第33話 飛び級
昇格依頼の受け方は簡単。
いつもの窓口に行って、昇格基準を満たしているかを聞くだけだ。
さっそくいつもの窓口へ行こう。
「あの、昇格依頼を受けたいのですが…。」
「あぁユウさん。いつもご苦労さまです。昇格基準の確認ですね。少々お待ちください。」
「………。」
「お待たせしました。あの…ユウさんは今、冒険者と魔法使いのランクはどちらも3級で間違いないですよね?」
「はい。その通りだと思います。」
「…。今のユウさんの基準ですと…第1級への昇格基準を満たしております。異例の事態なので……少し上の者と相談してきてもよろしいですか??」
「えっ…あ、はい。お願いします。」
「ありがとうございます。では、この建物内でお待ちください。」
まさか、カエスーラでの少しの修行と、街の名声を集めただけで、第1級への挑戦ができるほどになっていたとは…。
全然実感がわかないけど、努力の成果が出てそうで嬉しいな。
とりあえず、結果を聞くまでここのカフェでゆっくりしてよう。
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備え付けの小さなカフェでコーヒーとブレッドを頼み、ゆっくりしていた。
すると、真面目そうな冒険者がこちらにやってきた。
また文句でも言われるんだろうか。
「あの…。ユウ・シャープさんですか??」
「……、はい。そうですけど…?」
「はぁ…!!私、ユウさんにお会いしたかったんです!噂を聞きました!凄い活躍でしたね!!」
「あぁ…、それはありがとう。いい噂が広まってるようでうれしいよ。」
「…それでですね……、少しご相談が……。」
「…?何でしょうか?」
「…私、これから洞窟攻略の依頼を受けていまして、他に3人ほどいるのですが、魔法使いがいなくて…。」
「よろしければ、ユウさん。一緒についてきてくださいませんか?もちろん、報酬は半分以上譲ります!!」
「……。」
正直、ついていってあげたいけど、自分の昇格もあるしな…。
こういうときは、教師としてきっぱりと断ったほうがいいよな。
「誘いはありがたいんですけど、私もこれから昇格依頼を受けるんですよ。だから、今すぐは少し厳しいかもしれません…。」
「あぁ…。それは大事な時に、失礼しました!どうぞ気にせず、そちらを優先してください!!また会った時にお話してください!!」
「すみませんね。依頼頑張ってください!!」
「はい!!」
うん。こっちのほうが楽でいいよな。
もやもやしてたら、どっちも気分悪くなるからな。
そうしていると、窓口のお姉さんが戻ってきた。
「ユウさんお待たせしました。」
「今、第1級の依頼で、砂漠地帯の魔物討伐があります。それを達成したら、第1級冒険者の資格を与えますとの事です。」
「じゃあ、実質飛び級ということになるんですか??」
「そうなりますね…。ただ、第1級以上の冒険者に2人以上同行してもらってください。これは上からの命令ですのでお願いします。」
「分かりました。その依頼を受けます。」
「ありがとうございます。ではこちらが依頼です。ご武運を!!」
特例として、第1級冒険者への飛び級が許された。
第1級以上の冒険者2人か……、
ウベティとアルスに決まり!!
◎依頼内容
ーー砂漠の龍を求めてーー
・最近砂漠地帯に龍が出現して困ってるんだよ…
誰か倒しておくれ。安心して眠れないよ…。
・第1級向け依頼、昇格依頼対応
・場所…砂漠地帯、『スッスランド』
・報酬…第1級への昇格、ソプラノ紙幣10枚
なるほど、砂漠の龍の討伐か…。
この世界にもやっぱり龍はいるんだ。
龍ってやっぱりかっこいいし、見てみたかったから、楽しみだな。
次回第34話 男3人、砂漠地帯へ




