奥の手その1
~~洞窟内~~
薄暗い洞窟を光の魔法で照らしている。
そしてふと奥に視線を凝らすと、緑色の肉の塊があることがわかった。
俺はそれを残りの皆に伝えて遠距離から剣の召還魔法でめったざしにする。近づいて絶命を確認して、改めてオークを見るが。やはり気持ち悪かった。
俺はふとオークを見て考えてしまった。
そういや、あっちの世界ではオークが人間女性を捕まえてあれやこれしてたけどやっぱりオークって本当にすんのかな?
そこで俺は後ろを振り返ると、リーシャやシィナという愛すべき妻とさっき助けた皇女様よリュウヤ。
そこで不覚にも妻たちがオークに捕まるとこを想像してしまい、あっ・・・オークを殲滅しなきゃ!とデストロイモードに切り替わる。元の世界では割と好きだった部類だが、自分の身に置き換えるとすさまじい憤りを覚える。まぁそんな感情も正直に言えば自己中心的かもしれない。
「おし、この調子で進むぞ」
と言って残りの4人も頷く。そしてそれからまた数分歩くと、オークの集団を見つけた。そして慣れた手つきで剣の召還魔法で倒そうとするが、ほとんどの敵は鎧を着けている様だった。少々めんどくさいが近寄って切り刻むしかなさそうだ。
「シィナ、俺と一緒に敵に突っ込むぞ。リーシャとリュウヤは皇女様の護衛だ。」
「わかった。」
とシィナが頷く
「皇女様は任せて下さい!師匠!」
「きちんと守りますね!」
「がんばって下さい!シンヤ君!」
とそれぞれが言ってくれる。改めて俺は頷き、そして魔法に身体強化をかけながら敵に突っ込んだ。光の魔法は使ってなくて薄暗いが魔力による身体強化で暗くても良く見えるのだ。もちろんシィナも狼族ということで、普通に視力が良い。
地面を蹴って大きくジャンプしながら、オークを鎧越しに右上から左下に刀を振り下ろすと、どすんと崩れ落ちた。それに気づいたほかのオークは俺とシィナを囲い始めた。だが、そんなことはもろともせず、まるで狂犬のようにオークに食らいつく。まぁ、もちろん今のその暴れっぷりの原因はさっきの妄想が原因である。
オークからしたらいい迷惑だろう。
「こいつら、やけに多いな・・・。もう40匹以上倒したんじゃないのか」
と愚痴をこぼすが、勿論油断はしていない。さっきから2人あわせて30匹ぐらい倒したが、一向に減る気配が無い。むしろ逆にどんどん増えているのだ。正直そろそろめんどくさくなったので、どうしようかと考えていると。
「し、師匠!助けて下さい!」
と聞こえ、そちらの方角を向くと、リーシャやリュウヤの方向にオークが10体以上集まっていた。リュウヤはかなり剣の腕は立つが。俺は敵を倒す戦い方で、リュウヤは誰かを守る戦い方をしている。もちろん後者のほうが難しいのだ。
今すぐジャンプしてそっちに行くことも可能だが、その場合はシィナをここにおいていってしまうことになる。
そして奥の手を使うことにした。剣の召喚魔法の更に上の騎士の召喚魔法。
「シィナ!5秒だけ時間を稼いでくれ!」
と言うとシィナは頷くと、双剣をしまってHGを取り出した。そしてシィナは向かってくる全方位のオークに対して寸分違わずオークの眉間に鉛弾を叩き込む。
その間に俺は魔法を行使する。
「リーシャさん!危ない!」
と言ってリーシャは左を向くと、こちらに向かって棍棒を振りかざすオークがいた。とっさにこのままじゃ直撃すると確信したが、彼女は防ぐ手段がない。
そこにとっさに入ってきたのは皇女のルミスだった。
ルミスは目を閉じ、衝撃に備えた。だがその衝撃は現れなかった。換わりに現れたのは、光り輝く純白の鎧を着込んだ騎士だった。片手には1m以上ある剣ともう片方には盾を持って、その盾でオークの攻撃を受け止めている。
そして、盾でオークの棍棒を弾き返すと。もう片方の剣でオークの胴体を二つに切り裂いた。
その騎士は重装備で顔も見えない。そして、あたりを見渡すと3人を囲むように計5体の騎士が円の形で守っていた。
どうも25話目になります。長い間更新できなくて、申し訳ありません
持病のほうを少しこじらせておりました・・・。いえ、こんなこといってもいいわけですよね・・・・。
実は絵のほうも出来たのでみなさんぜひ見てみて下さい!
活動のほうでアップしております!!!!!!!!




