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転生したら小金持ちの禿げ親父だった  作者: あるかなそーと
第二章
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第十話

僕:『怪我は大丈夫です、ただ』

僕:『事故のショックで、記憶喪失になって』


一瞬の間の後


小百合:『今、東郷さんはどちらにいらっしゃいますか?』

僕:『自宅療養中です』


0.5秒後、来客を知らせる玄関のベルが鳴った!


「はーい、」


と娘の悠里が玄関のドアを開ける音


「済みません!東郷さん居ますか?」

「はい、今は休んでいると思いますけど、」


「失礼します!」

「あ、ちょっと、困ります!」


そしてズカズカとけたたましく階段を登ってくる音が響いて!


「すみません!どちら様ですか?」


明らかに困惑気味の悠里を無視して、


「ガラっ!」っと僕の部屋のドアが開く、とそこに現れたのは身長170cmのLINEのアイコンと同じ顔の超絶美人のお姉さん!


僕の顔を見るなり、みるみる内に真っ赤に沸騰するお姉さん

それから悠里の事をビシっと指差して!


「たっつぁん!この女は何なのよ!」


それから有無を言わせぬ腰の入った渾身の、、、右の平手打ちが僕の頬に極まる!




〜〜〜

仕切り直し、悠里が事情を説明

ちょっと落ち着いて悠里が淹れてくれたお茶を啜る美人のお姉さん


「すみません、待ち合わせをすっぽかしてしまって、」

「あたしこそ、ごめん、引っ叩いて、」


気を効かせたのか部屋を出て行く悠里、今でも半信半疑な面持ちの小百合


「本当に記憶喪失なの?」

「すみません、」


小百合は疑り深そうな眼差しで僕の側に寄り添ってきて、まるで試すのかの様に

僕に口付けを、、、


「あの、すみません!」


僕は思わずその柔らかそうな唇から逃れて、

小百合の肩を支えて恋人同士のキスを拒む


「白雪姫でも眠れる森の美女でも王子様のキスで記憶が戻るかもよ、」

「未だ、小百合さんの事思い出せなくて、」


だって今「東郷忠良」の身体に憑依しているのは「轟木哲也」の魂なのだから

「僕」が小百合さんとキスをするのは、ダメだと思う


「そう、」

「すみません、ご心配かけて、」


「別に、心配はしてないわよ、直ぐに戻るんでしょ、記憶、」

「はい、」


それから何故だか小百合はブラウスの首に巻いていたリボンを外して


「じゃあさ、こういうシチュエーションを楽しんじゃうのもありじゃない?」

「え?ありって?」


胸をハダけながら僕にのし掛かってきて


「貴方は私の事を覚えていない、そんな女としたら、どう感じるのかな?」

「したら、って?」


小百合は悪戯な笑みを浮かべながら、僕のシャツの中へと冷たい掌を忍ばせる


「ほら、初めてした時みたいに、ドキドキしてるよ、」

「これは、」


僕は、心臓の音がこんなにも大きく響く事を生まれて初めて知った

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