも分からないからな。知り合いの顔は全部そいつらの孫にでしか拝めないよ。孫と言っても、魂は盟友のような関係だがな?」


マーチェ「ほう…グレッグドさん。気になることには必ず理由があるのです!そうかっかするのは良くないですよ。ギークさん。深く聞いても意味ないですよね?」


わざとらしく質問するマーチェにギークはため息をつき、安堵する。


ギーク「すまんな…グレッグドにデザンも納得できないが、俺に聞いても分からないかもな」

デザンは少し困った顔をするが、


デザン「何か理由があると噂を聞いた時からもずっと思っていたが、直にそれを言われたら、私も頷くしかないです。頭を上げてください。」


グレッグド「…」


マーチェ「…まぁ…まぁ!はは!世界の大きな不思議とお供することができて私たちも光栄ですよ。それより!この道具で…」


グレッグドは不服そうな顔をするが、マーチェに会話を取られてしまう雰囲気に押し殺され、そのまま油のタンクを引く馬車を走らせる。一行は雑談をしながら、時折見かける木にギークが登り、周囲を見渡して様子を伺ってから、前へ進む。

ギーク達は内心、この旅は大魔物に出くわさないで済むだろう。と思って昼間にならないくらいに、湿地帯が見える平原まで来ることができた。その期待は外れた。木々が押し倒され、荒らされた形跡が、彼等の感情を震撼させる。黒い霧が立ち込める様に4人は唖然とする。


ギーク「こりゃ…まいった。俺の妻がここにいるとは…とりあえず、ふぅ…深呼吸。」


ユミの気配をギークは確実に感じてしまった。


マーチェ「やはり、夫婦ともなると必ずに近い程度に“以心伝心”ですよね?」


ギーク「ああ…まずいな。この木は全部、俺の妻、ユミが意図的に破壊している。ここまでするのは、体力が少ない証拠だ。」


ギークの鋭い目つきに一行は雰囲気が引き締まる。

ダインアーツを取り出して、構え、槍として様にする。そんな動きと霧が漂う。夫婦とは、この世界において共感力が互いに異様に発達し、同期するのは自然なことだ。

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