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目覚めたらそこはまるで城だった。

 「え?ちょ、ちょっとまってください・・・今なんていいましたか?」


と俺は頭に手を当てながら考えを整理する。今この姫様は将来俺を夫にする?と聞こえた気がするけど・・・気のせいだよね?


 「将来は夫になってもらいます」


あ、うん。勘違いじゃなかったみたい!いやいや!勘違い以前に夫ってことは結婚!?俺姫様とくっついちゃうの?まてまて・・・いつからそんな話があった・・・?俺には愛すべき二人の嫁が・・・

と頭に手を当てながら考えていると騎士が立ち上がり


「ひ、姫様・・・?それはなにかの冗談ですよね?」


と顔を蒼白にして問いかけている。姫様は男に向き直ると


「いえ、冗談などではありません!私は本気です!」


と顔を赤くしながら再度宣言する。まわりの群集はそれをただただ見守っている。


「と、いうわけでこれから挨拶にいきましょうか、シンヤさん!」


と姫様はこちらに満面の笑みで言ってくる。と、いうわけでって・・・どういうわけだよ!と内心突っ込みを入れる。


「え、えっと!俺には二人の嫁が・・・・」


とひとまず逃げようとしてみる。もちろん姫様が嫌いなわけじゃない。いや、むしろ顔もかわいいしスタイルもいいし好きな部類だ。


「そうですか・・・。では私は3人目ということで」


と少し顔を下に向け考えていたがすぐに顔を上げてそう言う彼女は笑みを崩さない

彼女は指をパチンと鳴らすとどこからか現れたかわからないが、メイドが現れた。かなりふりふりだが、動きが阻害されてる感じもなく、すばやい。俺は知らない間に首にチョップを入れられ気絶した。


瞼をゆっくりとあげて、目を覚ましてまず最初に目に入ってきたのはこちらを覗き見るリーシャだった。


「おはようございます。シンヤ君」


そう言って彼女は微笑んでいる。あたりを見渡すと、豪華な机や家具が存在した。

とりあえず、どこかにつれてこられたことを認識して


「えっと、ここはどこ?」


と確認するとリーシャは


「皇都の城ですよ」


とリーシャは教えてくれた。そうか・・・皇都か・・・え?皇都?あれそんな簡単行ける距離だっけ?あの街からでもそうとう時間かかるはずだよな

と困惑していると。


「あのあと、私たちも合流して、一緒にここまできたんですけど、それまでの間は起きないように睡眠薬を飲まされてたんですよ」


とリーシャが説明してくれた。なるほど・・・と納得して体を起こす。ベットから降りて、バルコニーに出てみると、ほんとに皇都だった。それをみて思わず


「うぉ、まるで異世界にきたみたいだな」


いや、実際に異世界にはきたけど、こうやってみると改めて実感がわいてくる。

隣に歩いてきたリーシャは街を見ながら


「すごいですね」


と言うので俺もそれに頷いて、街を見てみる。すると後ろから扉がコンコンとノックする音が聞こえた。振り返るとメイドが扉を開けてお辞儀していた。


「おはようございます。シンヤ様」


そう言って彼女は顔を上げた。その顔はどこか見覚えがあった。確か・・・気絶されたとき若干見たような。とまだ確信がないから、何もいえないわけだが


「お迎えにあがりました。謁見の間にて王がお待ちです」


とメイドさんがそう言うのでついていく。だけど、さっきのメイドのことがすこし気になる。もちろん恋愛的なものじゃなくて、ちょっとした恐怖心である。


「そんなに恐れなくてももう襲いませんよ」


と彼女がこちらに振り向いて言う。彼女はおれを少し見た後また向き直って進みだす。内心びびりながらついていくと、大きな扉の前に到着した。


「どうぞ、中にお入りください」


と言って彼女は脇に寄った。そして目の前の扉がゆっくりと開き始めた。

どうも30話目となります。誤字脱字等ありましたらお願いします。

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