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学校に着くとだいぶギリギリの時間だった。
「ごめんね、みく。いつもギリギリで」
「いいよ、いいよ~。ばらといっしょに行けるならなんでも~」
なんていい子なんだろう。
こんな子だから私とも仲良くしてくれているんだろうね。
一檎は入学当初、自分から話すことができなくて友達作りに失敗した。
だから、授業の時も『余り者』だった。でも、授業でペアを作るとき、毎回みくが組んでくれて、ある時一緒にお昼を食べて仲良くなった。
私と食べてていいのかと聞いたら、毎日違う人と食べてるから平気だと言われた。
それから、ずっと親友だ。少なくとも、一檎はそう思っている。
チャイムが鳴って、朝学活が始まった。
とくに何の連絡もなく、いつも通りの朝だった。それから、数学、国語、社会、理科の授業を受けた。
4時間目の終わりのチャイムが鳴った。
「ふう…」
一檎は息を吐いた。
理科の内容が難しくて頭がパンパンだ。
「ばら~ご飯食べよう」
みくが声をかけてきた。
「うん、中庭行く?」
「そうだね」
一檎とみくは中庭へ向かった。
中庭は穴場スポットらしく、人があまりいない。ベンチがないからかもしれない。
ベンチはなくても、木の下など、いい場所はたくさんある。
一檎はみくと大きな桜の木のふもとに腰を下ろした。
「桜も散ってきたね」
みくがつぶやいた。
「そうだね、もうすぐ桜の時期は終わるね」
そして、他愛のない話をしながらお弁当を食べた。
そうして過ごしていると休み時間はあっという間に終わる。
予鈴が鳴って慌てて立ち上がる。お弁当を片付けると、スカートを払いながら歩き出す。
「みく、今日は部活?」
「うん。先に帰ってて。」
「わかった」
みくはテニス部に入っている。一檎は天文部に入っているが、今日は部活がない日だ。
教室に戻って、英語の準備をする。
「Hello, everyone!」
と英語の先生が入ってきた。
一檎は慌てて席につき、筆箱をカバンから取り出した。
すぐにチャイムは鳴り、一檎は授業に集中した。
英語の後は道徳だった。
一檎は道徳は好きだ。正しい答えがないなんて、話すときにどんなに気楽なんだろう。
あと、題材を読むのも楽しい。とくに物語の題材は考えさせられるうえ、興味深く読むのが好きだ。
授業が終わって、終学活が始まる。文化祭準備が始まるとのことだった。
明日の学活で出し物を決めるらしい。
一年生の時は合唱だけだったから楽しみだ。
挨拶をして解散となった。
「じゃあ、みく。また明日!」
「うん!また明日ね~ばら!」
そして、一檎は学校の門を出て帰り道を歩いて行った。




