第10.5話 振り返り
どうも、ユウ・シャープ(ハヤシユウ)です。
なんちゃって。川の大岩の上で瞑想しながら、これまでの私の身に起こったことを振り返る。
まず、私が転生した地は、ソプラノ共和国の中心部のオクターブ高原。
私は、何もわからないまま転生した。
私はそこでアトラと出会う。
アトラ・フラット(160) 特級魔法使い。オクタ族。
かつてアルディートとの決戦でとどめを刺した。
その時に負った呪いは、ユウを拾い、修行を始めてからちょうど2年後に発動するものだった。
アトラの死後、ユウはオクターブ高原から南に位置する港町「オクタ町」へ出向く。
オクタ町の人々(オクタ族)はアトラの知り合いが多く、ユウの存在は広く知られていた。
オクタ族…オクタ町に住んでいる原住民族で、長生きするのが特徴。ヒトのような見た目の者もいれば4足歩行の動物のような者までいる。長い者で350年生きるとか。使用言語は魔族語。
私はそんなオクタ族の一人に止められて、クラリネットを演奏することになる。あの時、あのヤンキーオクタ族が言った言葉は、「お前…例のアトラ・フラットの弟子だな??試しに楽器で音を聞かせろ。」
ここで演奏できていなかったら、ユウは町の牢獄に入れられていたようだ。
その時、やってきた金髪の小柄で綺麗な女性「マフィー・シャープ(アルディート変装)」と出会う。
マフィーの言動にはかなり怪しい部分があり、ユウも疑っていたが、その予感が的中する。
オクタ町から東に10キロほど行ったオクターブ大森林で、マフィーはアルディートに変化した。
両腕を削がれたユウのもとに駆けつけたのは、死んだはずのアトラとその孫というアルス・フラット。
アルス・フラット(100)アトラ・フラットの孫。オクタ族とヒトのハーフ。生まれて10年にして新技「音無魔法」を完成させる。その原動力となったのは、アルディートに一矢報いること。ただそれだけだった。
そして、物語はユウとアルスが冒険者として名を上げていく……。
「こんなもんかな!ちょっと恥ずかしいな。」
朝日がゆっくりと顔を覗かせる中、川のせせらぎをBGM代わりに、思い出にふけるユウであった。




