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転生したら小金持ちの禿げ親父だった  作者: あるかなそーと
第三章
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第十一話

綺麗なお姉さんが、僕の上にのし掛かって来て、

僕の脳の血管が沸騰して弾けそうになる


いくら僕の身体が55歳の禿げ親父だからと言っても、意識は17歳の高校2年生男子「轟木哲也」なのだ、全ては僕にとって初めての、


初めての女の人の甘い匂いで

初めての女の人の柔らかな素肌で

初めての女の人の熱い接吻で


キャパオーバな液体状の未知で神秘の情報が

唾液と混じり合って僕の中に雪崩込んでくる


「駄目、」


僕はまるで乙女の様な声をあげて細やかな抵抗を試みてはみるが

僕の身体は為す術もなく小刻みに震えながらフリーズしたままで


綺麗なお姉さんに為されるがままに優しく触れられて、包まれて、抱きしめられて

僕の全身を駆け巡る血液が毛細血管を破裂させる程強く心臓を鼓動させて


僕の意志を屈服させる


触れ合った二人の肌がお互いのシナプスを交換させて

この時僕はこの世に生まれて来た意味を一瞬で理解した気がした


彼女はその蕩けそうな胸の膨らみを僕の掌に預けて

その艶かしい指先でそっと僕の濡れた屹立の先端を悪戯に弄ぶ


「いやっ!」


僕は、辛うじて残っていた髪の毛一本分の理性で彼女を跳ね除けた!


そして文字通り転がり落ちる様にベッドから逃走する

それが、正解だったのか間違いだったのかは多分何時迄経っても分からないだろう


ただ「轟木哲也」がこんな風に「君塚小百合」を欺いたまま肉体関係を持つのは

いけない事の様な気がしたのだ




〜〜〜

小百合さんは覚めた目で静かに、ベッドの上からじっと僕を見下ろしていた


「記憶を無くしたって言うのは本当みたいね、」


彼女は下着姿のままでベッドの上で脚を組み替えて、

太腿の隙間から一瞬見えた黒いレースにドキッと胸の奥を責められる


「でも女の子を突き飛ばすなんてちょっと酷くない?」

「すみません、」


それでもまだ不審そうな視線で僕を見つめて、

それから溜息まじりに一度苦笑いする


「それとも、もう私には何の魅力も感じなくなっちゃったのかな?」

「そうじゃないです!小百合さんはとても魅力的な方だと思います、」


実際もう少しで僕は彼女の美しい身体に身も心も委ねてしまう所だった、

でも「東郷忠良」の身体で初体験を済ませるのは、なんか釈然としなかったのだ


「そう、ありがと、……」


彼女ははだけた服を整えながら、

それでも未だ不安そうに僕の瞳の奥を覗き込んでくる

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