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#掌編未満  作者: 深川夜
6/16

第六夜:映画/人形の恋

【映画】


人生とは長い長い映画のようなものだと、私はそう思っている。

きっと私という映画はとても小さな映画館で上映されていて、客人の来訪を今か今かと待っているのだ。

ともすれば誰にも見向きされないような小さな映画館と、平凡でごくありふれた物語。

そこを訪れるのがあなたならいい。

あなたに、私という映画を観てほしい。


ーーー

【人形の恋】


最初から最後までケンカのひとつもしなかった。その時点で間違っていたし、僕らはすれ違ったままだった。

聞き分けのいいふりをするべきではなかったんだ、本当はもっと、諦めるより先にできたことがあるはずだった。

人形に恋はできない。そんなことにすら目を瞑った僕はどうしようもない馬鹿だった。

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