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元音楽教師、音楽ですべてを変える 〜第二の人生は音楽の世界?!〜  作者: 塩素
第4章 出世編

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第36話 任せてください



「おや、気がついたようだねぇ。」



 声がした方向にふりかえる。

 そこには、身体が砂で出来ているようなヒトが立っていた。

 いやヒトじゃなくて、魔族か。



「遠路はるばるありがとうねぇ。お前さん達が依頼を引き受けてくれた冒険者さんだろう?」


「そうです。こちらこそ助けていただきありがとうございました。」


「おやおや、礼儀正しいねぇ。わざわざありがとうねぇ。」



 恒例の握手を交わした。

 この世界ならではの挨拶だ。

       ・

       ・

 後からいろいろ聞いた話によると、この村は砂漠地帯スッスランドに位置する『メッツォスッス』と言う村らしい。

 言いにくいけど、そうらしい。

 

 そして、この村には『サンドスリー』という魔族が住んでいる。

 身体が砂で出来ている理由は、環境に適応するためだけではなく、魔物(モンスター)に襲われた際、砂に紛れて身を隠すためらしい。

 

 

「で、砂漠の龍と言うのはどんな感じなんですか?」


「奴の本当の名は、『砂神龍』。この地の全てを司る、神様みたいなやつだね。」


「そんな奴が、何体もいると…?」


「屈することはないさ。奴らは案外バカだ。」

「それに、神と名前がつくほどの強さはないよ。」


「なるほど…。では、どこに生息しているのでしょうか?」


「奴らは砂の中に潜んでるよ…、そうだ!大事な物を渡すのを忘れてたよ。ちょっとまっててねぇ。」



 家からでて、どこかへ行ってしまった。

 何を渡してくれるんだろうか。


 5分ほどして、あの人が帰ってきた。



「お待たせさね。この果実を持っておきなさい。」  


「これは…?」


「この果実はね、奴らの大好物さ。これを怪しい箇所に撒いておけば、わんさか寄ってくる。」


「これでおびき寄せて、隙だらけなところを…、」


「ザクッ!!っといくわけさ!!」


「わかりました。いろいろありがとうございます!!」


「いいんだよ。さあ、お仲間さん達が外で待ってるよ。早く行ってあげな。」


「はい!では討伐へ向かいます!!」


「気をつけてねぇ!!」



 外の水場付近で待機していた2人の元へ急いだ。

 2人の重い荷物の姿はなく、いつもの格好へと戻っていた。

 

 はりきったものの、龍のいる場所の目星はついていない。

 アルスか…ウベティなら知っているだろうか…。


 とりあえず村から出て、少し散策してみよう。

       ・

       ・

 村を出て少し。

 ほとんど行く当てもないまま、時間が過ぎていく。

 私の場合、魔法薬(ポーション)の効き目がほとんどないので、早めに終わらせなければならない。

 

 村にこまめに帰っては行きを繰り返して、もう2ヶ月が過ぎた。

 そんなある日、とある穴を見つけた。




「これ…。下に落ちたらやばそうですね…。」


「あぁ、かなり深そうだ。もしかすると、この奥に奴らがいるんじゃないか??」


「…一理あるね。どうする?上から魔法で穴ごと吹き飛ばす??」 


「それはやめたほうがいい。もし仮に魔族が住んでたら…、まずいだろう。」


「それもそうだね。じゃあ、この穴の近くにさっきの果実を置いておこうか。」



 とアルスが置こうとした瞬間、地響きと共に、多方向から砂埃が上がった。

 その穴の中からは、重い唸り声がしてくる。


 音で感じなくてもわかる。

 命の危機が迫っていることが。



「まずい……!ユウは音空間(サウンドメイン)で報告を!」

「ウベティは報告された魔物(モンスター)を適時撃破!」

「俺は穴の中にいる砂神龍をやる。」


「おいアルス、お前一人でやる気か?死ぬぞ。」


「大丈夫さ、平気。それに、君たちのほうこそ、任せて大丈夫かな?」


「任せてくださいアルス!私達だって、十分強いんですから!!」


「だよね!じゃあ、全てを終わらせて、また集まろう!!」



『おう!!!』








次回第37話 総力戦開始

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